ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

サンマルツァーノの時代

2012年07月21日 | 食材の話

Photo クアトロの父が子供の頃、まだ家には井戸があった。
夏には、井戸の桶にトマトを入れて井戸水に浸けておく。
引き上げて食べるトマトは冷えてみずみずしくて美味しかった。
日本の昔のトマトは果汁が多く、それがトマトの美味しさだった。
マクドナルドが日本にやって来ると、日本のトマトが変わる。
スライスしてハンバーグに挟めるように、果肉が重要になる。
今は、フルーツトマトが全盛で甘いトマトが人気。
糖度が何度と云うのが自慢になる。
そして、これからはイタリアントマトかもしれない。
加熱することにより甘みと旨味が凝縮され、トマトソースにして食べるサンマルツァーノの時代だ。
イタリア・ナポリの名産だったサンマルツァーノを柏の石川ファームが栽培に成功。
そのフレッシュのサンマルツァーノから作るトマトソースは格別に旨い。

数十年後、孫が話すかもしれない。
「私が、子供だった頃、まだクアトロと云うイタリアンがあって、夏になるとフレッシュのサンマルツァーノから作ったトマトソースが食べられたの」
「今では、普通だけど、まだ日本じゃ珍しかったのよね、美味しかったわ」

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