松本清張「ゼロの焦点」では、追い詰められた悲劇の主人公は奥能登・輪島の絶壁から身を投げる。
日本海は、とても悲しい色をしていると描く松本清張。
クアトロ新着の日本酒は、“奥能登の白菊”。
奥能登・輪島で作られる酒だ。
能登半島は日本海に鍵型にせり出しているが、その頭の部分にあるのが輪島だ。
能登の内海と違いこの奥能登の輪島は常に日本海の荒波にさらされている。
たしかに暗いイメージの奥能登・輪島だが、この日本酒は、心を和ませてくれる。
一口目は、ほんのりと甘いのだが、その後に力強い旨みが広がる。
能登の寒ブリや越前ガニと同じように、甘みの後から豊かな旨みが広がる。
その奥行きのある奥能登の白菊の純米大吟醸を入手したクアトロ。
魚には当然だが、これはチーズにも良く合いそうだ。
この日本酒は、とても幸せな気持ちにさせてくれると描くクアトロの父だ。
寒くなってきました。
このところの気温の下がるごとに、クアトロの「カキの味噌クリーム」が売れてきます。
これは味噌の効能からでしょうか。
味噌の効能はいろいろと云われます。
ガンの予防からボケ防止や学力向上まで良いことずくめ。
しかし、食べ物は薬ではないので、美味しくて楽しく食べられればよいわけです。
しかし、不思議なもので頭が理解しなくても体が欲求する食べ物も多いようです。
味噌がそのひとつで、寒くなると食べたくなります。
味噌を食べると体の芯から暖かくなる効能もあるからでしょう。
体が覚えている味噌の効能に、クアトロのメニューから“味噌”の文字を見付けると自然と食べたくなるのでしょう。
そのカキの味噌クリームが運ばれてくると、味噌の香りがクリームの香りと合わさって優しく鼻孔をくすぐります。
まずは、スープをいただきます。
味噌の味は控えめながら、その甘みと旨みにほっとさせられます。
そこからは、カキや野菜の旨みが重なり一気に食べ進むことでしょう。
そして、お皿に残ったスープも残さずいただく。
その時には、体も心も温まっていることでしょう。
一口目だけの味付けでなく、最後のスープまで飽きずに食べられるクアトロの冬のパスタ、カキの味噌クリーム。
おすすめです。