与党で戦いぶりに評価の声 「米シュワ知事みたいに」(共同通信)
与党内で22日、宮崎県知事選で当選したそのまんま東氏の戦いぶりを評価する声が相次いだ。保守分裂による「漁夫の利」以上に、そのまんま東氏の候補者としての「魅力」が勝因との受け止め方が広がっており、与党としても素直にかぶとを脱がざるを得ないようだ。
自民党の谷津義男選挙対策総局長は記者団に「お笑いのような選挙をやったわけではない。他の候補者よりも宮崎県のことを考え、一番県民を引き付ける演説をした。自民党推薦候補の方が数段劣る。タレント候補ではない。ただ者ではないと思った」と手放しで称賛。公明党の太田昭宏代表も全国県代表協議会で「宮崎県知事選は、そのまんま東候補が一番真剣で、一番懸命に訴えていた。その姿が県民に受け入れられたのだろう」と強調した。
野党候補が自公連立の分厚い壁のまでに次々と敗れていく中、自民党候補に圧倒的大差をつけて宮崎県知事に当選したそのまんま東さんに関する論評です。勝者を讃える意味合いでしょうか、戦前とは打って変わって東氏への讃辞が激増しています。今では東氏が芸能界を離れた後でかなり真剣に学んできたことも語られるようになり、単なるタレント候補ではないという評価に変わりつつあります。投票前はそんなに高い評価ではなかった気もするのですが、当選後は随分と各所の期待を集めているようです。
肯定的に見れば、無党派の力で自民党を凌駕したこと、何かを変えてくれる可能性を秘めていると、そう見ることもできます。しかし今になって東氏の当選に賛辞を送っている人々が、選挙前に東氏を応援している姿を見た記憶がないのが気になります。今になってこれだけ東氏を賞賛できるのなら、なぜ選挙期間中に東氏をもっと支持できなかったのか? 意地悪な見方ではありますが・・・
私は東氏の談合に肯定的なところを高く評価しているのですが、それはさておきやはりタレント候補は強いなぁ、と。シュワルツェネッガーも横山ノックも、石原裕次郎の兄も青島幸男も、後付でいろいろな理由付けはできるわけですが、やっぱりタレント候補は強いわけでそのタレント力は自民党すら寄せ付けないもの、民主党なんかは足元にも及ばない集票力があるわけです。だから、理想を捨ててでもなりふり構わず自公政権の打倒を狙うのであれば野党共闘よりタレント路線の方が現実的にすら見えるのですが、この辺はどうなんでしょうかねぇ。
有権者は政策で首長を選べ!
宮崎県知事をそのまんま東に任せる愚かさ
宮崎県知事選でなんとそのまんま東が当選した。
自民党は保守分裂を悔やみ、民主党は地方組織の弱さを露呈したわけだが、負け比べではすまないほどの結果に両党ぼう然自失だろう。
泡沫候補扱いだった元タレントを勝利させた宮崎県民は一体何を考えているのだろうか?
芸人出身では横山ノックが知事としていかにお粗末であったか散々見てきているにもかかわらず宮崎県民はこの男を選んでしまった。
未成年を雇ういかがわしい店に出入りし、暴力で警察の厄介になった人間に行政を任せるとは正気の沙汰ではない。
また彼は2度離婚しているが、家族の長をしっかり務めることができない人間が県の長とは冗談にもならない。
政策で主張を選べ!というこの人の意見には同意できます。しかし、一読して分かるように上記引用の著者である糸山氏は東氏の政策への批判は一切行わず、その素行だけをあげつらっています。結局のところ政策を重視せよと語る論者ですら政策を語らずスキャンダルを語る有様、東氏の支持者にしたところで政策への支持よりも人柄云々への曖昧な期待が勝るのではないでしょうか。横山ノックだってクビが飛んだのは政策の誤りではなくセクハラによるものであり、府民の関心は政策ではなくスキャンダルにありました。それだけに後付で東氏の政治姿勢を賞賛している人達が東氏の政策をどれくらい知っているのかもやはり疑わしい、そうではなくタレント候補であることの強みこそが勝因とみた方が素直と思われます。
「あるある大事典」の納豆ダイエットで捏造 関西テレビ
フジテレビ系の生活情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を紹介した7日放送分にデータ捏造(ねつぞう)などの問題が判明し、制作した関西テレビ(大阪市)が20日、発表した。番組では、納豆を食べた被験者の中性脂肪値が正常値になったとコメントし、字幕で数字をつけて紹介。だが実際には測定しておらず、他の実験でも測定や検査をしないまま、架空の数字を番組で流していた。会見した千草宗一郎社長は「放送局としての信頼を著しく損ない、視聴者の信頼を裏切ることになり、誠に申し訳ない」と謝罪した。
こちらは今更ながらの捏造事件、納豆で痩せられるとデマを流したところ、全国の小売店から納豆がことごとく売り切れる事態に発展、しかるに数日で嘘がばれたと。
やっぱテレビの影響力は絶大なのです。いくらインターネットが普及したところで依然としてテレビの優位は揺るぎません。内容が嘘っぱちでも、テレビで紹介されたことであればそれを信じ込む人は後を絶たず、検証する人はなかなかいません。今回の納豆事件はテレビが国民を騙すことができることを証明しました。テレビの吐く嘘は真実よりも影響力が強いようです。
そこで、テレビ界随一の扇動家にしてタレントであるみのもんた氏、個人的には嫌いな人ですが、みのもんた氏の影響力は絶大です。彼がその気になれば日本中の小売店からココアや納豆を消滅させることなど造作ありません。そんな彼がもし選挙に出たら・・・
みのもんたが選挙に出たら、自民党では歯が立たないでしょうね。それどころか自民党と民主党が手を組んでも負けるでしょう。テレビの力とタレント力を最高レベルで身につけたみのもんたに選挙で勝てる人など存在しません。みのもんたが選挙で勝つことが有権者の幸福につながるかは疑わしいですが、とにかく勝てる候補であることには間違いありません。そこで選挙戦術に当たって理想論より現実論を語る人は、もっとタレント候補の可能性を真剣に検討すべきではないでしょうか。私は理想家なので支持できる政党に投票しますが、ね。