7/24付の日経に,携帯電話の新製品が比較されている。そこで紹介されている Gfk Japan の調査によると,iPhone 3G は発売直後の 7/7-13,16GB が1位,8GB が6位に入った。しかし,翌週の 7/14-20 にはそれぞれ8位,37位に落ちている。いうまでもなくこれは,店頭在庫がなくなったせいである。
ちなみに発売直後の売行きのレポートは GFK Japan のサイトで公開中。
予約販売をせず,発売日には店頭に並ばせ,その後も小出しに供給する(かのような)戦術は果たして功を奏するのだろうか? 品薄にして飢餓感を高めるという狙いが外れて,むしろ熱を冷ます結果になりはしないか? タッチパネルを売り物にするドコモの SH906i は,iPhone 発売後も高い水準で売れ続けている。
さらに日経は 7/1-2 に,3ヶ月以内に携帯電話の購入予定がある消費者にネット調査を行なっている(N=309人)。それによると,すでに iPod を所有している人のうち,iPhone に「関心がある」のは 46%,「関心がない」のが 54% と,わずかに後者が上回る(iPod 所有者数が記されていないので,統計的に有意な関係かどうかは不明)。
iPhone は通常のケータイを代替するものではない,という観点からすると,このこと自体は悲観材料にはならない。全く新しい市場を構築しようとするのであれば,その成果は長い目で見なくてはならないかもしれない。アップルやソフトバンクは,そのためにどういうマーケティング戦略を考えているのだろうか? その一方で,iPhone の次のモデルが話題になったりしている。
7/21-30 の iPhone の売上げランクはどうなるだろうか? 日経ないし Gfk Japan からフォローアップの情報提供があるとうれしい。