Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

水道橋博士の twitter 論

2010-03-10 01:51:52 | Weblog
水道橋博士の tweet が鋭い。その極めつけが,これだろう。
Twitterの法則=Twitterを始めた人はメディア論を繰り返す。そして、Twitterのわかりやすい公益は、10年以上、一般に問題意識が浸透しない記者クラブの弊害が一瞬にして伝わることだが。当然、これはテレビで報じられない――。だからTwitterの存在意義がある。
最初に twitter のことを知ったとき,技術的にたいしたことなさそうだし(と判断できるほどの知識があるわけではないが),何に役立つのか,どこが面白いのか,よくわからなかった。したがって,お誘いを受けて登録したのが昨年6月27日,次に1行つぶやいたのが8月8日,3行まで初めて書いたのが10月1日と,関わり始めるのにかなり時間がかかった。しかしいま,これはすごいメディアだと実感している。

適当な日常の一コマを書き,それを友人・知人が見る・・・というだけなら SNS とそう変わらない。すごいと感じ始めた理由の1つは,ジャーナリストや研究者のつぶやきがなかなか情報に富んでいるからだ。それらは参照すべきサイトやブログの URL を引用していることが多く,それらが次々 retweet されることで,深い情報にもアクセスできる。仲間内で仲良くするというより,草の根で感知された情報が一瞬にしてあちこちに伝播していく。

水道橋博士が触れている記者クラブの問題は,twitter の普及と政権交代がたまたま重なって起きたことで,より大きくなったと思われる。テレビや新聞しか見ない人には,そんな問題は存在しない。なぜなら,マスメディアはほとんど,これを取り上げないからだ。つまり,われわれは比較的均質なメディア環境にいるというのは幻想で,大きな溝があちこちにあることがわかってきたのだ。だから,メディア論を語ることになる。

ついでにこれも。:
浅い理解で否定的の例は。「私は呟かない」(谷垣貞治)「一度呟いたらずっと呟かなければならない」(小泉進次郎)などが決定的なのだが、あまりにも機能を知らないままに自分に縛りをかけている。公職選挙法が改正されたらどうするつもりなの?と思ってしまう。
民主党であれ自民党であれ(あるいは他の政党にしても),このメディアをうまく使いこなせないと大きな損をすることになる。はたから見ているだけではそのポテンシャルは理解できない。それは企業も同じである。