愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

田原本町 八田墓地阿弥陀石仏

2014年12月27日 | 石仏:奈良

奈良県、くんなか(国中)中央部、田原本町八田墓地の阿弥陀石仏。

田原元町の東端、初瀬川と布留川等が合流、大和川とな成る少し上流左岸、堤防脇に旧い在所墓が有り、入口付近に中型石仏を安置するには立派過ぎる程の覆屋があり、中に一体弥陀石仏が安置されて居る。

いつもの様にちょっと失礼、涎掛けを託し上げましたが・・・どうもあまり芳しくない。

これじゃダメだと時間を掛けてしばし涎掛けには遠慮願いました。

総高約1mばかし、頂部の細い舟形光背を負い三角頭の蓮華座に立つ像高66ccmの来迎印阿弥陀如来立像を半肉彫りで刻み出す。

尊顔両脇の光背には向かって左に観音の種子「サ」、また右には地蔵の種子「カ」を刻み出して独特。

作風から室町中期の造立だとされる。 

撮影2012.7.28