ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ブランデー

2007年05月18日 | ワインの話

Photo_327 15世紀、ワインに火を入れてブランデーを作るという技術は錬金術から生まれたという。ハリー・ポッターの世界のような魔術師が作ったわけではない。ヨーロッパ中世の錬金術は立派な化学者の世界だった。
17世紀、新大陸が発見され、その新大陸でもワインを飲もうと思うのだが、醸造酒は輸送に堪えられない。そこで、この蒸留酒という技術が導入される。ワインに火を入れ、余分な水分を飛ばせば重量も減る。後で、水で割って飲めば元のワインに戻るという発想。現在でもジュースに使われている濃縮還元である。
しかし、濃縮されたお酒、ブランデーが美味しかったのだ。
そして、色々な蒸留酒が生まれ、蒸留酒は船乗りが愛飲するようになる。サトウキビから作られたラム酒はもっぱら海賊が愛したお酒だ。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウは陸上ではラム酒で酔っぱらってフラフラと歩く。海上ではラム酒で酔っぱらって真っ直ぐに歩けるのだ。

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