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Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

経済学(者)のチカラ

2013-12-16 08:30:43 | Weblog
経済学の現状をレビューした特集号が、ときどきビジネス・経済系の雑誌から出る。経営学で同じような特集はそう多くないし、ましてマーケティングとなると、ほとんどない。経済学に関心を持つ人々がいかに多いか、感心させられる。

『エコノミスト』創刊90周年記念に出たこの増刊号も、著名な経済学者を動員して、現在経済学がどのような問題にどのように取り組んでいるかを概観している。その最後に,編集部による「日本の経済学者と研究」という記事がある。

エコノミスト増刊
「経済学のチカラ 」
2013年 12/23号
毎日新聞社

東大、京大、一橋、阪大といった大学別に、活躍している経済学者が紹介される。最も詳しいのは東大で、誰がどこのゼミ出身かまで書かれている。読者がそこまで関心を持つとしたら,経済学に対する社会的関心の何と高いことか。

この記事によれば、日本の経済学をリードしているのは東大で、とりわけゲーム理論と計量経済学において他大学を凌駕している。東大経済の将来は、現在米国で活躍している出身者たちが、どれだけ戻ってくるか次第であるという。

しかし、京大も負けていない。国際的な論文発表数では、京大が現在日本一とのこと(知らなかった)。ただし、論文の7割が京大経済研究所の手になる。ここには、複雑系経済学、空間経済学、ゲーム理論の重鎮が在籍している。

記事は次いで、一橋、阪大、神戸大、早稲田、慶応を紹介する。ところが、著名な先生が何人か抜けている。大学によっては経営学者が紹介されるが、経済学的手法をとっている方でもない。どんな基準で選択されたのだろう・・・。

「その他」で、明大から一人だけ経済学者が紹介される。誰の後任で採用されたかが言及されており、随分と細かい。にしても、ぼくがこんなことを書いていること自体、「他人の噂」が、強力なコンテンツであることを示している。

ということで、本誌の本旨である、経済学の動向や課題については、次の機会、ということで。

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