愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

旧蒲生町岡本の山ノ神

2009年01月08日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神



滋賀県旧蒲生町(現在東近江市蒲生岡本)岡本集落の山ノ神。



蒲生岡本は東近江の典型的な里山集落ですが、集落としては人口約300人と多く、長閑な景観は残るものの活気の在るところです。



今から、110年前の明治27年(1894年)、蒲生岡本町の堀井新治郎は「ガリ版」こと、「謄写版」を発明し、一躍蒲生岡本の名を全国に知らしめた郷土の偉人として崇められ、屋敷が修復され「ガリ版伝承館」として今も残されている。





そんな岡本の集落はずれにある梵釈寺(ぼんしゃくじ)の裏山に入る入り口に樹齢650年といわれる杉の老大樹があって、その地集落の山の神場になっている。


老杉から隣にある勧請杭?迄勧請縄が渡され、僕がここを訪れたときにはすでに写真のような状態に切られていて山開けした状態になっていました。


この地域の山ノ神に渡される勧請縄は掛けられた直後に切られることが多いようで、それが山に入っても良いという合図のようです。




傍らには青竹で造り上げた机状の台が設けられ、松の又木で男女の陰陽を現した木偶と供え物が祀られていてなにやら怪しげな雰囲気。




山の神は女性神で秋には里に降りて野の神となり男性神にかわるという両性具有神のようです。


なかなか興味深深何ですが、説明は下の掲示板にまかせます。



日本全国都会化が進み、そうでないところはどんどん限界集落になりかねず、ますます格差社会の広まる中で、こうした伝統的行事を絶やさないで守り続ける事の大変さと重要さを再認識させられる。


見るは、たやすく実行は難し。




撮影2009.1.4


MAP



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2 コメント

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Unknown (幽黙)
2009-01-09 07:14:53
こういう神々との交感の
民俗的現場とか
神々と交感しようとしてきた
人々の営みの歴史を見るのが
とても好きなので
溜息まじりに拝見しています
いつかこうしたところを
自分の目で見に出かけたいと
思うのですが…
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コメント有難うございます。 (ぺん)
2009-01-12 10:04:02
幽 黙さん、僕のつたないブログにコメント有難うございます。

幸いか不幸か僕の住む地域の近くにはまだまだ古いしきたりが多く残っていて取り敢えず画像だけは残して行こうと思っています。

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