Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

iPhone 発売早すぎる!

2008-06-10 13:32:30 | Weblog

朝一の授業に5分前に到着。やればできる。しかしその反動で,昼休みにやたらに眠くなる。

WIRED VISION より

『iPhone』は日本人に受け入れられるか?:「複雑過ぎる」日本の携帯電話

日本で iPod が成功するかどうかは,しばらくホットな議論になるだろう。この記事では,日本のケータイに搭載された非常に高度な機能のほとんどが使われていないが,それでも「最新」であることが消費者に重視されているのだという。記事の最後に,林信行氏のコメントが掲載されている―

スマートフォンや高機能の『iPod』としてなら、そこそこ売れるかもしれないが、携帯電話が文化として根付いた日本の市場に、競合製品として食い込むのは難しいだろう。

つまり,日本では iPhone のポジショニングを新しいケータイではなく,新しい iPod に置くべきだということだ。ソフトバンクとしては,同社のフラッグシップとして売り出したいはずだが,さて,どうなるか・・・ (マーケティング戦略の事例研究(教育)に,まさにうってつけ!)。

・・・なんて考える時間を与えないかのように,iPhone 3G が7月11日に発売されるというニュースが飛び込んできた。「年内」なんてのんびりした話ではないのだ。最初からそう決まっていたのだろうから,次々サプライズを起こそうということか・・・ ソフトバンクモバイルあるいはアップルの広報戦略は今後注目である。

WIRED の記事に戻ると,過剰な属性は消費者から嫌われるという研究が最近多いなかで,逆にそれが「みせびらかし」の効用を生むという新たな(日本独自の?)仮説を提出しているともいえる。iPhone は日本のケータイに比べると機能は限られるが,デザインや GUI で優れている。日本の消費者に,どちらが「最新」と感じられ,見せびらかし効果があると感じられるだろうか?

・・・それはともかく,自分はどうするかという大問題もある。いまのところ,ドコモから乗り換えるのではなく,「研究用に」買い増すしかないと思っている。ただ,それでは誰からも電話がかかってこないので,電話として機能しないおそれもある(だったら iPod touch でいいじゃない,という説も一理あり)。


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