Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

盛田昭夫とS. ジョブズ

2012-10-24 11:43:31 | Weblog
本来「リーダーシップ論」には無関心なのだが,DHBRの最新号は,アイザックソンによる「スティーブ・ジョブズ流リーダーシップの真髄」という記事があるので買ってみた。ところが,それとは別の記事で,思わぬ拾いものがあった。

Harvard Business Review
(ハーバード・ビジネス・レビュー)
2012年 11月号
ダイヤモンド社

それは,連載が始まったばかりの森健二「盛田昭夫 グローバル・リーダーはいかにして生まれたか」である。初回では,20代のスティーブ・ジョブズがソニーを訪れたときのエピソードが取り上げられている。

当時ジョブズは Macintosh を密かに開発中で,3.5インチのFDを求めてソニーに交渉にやってきた。そこでジョブズらしいかなり無茶な要求をするのだが,ソニーはソニーなりの戦略的背景から,それを受け入れる。

その後ジョブズと盛田昭夫の交流が始まる。ジョブズは1999年10月5日,盛田昭夫の死の直後に,イベントで心のこもった追悼演説を行っている。ジョブズの命日が13年後の同じ日だというのは,奇妙な縁である・・・。

そうなのか・・・と感じ入って,アイザックソンの寄稿を読むと,ジョブズがソニーで発揮したタフ・ネゴシエータぶり(常軌を逸したわがまま)が理解できる。イノベーションに関心がある向きには両記事は必読と思う。

森氏による連載の今後も楽しみだ(この高い雑誌を毎回買うのはしんどいが・・・)。


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