愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都府嵯峨鳥居本 伝統的建造物群保存地区(上地区)

2013年10月03日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

あの台風18号による、嵐山の大水害より一週間前、サイクリングロードをひたすら走り、渡月橋を越えここまで辿り着いた。

片道40kmは、やっぱりキツイ。

しかしその景観は素晴らしく長丁場の疲れを癒して呉れるには充分。

嵐山渡月橋から北西へ約2.5km、「あだし野念仏寺」をかすめて通る愛宕街道「鳥居本地区」は、国の伝統的建造物群保存地区に指定されて居る。

「あだし野念仏寺」を境に上下地区に分けられ、愛宕神社の一の鳥居に近い上地区に茅葺き屋根民家が集中して残っている。

この曲り家風茅葺き屋根民家はちょうど観光客の押し寄せる念仏寺前・・・・・、屋根も葺き替えなったばかりで凛として居る。

ここから先、嵐山高雄パークウェイのガード潜ると、その先茅葺き民家が5~6軒軒を並べる。

愛宕詣の門前町として一の鳥居付近の三軒は茶店風、手前、しも三軒は農家風の佇まいを残している。

三軒連ねた真ん中の家だけはトタン懸けに変わって居るのがちょっと惜しい。

片側切り妻、片側入母屋の大きい茅葺き屋根に白壁土蔵。

その上には二棟の茅葺き屋根をもつ「鮎の宿のつたや」さん。

入母屋の二棟を母屋側表と正面表に配して居るのが美しい。

奥、赤い鳥居の奥にはお馴染み平野屋さん。

晩秋の紅葉の頃にはそれこそ訪れる人が大過ぎ・・・。

しかし夏の終わりの9月初旬・・・人通りも全くなく閑散としています。

確かにこの青葉が紅葉したら色を添えるのは解っているけど、人波に紛れるのは耐えられない。

撮影2013.9.9