愛しきものたち

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田原本町法貴寺 西誓寺の薬師如来石仏/他 

2013年10月02日 | 石仏:奈良

田原本の東端、大和川右岸の西誓寺に安置されて居る薬師如来石仏と脇侍の十二神将石像。

仏照山西誓寺は、天台宗から浄土宗を経て、現代融通念仏宗の檀家寺、大和川堤防真近、旧在所の家並の中に建つ。

新しく建てられた庫裡の建物に付随するように薬師堂が有り、中に薬師如来石仏と脇侍の十二神将石像が祀られて居る。

木製格子柵、その内側に網ガラス戸と厳重な管理の元、撮影は思うに任せず碌な写真は撮れず終い。

中央には反華座上、高さ約80cmの舟形光背を背負い蓮台に坐す、右手施無畏印、膝上の左手に薬壺を持つ、薬師如来坐像を半肉彫りで刻み出して居る。

何故だか唇が少しタラコ唇・・・・えもんは細かく表現されて居るが、いかにも形式的で室町後期の造立。

十二神将の内、向かって右手の六神将・・・・高さ50cm、幅43cmの方形板石に三神将づつ彫り出し、左右計四個で十二神将の脇侍として居る。

勿論同じ時期室町後期の造立・・・・・、十二神将の石仏は珍らしい。

薬師堂右手、山門脇には背の高い笠を無くした笠塔婆が有り、鎌倉時代中期の文永九年(1272)紀年銘を刻む

撮影2012.3.3