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守山市、「東門院」に残された石造品。
JR守山駅の北西約800m、旧中山道の町並みに埋もれる様に建っている。
最澄が鎮護国家の道場とした叡山三千坊の「東門」にあたるためこの名称が付けられたとも、坂上田村麿呂の伝承のように「皇城」の「東門守護」から付けられたとも伝えられる名古刹です。
そんな古い歴史を持つ寺に相応しく、境内南端隅に、木立を背に三古石塔が建っている。
そんな中、なんと言っても目を惹くのがこれ・・・高さ287cm、いかにも古様な笠を持ち、各重とも塔身と笠が別石の層塔形式の五重石塔・・・基礎石は、幅広で低い。
上に載る初重塔身は、前後二石からなり、舟形内に正面、阿弥陀、背面、釈迦と見られる如来型坐像を刻み出す。
刻銘は有りませんが鎌倉時代前期の造立とされ、重要文化財に指定されて居る。
向かって左手の宝塔は高さ159Cm、基礎石は高く塔身は低く小ぢんまりしている。
屋根石の背面が欠損、双輪も後補。
基礎石は立派で各側面には幅広の枠を残し内に格狭間をつくる。
鎌倉時代末期の造立とされ、重要美術品指定。
最後は右手の宝篋印塔・・・・高さ167cm、塔身には月輪内に金剛界四仏の種子を刻み、基礎側面には輪郭を巻き内に格狭間内開蓮華(かいれんげ)を陽刻する。
鎌倉後期の造立とされ重要美術品に指定されて居る。
見事に三石塔が居並ぶ姿はあまり見慣れない。
境内東脇、鐘楼横の小石仏の集積には・・・こんな地蔵石仏も・・・・。
撮影2012.10.26