和歌山県紀美野町、旧美里町は高野竜神山系の西懐、人里遥か離れた山また山の連なる谷間の狭隘な地に小さな集落がいくつも点在する地域です。
紀ノ川流域のかつらぎ町から高野山の西側の山中を通って太平洋側に抜ける途上にこの三尾川地区はある。
国道370号線手拝峠で名も無い三尾川地区への進入路を入って行くと、貴志川上流域の谷から連なる緩やかな斜面にこの棚田が開けている。
道路沿いの最上段より下段まで20段にも満たず、3列が斜面を下るだけのミニ棚田ながら、等高線に沿って孤を描く棚田は深い山影を写しこんで美しい。
暫く道なりに進んだ谷沿いにも別の小さな棚田が・・・・・。
谷川の向こう岸、斜面の高台にも僅か数戸の民家が軒を並べている。
横長にカーブを描く棚田がやっぱり、えも言われぬ景観を醸しだしていて美しい。
撮影2009.6.13