前回紹介、油谷東後畑棚田より向津具半島の集落を縫って走る県道で西方へ約15分、遠く見晴かす斜面に棚田が点在する。
ここは向津具半島の括れ部「川尻漁港」を見下ろす斜面に広がる中ノ森の棚田。
田の畦に暴風垣としてシャシャキ(ヒサカキ)の木が植えられ、今も多く残っている。
響灘に突き出すなだらかな斜面は棚田として拓かれ、海の碧と相まって素晴らしい景観を醸し出して居る。
棚田の斜面に点在する民家、その遥向こうには水平線・・・・フレームを付ければそのまま絵になる景観です。
深く落ち込む溺れ谷を下る馬蹄形の棚田・・・・圃場整備が為されない曲線畦がが美しい。
それでも農業の疲弊は進み耕作放棄され雑草が生い茂る棚田も多い。
道路は棚田を上下に切り裂く様に等高線に沿い、黄色いガードレールがくねくね続いている。
車の通らない道路はどこでも駐車可能でその景観を独り占め出来た。
撮影2012.11.28