物置からクアトロの父が子供の時の夏休みの宿題が現れた。
絵巻物の夏休み日記だ。書き出しは7月21日(にちようび)となっている。
「きょうテレビで日しょくのようすをみました。つぎは七十二年たたないとみられないそうです」そんなことが書かれていた。
この日記の日付と曜日から調べてみると1963年のことだった。クアトロの父が小学校3年生の時の作品である。日食が75年後というのは先日の日食のことではないようである。
日記に書かれている絵はとても上手いとは云えないが、絵の構成に面白さがあると感心している。
少年サンデーや少年マガジンの話、101匹わんちゃん大行進の映画を見た話、手賀沼でホタルを見たり、少年野球の試合で三振した話、スイカに塩と間違えて砂糖をかけてゲラゲラ笑いましたとか、東京のデパートでジャラを買って貰いましたとか、しばし46年前の夏にタイムトラベルしたクアトロの父だった。
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