非国民通信

ノーモア・コイズミ

教えてエロい人

2007-10-27 22:22:32 | ニュース

有害サイト規制、賛成9割=児童ポルノの「単純保持」禁止も-内閣府調査 (時事通信)

 子どもたちに悪影響を及ぼす恐れのあるわいせつ画像などインターネット上の有害情報について、内閣府が25日発表した特別世論調査結果によると、約9割が国による規制を求めていることが分かった。雑誌やDVDなどに関しても、「規制強化すべきだ」との回答が8割に達した。有害情報のはんらんを懸念し、規制強化を求める声が強まっていることがうかがえる。

 ネット上の有害情報規制は現在、通信事業者などの自主規制に委ねられているが、国による規制に賛成の人は90.9%。反対はわずか4.5%だった。

 有害情報が都道府県条例で規制されている雑誌、DVD、ゲームソフトなどに関しても、80.8%が「規制を強化すべきだ」と答え、「現状程度」13.8%、「緩和すべきだ」1.0%を大きく上回った。

 ドイツでは旧体制の美化など一部の歴史修正主義が規制の対象であり、他のヨーロッパ諸国でもしばしば人種差別を煽るような言動が規制の対象になるわけですが、日本には全くその気配がありませんね。表現の自由を履き違えている人が多いのでしょう。各種のヘイトスピーチが完全に野放しにされているこの国において、何らかの規制が必要かと問われれば私は必要と回答します。

 そもそも日本において悪影響を及ぼす有害情報とされているのは、憎悪や偏見を煽り立てる物語や自称「正論」ではなく、ポルノなのです。子供達だけではなく大人達にも悪影響をすでに及ぼしているヘイトスピーチなどの有害情報の氾濫を私は懸念しますが、どうも世間で懸念されている有害情報とはポルノのようで、その規制に9割以上が賛成だとか。

 まあエロもピンキリですから、中には悪影響を及ぼすものもないわけではないのかも知れませんが、逆に良い影響を与えるものもあるのではないでしょうか。私の場合だったら、エロから寛容の精神を学んだような・・・気がするのですけれど。

 今回の場合、悪影響を及ぼすとされる対象が「子どもたち」に限定されている辺り、この辺は要するに大人が子供を性的なものから遠ざけておきたいとする、そんな願望の現われでしかないような気がします。そして悪影響なるものはそのための方便に過ぎないのではないかと。エロは子供達に悪影響を及ぼすという前提が無批判に用いられていますが、それは性的に無垢であって欲しいという自分達の願望を子供達に押しつける、子供達に自分の欲望を投影するためのロジックなのではないでしょうか。

 むしろ子供のうちから性的なものに触れさせて、もう少し性に対して開放的な社会を養う方が良いのではないかとも思います。日本は性に対して類い希なイマジネーションを発揮しているわけではありますが、その一方で性に関わるものを後ろ暗いものとして蔑視する傾向もまた強いのではないでしょうか。これは子どもの頃から性的なものを触れてはならないもの、避けるべきものとして躾けられてきた結果だとしたらどうでしょう?

 内心ではエロいものが大好きで、下半身を震わせながらも口では「けしからん」とか「汚らわしい」とか、そういう人が多いわけです。各種の性産業従事者に熱を上げる人は多いですけれど、その性産業従事者が社会的な尊敬を受けているかと言えば全くの逆で、むしろ蔑視されています。好きなくせに! 子供達を性的なものから遠ざけて、それを忌避すべきものであると刷り込むのも結構ですが、これが歪んだ性道徳観念を作り出しているような気もしますね。

 

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コメント (6)
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