矢田寺表参道、山門手前にある地蔵石仏。
大和郡山市西端、矢田丘陵中腹に建つ金剛山寺(通称矢田寺)は「地蔵信仰の寺」、「あじさい寺」として関西では知れ渡って居ます。
両側に趣のある民家が数軒建ち並ぶ参道端に大きな自然石に刻まれた地蔵立像が有る。
総高約2m、自然花崗岩の正面を舟形状に整え、中央に等身大の地蔵菩薩立像を半肉彫りで刻み出している。
矢田寺門前に有って、所謂「矢田寺型」と呼ばれる右手に錫杖、左手に宝珠を持たない形に成って居ます。
寺の古さからするとこの石仏は随分新しく、戦国時代の天正13年(1585)の造立。
参詣者の信仰篤く、尊顔はすっかり「のっぺら坊」に成って居ます。
撮影2012.7.22