「桃林堂」と言う和菓子屋さんのお店として使われて居る茅葺大和棟の旧家の建物。
近鉄八尾駅から南に300mばかし、古い住宅密集地のT字路角地に正面を東西の道路に面して平入の大型大和棟茅葺民家が建っている。
街中に残る民家としては珍しく、主屋が道路に面しており、容易く全容が撮影出来るのが嬉しい。
この辻は旧街道の出会いの辻に当たり、江戸時代には河内木綿を取り扱っていた問屋の町屋を「桃林堂」創業者の板倉與兵衛が大正時代に買い取ったもの。
平成11年には国の登録有形文化財に登録され、平成23年に母屋の蚊帳を葺き替え、いかにもと言う凛々しい景観となった。
下屋は出っ張りの少ない落棟を持ち、本瓦葺き、正面の棧囲いも懐かしい面影を良く伝えている。
この建物だけを見てると、一気に50年ほど昔に戻ったような気に成ってくる。
撮影2013.12.9