我孫子の手賀沼公園の近くにある蕎麦屋を訪ねたクアトロの父。
手賀沼の湖畔を散策し、白樺派たちの足跡に思いを巡って立ち寄るには良い立地にある。
店内はこぎれいで明るい造りである。
テーブル10席座敷10席は、ご夫婦で切り盛りするにはほどよい広さの店だ。
蕎麦屋の技量を計られる天麩羅や玉子焼も満足のいくものである。
そして日本酒もすっきりとした辛口を主流にしたものが置かれていてこれも満足のいくものである。
酒と肴でほどよく満足したあとに蕎麦はいただくものであろう。
この店はしっかりと磨かれた蕎麦粉を石臼で挽いた十割蕎麦である。
つけ汁は辛めで江戸っ子好みだろうか。
緑色の細切りの蕎麦は香りもよく腰と風味にも長けた逸品の蕎麦だ。
そしてなりよりも蕎麦湯が旨い。
蕎麦粉をたっぷりと溶かした蕎麦湯は気が利いている。
なにやら、クアトロの父の思う蕎麦屋の必須条項をほぼ満たした店である。
あえて難点を挙げるとすると、優等生すぎることである。
とびきりここがすごいというものも欲しいと思うクアトロの父は天の邪鬼であろうか。
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