愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

大坂府枚方市 穂谷の茅葺き民家

2013年05月21日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)大阪府

「にほんの里100選」にも選ばれている大阪枚方市の最南端、穂谷集落で見かけた茅葺き民家。

杉集落の前の道、旧国道307号線を道成に南東方向へ、尊延寺交差を右折、京都府京田辺市と奈良県生駒市と境を接する山裾斜面に穂谷の集落が有る。

集落はその中央に溜池を持ち、家々はその池を見下ろす様に斜面高台に建つ。

なだらかな斜面に高い石垣を積み、大きい屋敷を持つ豪壮な民家が建ち並び、どこか遠くへ来たような・・・・、普段見慣れない景観が広がる。

高台の一角を占める茅葺き屋根民家の屋敷は、正しく里山、山里の懐かしい景観を醸し出して居る。

茅葺き大和棟の大きな屋根は補修の痕も見えるがかなり傷みも激しい。落棟

棧瓦葺きの落棟は今にも崩れそうなほどに痛々しく、もうこの姿も永らくは留めないかも???

そんなに人里離れた草深い田舎でもないのに・・・、立派なこんな家も風の吹き抜ける廃墟・・・

集落で権勢を誇ったであろう造り酒屋さんも廃業・・・、殆んどの建物は解体撤去、残された蔵だけが哀しい姿を晒しています。

こんな街の近くに在っても、里山の荒廃は止めようもないと言う事か??。

撮影2013.3.5



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。