Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

JAWS2007@沖縄・宜野湾

2007-10-29 21:04:29 | Weblog
那覇に着いて感じたのは,ここは光り輝く場所だということ。いまだに半袖で過ごせる暖かさ。湿気もない。今朝,那覇の「県庁北前」からバスに乗って30分強,沖縄コンベンション・センターへ向かう。JAWS2007に参加するためだ。参加申込者は150人だという。見たところそんなにいるとは思えないが,すでに沖縄の別の場所にいるか,メインイベントのある明日に登場するのだろう。沖縄に来て,どこにでもある,こぎれいな会議室で3日間過ごすなんて!

会費は情報工学系学会の非会員で当日登録だと26,000円! 受付の人に領収書にハンコが押していないが大丈夫かと聞くと,これまで問題になったことはないと,むっとした顔で返答をいただく。どこの先生(あるいは学生?)か知らないけれど,どうしてそんなに高飛車な言い方をするんだろう・・・と思う。相手が知り合いだったとしたら,もうちょっと親切な対応をするのだろうか・・・。まあ,明日あなたと会っても,顔も覚えていませんから,どうでもいいことですが。

この学会では,いろいろな制御やらリコメンデーションをする「実用志向の」エージェントと,対象を理解するためのシミュレーションを構成する「研究志向の」エージェントの研究発表が並列で行われている。ぼくは後者のみ聴講した。オークション,囚人のジレンマ,計算組織論,人工化学,複雑ネットワーク・・・それぞれ20分前後の発表を理解することは難しい。そもそも学会発表は,同じ領域を発表者と同程度(かそれ以上に)にその領域を深く研究した者でないと理解できないのでは・・・。

そういう意味では,誰でも理解できる発表は,よほど底が浅いか(つまり価値がないか),あり得ないほど天才的で明晰であるか,そのいずれかだろう。自分の研究がそのどちらでもないとしたら,当人が愛してやまない細部の議論を20分に詰め込むことを断念し,その研究の本質的価値,つまり,どこにサプライズがあるかに十分時間をかけて,つまり繰り返し伝えるしかない。同じことが,授業についてもいえるかもしれない(先日のアレは・・・と反省)。

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