ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

小さな恋の物語

2007年05月31日 | チーズの話

Photo_341 雨がやみ、陽が差してきた。遠くの雲はすでに夏の雲。
クロタン、可愛い名前の小さなチーズ。ロワール河流域で山羊乳から作られるシェーブル・チーズ。このチーズを軽く焼いてバケットに乗せて、「サン・セール」という白ワインを合わせる。今宵のような、爽やかな初夏にいただこうものなら、最高に幸せだ。クアトロでは、クロタンにサン・セールご用意しました。初夏の幸せを体験しませんか。
子供の頃、ずうっと子供の頃、おばあちゃんに聞かされた話。
「森を歩いていると道に迷った。いくら歩いても同じ道をぐるぐる回っているようだ。すっかりお腹も空いた。すると、切り株に湯気のたった饅頭が置いてある。むしゃぶりついて食べたその饅頭の美味しいこと、すっかり満足していつのまにか寝てしまう。朝露で目覚めると片手には、馬糞が握られている」
昔の子供がよく聞かされたタヌキに騙される話。目覚めなければ、とても美味しい饅頭だった。
クロタンは、フランス語で小さな糞という意味だとか。しかしクロタンの美味しさは、目覚めても変わりませんよ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 手紙 | トップ | たそがれ清兵衛 »

コメントを投稿