石友さんと共に訪ねた我が木津川支流の一つ、名張川岩壁に刻まれた磨崖仏。
名張市街より名張川左岸沿いを走る県道80号線で山添村方面へ下っていくと、直ぐそこに薦生(こもお)集落の家並みが見える辺り・・・・
川岸に突き出した木戸岩と呼ばれる大岩の正面、川面向きに阿弥陀磨崖仏が刻まれて居ます。
道路側から全く見えませんが崖を一足降りると狭い空間があり、こんな具合・・・・、上部県道が出来るまでは川淵を、多分この磨崖仏の前を通って居たのでしょう。
幅の広い舟形を彫り沈め、中に線彫り二重蓮座に結跏趺坐する定印の阿弥陀坐像を中肉彫りで刻み出している。
像高約50cm、光背面に応永十三年(1406)六月一日の銘が見え、室町初期の造立。
名張川沿いに数ある磨崖でも在銘最古級の貴重な磨崖石仏です。
撮影2012.3.4