ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

再入荷チーズ~ヴァランセ

2019年10月07日 | チーズの話

ナポレオンがエジプト遠征に失敗し、パリに帰る途中ロワーヌにあるヴァランセ城に立ち寄る。

そこで、出されたロワーヌ名産の山羊乳のチーズがピラミッド型だった。

エジプト遠征に失敗した腹いせに、そのピラミッド型のチーズの頭の部分を切り落とさせたと云う言い伝えのあるのが“ヴァランセ”と云う四角錐のチーズ。

しかし、型崩れしやすい山羊乳のチーズには四角錐の方が適している訳で、ナポレオンの怒りを買ったと云うのは信憑性がない。

しかも、この城の持ち主がその時代の名外交官でグルメのタレーラン。

ナポレオンの器量の小ささを誇示し、しかも地元のチーズの宣伝に使った寓話かもしれない。

いかにもタレーランらしい、陰謀と策略が見えるチーズだ。

クアトロでワインと共にこのヴァランセを食べながら、この謎を解き明かしてみようと説く豊四季のタレーランことクアトロの父である。

 

 

 


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