ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ヒラスズキ

2007年07月23日 | 魚の話

Photo_403 黒板にその日仕入れた魚を書き出すのは、クアトロの父の仕事だ。魚の名前を書いていて、このところ気になるのが「平スズキ」だ。スズキは出世魚で、地方によって呼び名は変わるが、セイゴ・フッコ・スズキなどと出世していく。CMではないが、生きているだけで出世するのだからうらやましい。しかし、やっとスズキまで上り詰めたのに「平スズキ」とはかわいそうな気がするのである。黒板に名前を書くクアトロの父の目は潤みそうである。同類相哀れむというやつだろうか。
「平スズキ」は「スズキ」の仲間だが、種類が違う。「スズキ」より若干ひらたいのである。そこで「平スズキ」にされた訳である。ひらたいのならば、「スズキ鯛」にでもしてあげれば良かった。味わいも、鯛に似ている。刺身では、その味わいは「スズキ」より上等なのである。
「スズキ」も「ヒラスズキ」も夏場が美味しい。冬には、産卵で入り江に寄ってくるため漁獲が多いが、美味しいのは外洋で元気に成長する夏場である。海が荒れると磯に近寄ってくる「平スズキ」は、このところクアトロの黒板に登場する機会が多い。

※本日の魚料理
神津島産青鯛、鹿児島産平スズキ、神津島産イサキ、青森産メバル、銚子産馬頭鯛、銚子産マコガレイ、福島産ホッキ貝

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