普通のカキに比べると平たく丸い形。
開けると、身が詰まっており、何よりも味わいがミルキー。
有明海のカキが今年もクアトロに入荷した。
この有明海のカキはスミノエガキという。
以前は、このカキの養殖が有明海の主力産業の一つだったが、昭和30年代後半にノリ養殖に取って代わった。
作り方は、天然に近い素朴な方法だ。
カキが産卵する6、7月に長さ1メートルの竹をカキ床に立て、海中を浮遊している、生まれたばかりの稚貝を付着させる。
稚貝は2、3センチになったところで自然に落下しカキ床で成長する。
普通のカキの養殖はこのカキ床が何段かになっていたり、ヒモで吊したりして養殖する。
すると、カキが出すドロを他のカキが呼吸して、結局ドロ臭いものが出来る。
また有明海は、カキのエサになるプランクトンが、他の海より何倍も多い。
それに、たくさんの川から淡水が流れ込んで塩分濃度が低い。
塩分濃度が高い外海で育ったカキは力強い味わいだが、えぐみがある。
有明海のカキにはえぐみがなく、とてもまろやかな味わい。
クアトロで白ワインか日本酒と共に味わってみよう。
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