ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

愛しのマキ

2007年03月16日 | チーズの話

Photo_243 マキがやってきた。出身はコルシカである。そうナポレオンが生まれた島だ。地中海に浮かぶ島である。海岸まで山がせり出すような島で、牛などを飼うような広い土地はない。羊や山羊が多く斜面にはブドウも植えられ美味しいワインも作られている。
マキは、羊の生乳で作られたチーズだ。表面はハーブで覆われている。木の実などで飾られた様子から、灌木に咲いた花という意味で、フルール・デュ・マキというのが正式の名前だ。
マキは高崎のチーズ屋さんに、里子に出された。大事に育てられたマキ。そのチーズ屋さんの親父は泣く泣く手放した。
シェーブルに似た味わいもあるが、ハーブが心地よく香り、とてもエレガントだ。コルシカの田舎で生まれたとはとても思えない。「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンのようだ。
さてさて、クアトロでの社交界へのデビューは鮮烈なものになるだろう。

※本日のおすすめチーズ
ブリア・サヴァラン・アフィネ
スティルトン
エポワス
サントモール
フルール・デュ・マキ
ミモレット
など

コメント (2)
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オルトラーナ

2007年03月15日 | パスタの話

Photo_242 私の本名はオルトラーナ。日本では菜園風などと略されている。クアトロでは、季節野菜のスパゲッティと呼ばれている。オルトラーナの方がかっこいいと思うのだが、季節野菜の呼び名に女性は弱いらしい。そう、私は女性にもてるのです。
今日からの一週間は私が主役。普段でももてもてなのに、今週はどうなることやら。
私の魅力は、ヨン様のようなもので、健康的で優しくて暖かみがあって、時にはクールで、なによりも癒されるのである。
さらに私の魅力を分析しようとすると、大変なことになる。なにせ、今日などはブロッコリー、カリフラワー、オクラ、パプリカ、カブ、インゲン、ナノハナ、カボチャ、ニンジン、グリーンアスパラ、ズッキーニ、スナックエンドウ、ホウレンソウ、タマネギが渾然と一体になっているのだ。それを、分析していると私の魅力を見失うことになるだろう。

俺は看板役者のペスカ。オルトラーナだって、また、キザな奴が現れたもんだ。俺の指名率は54.5%だった。二人に一人は必ず俺を指名したという訳だ。もちろん、パルミには勝ったし、オルトラーナにも負けはしない。しかし、今日はオルトラーナも頑張っていたな。面白くなるぜ。

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モダンタイムス

2007年03月14日 | 映画の話

Photo_241 始めての体験で、流れ鮨なるものを食べた。てっきり、水の上にお椀でも浮かんで鮨が流れてくるのかと思った。流しそうめんの要領かと思いきや、席に着くとタッチパネルが待っていた。
「ご利用は始めてですか?」と係の人。
「はい、そうです」とおどおどとクアトロの父。
「こちらの操作案内をご覧ください」
「ちゃんとお皿を取らないとトラブルになります」
なんか、怖い食事になりそう。しかし、タッチパネルの操作は易しく注文したものは、水に浮かんではおらず、ベルトコンベアに乗って運ばれてくる。結構楽しい。
しかし、ネタの善し悪しは確認出来ず、おすすめ品と云ったって店側の売りたいおすすめ品だし、この中年夫婦へのおすすめ品は何か、タッチパネルは応えない。常に確認出来るのは会計額ぐらい。
クアトロの父の生涯ベスト・ワンの映画はと聞かれたら決めかねるが、候補に挙がるのはチャップリンの「モダンタイムス」。現代社会の機械化を痛烈に批判した作品。数々の名場面があるが、チャップリンが自動食事機械にかけられる場面も記憶に残る。機械にトウモロコシを食べさせられたり、歯磨きまでされるのだが、機械が壊れ暴走をはじめる。
お鮨が流れてきたらお皿をちゃんと取らなくてはと気を遣い、何を食べたかあまり記憶に無かったクアトロの父である。

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寅次郎かもめ歌

2007年03月13日 | 家族の話

Photo_240 昨日はクアトロ家の私用のためお店を早じまいさせていただいた。お陰で、偶然に寅さんに出会えた。いつも、ふと寅さんに会いたいと思うときがある。
NHKBS2で寅さんのアンコール放送を観た。「男はつらいよ/寅次郎かもめ歌」だった。寅さんも元気で、寅さんシリーズの絶頂のときかもしれない。翌週の予告での男はつらいよ最終作「ハイビスカスの花」の寅さんは痛々しいほど疲れた表情に見え、老いていた。
かもめ歌の方は、寅さんが親代わりになった娘が、寅さんの手元から巣立っていく物語。「幸せになれよ。そうしないと承知しないぞ」
そう、伝えてくれとさくらに言い聞かせ旅に出る寅さん。
もう、直接顔を見るのもつらい。男はつらいよなのである。
うちの息子にも伝えたい、幸せにしてやれよ、大事な娘さんを預かったんだから。
さもないと、寅さんも承知しないぞ。

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続・幸せのテーブル

2007年03月12日 | 家族の話

Photo_239 クアトロの父の子供は男二人。女の子が欲しかったが女の子がいたら人生が狂っていたかもしれない。まず、外には出さず、男などは近寄らせない、結婚など許せるものではない。許さないまでも、すこしはごねるであろう。
長男の結婚が決まりそうである。先方の親御さんが、今日クアトロに訪ねてきた。親同士のお見合いである。先方は女4人姉妹の長女。クアトロの父のような考えの親御でなくればよいがと危惧していた。しかし、幸せのテーブルの効果か、先方のご両親は理解があり年内に式をあげましょうということになった。めでたしめでたしである。

コメント (3)
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