愛しきものたち

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近江八幡市 安養寺址石造五重塔/他

2015年03月01日 | 石仏:滋賀

道路脇、広がる湖東田園地帯を背に忽然と建つ五重石塔。

近江八幡市の南端、JR東海道新幹線が田園地帯を切り裂く、東海道本線「篠原駅」のすぐ近く、国道477号線脇の小さな空き地に五輪塔や小石仏と共に立つ。

この地には元、「安養寺」という天台寺院の古刹が在った様ですが、信長の焼討ちに遭い、現在地名にその名を残している。

多層石塔は通常十三重塔が一般的だが、これは珍しく五重石塔・・・・石塔は総高4.36m、基礎石には近江塔の特徴である三茎蓮を刻み付ける。

双輪は部の一部が不完全ながら、塔身部の顕教四仏や屋根石の厚みも軒反りも充実している。

正面、南面の釈迦如来坐像・・何故か尊顔が潰れてるような・・・・

  鎌倉前期、寛元4年(1246)の名が確認され、国の重要文化財指定。

 脇には鎌倉期五輪塔の残欠・・・

これも古式の笠塔婆なども残されて居た。 

撮影2012.10.16