昨年11月の末、山陽瀬戸内の旅で少し足を伸ばした山口県の日本海側、響灘に突き出した向津具(むかつく)半島、コバルトブルーの海に対峙する見事な棚田です。
遠出の時はいつでもそうだが、高速料金の事も考え、夜を徹して走り着いた下関、付近で2~3撮影を済まし、山口独特のこの黄色いガードレール道を走り抜き、この地に着いたのはちょうど昼時。
それにしてもこの黄色いガードレールにどんな意味が有るのだろう???慣れない余所者は違和感を感じずには居られない。
長門市油谷、東後畑の棚田は日本海響灘に西面した斜面一面の広がり、夕日や漁火の棚田としてアマチュアカメラマンの絶好の被写体として人気が高い。
僕が訪れた11月末、刈入れもとっくに済み二度芽の稲も色付き、斜面は荒起し土色とのモザイク模様。
本州最西端、向津具半島の響灘に面する斜面はその多くを棚田に開拓され辺地の厳しい暮らしの代償としてこの美しい棚田景観を残した。
集落を縫うように等高線に合わせ、くねくね走る県道脇には三々五々に建つ民家・・・・・。
県道下部には海岸線近くまで落ち込む棚田・・・・、その上部斜面にも棚田は拓かれ、その広大さにもっ目を見張るものが有る。
ここ油谷東後畑 の棚田は「日本の棚田百選」にも選ばれ、地元が用意した展望地から360度パノラマで棚田景観のすばらしさが満喫出来る
海と山、昼と夜、その真ん中にこの棚田が在る。
撮影2012.11.28