今年は例年以上に多く方々からご著書を恵贈いただいた。自分の専門外だと内容を理解して評価することが難しく,タムリーにブログで紹介できなくなる。そうこうしていくうちに「在庫」が溜まりすぎてしまった。
そこで,これから数日間で順次,ご恵贈いただいたが未紹介の本を紹介したい。最初に(自分の苦手な)経営学から,専門書を2冊紹介しよう。生稲史彦『開発生産性のディレンマ』は著者の博士論文に基づく成書である。
著者は,日本のゲームソフト産業におけるイノベーションが衰微してきたことの1つの重要な要因として「開発生産性のディレンマ」を指摘する。これは,開発生産性の向上が画期的な製品開発の桎梏となることを意味する。
富野貴弘『生産システムの市場適応力』は,自動車産業や電機産業を対象に,需要変動に適応する生産システムのあり方を現場に即して分析している。この本も著者が大学院進学後,長きにわたって追求してきた研究の集大成である。
いずれも長い年月をかけ,現場をつぶさに調べて得た成果をまとめた労作である。比較的若い年代でこのような成果を世に出されたことに,同じ研究者として頭が下がる思いである。ご恵贈いただいたことに感謝いたします。
そこで,これから数日間で順次,ご恵贈いただいたが未紹介の本を紹介したい。最初に(自分の苦手な)経営学から,専門書を2冊紹介しよう。生稲史彦『開発生産性のディレンマ』は著者の博士論文に基づく成書である。
著者は,日本のゲームソフト産業におけるイノベーションが衰微してきたことの1つの重要な要因として「開発生産性のディレンマ」を指摘する。これは,開発生産性の向上が画期的な製品開発の桎梏となることを意味する。
開発生産性のディレンマ -デジタル化時代のイノベーション・パターン | |
生稲史彦 | |
有斐閣 |
富野貴弘『生産システムの市場適応力』は,自動車産業や電機産業を対象に,需要変動に適応する生産システムのあり方を現場に即して分析している。この本も著者が大学院進学後,長きにわたって追求してきた研究の集大成である。
生産システムの市場適応力 -時間をめぐる競争 | |
富野貴弘 | |
同文館出版 |
いずれも長い年月をかけ,現場をつぶさに調べて得た成果をまとめた労作である。比較的若い年代でこのような成果を世に出されたことに,同じ研究者として頭が下がる思いである。ご恵贈いただいたことに感謝いたします。