これは見た通りのまことに単純な造形の勧請縄です。
八風街道と呼ばれる国道421号線で旧八日市の中心街から山手に向かい国道307号線を越え,やがて町並みが途絶えて田園風景が広がる辺りの右手集落はずれにある白鳥若宮神社。
これから山手に向けてはこの白鳥神社の多い地域です。
周りに田園地帯が広がり遠くには暖冬のせいか少しだけ雪をかぶった鈴鹿山系の山々見える。
風の吹き抜ける小さな境内は清掃がよく行き届き過ぎ、ガランとしていて何か物足りなさを感じないでもない。
ここの勧請縄は、境内の石鳥居の前にアルミポールを建て、両端に重いばかりの藁房をたれている。
これもこの地域から山手側に多いタイプの縄です。
この縄の上三箇所には、蛇を思わせる子縄を木串に挿し付け、突き刺している。
勿論、大きな藁房を付け下げた太縄も蛇をあらわしているのでここでは親子蛇と言うことになるのかも??
それ程にも蛇は神聖視されているのだと思う。
撮影2009.1.24