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愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-7

2015年12月12日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

昨日に同じく美山町三埜(みつの)で四軒目の茅葺き民家です。

遠目には上級農家風佇まいだが・・・どことなく良く整えられ、おまけに家の前が馬鹿広くどこか一般農家とは少し違うような??

それもその筈、ここは現在「田村屋螢庵」と言う限定営業のお蕎麦屋さん。

旧小山家住宅として登録有形文化財指定、かつての大庄屋の風格を伝える農家建築です。

屋敷の後ろを濃い緑の林に囲まれ、入母屋造茅葺で桟瓦葺庇を付設し、西向き平入の門口を持つ。

僕の行った日もウイークデイで休業日・・・まあしょうがないか。

しかしここ美山では一集落に2~3軒と茅葺き民家が残ってる事が多く、さすがです。

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-6

2015年12月11日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

前回に同じく茅葺き街道美山町三埜(みつの)で見かけた茅葺民家。

野面道沿いに茅葺き屋根と覆い懸屋が二軒並んで懐かしさを醸し出している

屋根はまだ葺き替えを終えたばかり、鋏目がまだ鋭く残って凛々しく美しい

小奇麗に小さく纏まった入母屋葺き下ろし屋根だが・・・下屋は大きく改造されているのが窺われる

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-5 

2015年12月09日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 美山茅葺街道、由良川右岸三埜(みつの)辺りの茅葺民家。

小さな大野小学校のすぐ近く、山裾斜面に屋敷を構える入母屋北山型の葺き下ろしの大きな茅葺母屋。

こちら美山では当たり前に見られる茅葺民家も止めど無く減少している。

近くで見かけた「元庄屋」の茅葺民家を改装した民宿・・・

しかし、既にその灯は消えていた・・・

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-4

2015年12月07日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 極端に急傾斜の茅葺民家が集落のドン突き・・・山懐に抱かれる様に建って居ました。

美山茅葺街道の府道12号線から対岸の由良川左岸に渡った小さな集落

 

この日本昔噺にも出てきそうな入母屋造り葺き下ろし茅葺き民家・・・三方を緑と付属の建物に取り囲まれ、この方向だけの撮影しか出来なかった。

まさしく丹波北山型茅葺き民家の典型・・・

 近くにはこれもお伽噺の様な茅葺き観音堂?が佇んでいた

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-3

2015年12月05日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

茅葺き民家の多く残る南丹美山でも、空家でそのまま朽ち果てて逝く姿を見かける事が多い。

遠目にはまだ住めそうな茅葺民家??・・・しかしもう何年も放たらかしなのだろう??

日裏の屋根は少し崩れて肋骨が覗き、表は草茫茫・・・

同じ位置から見える範囲にもう一軒・・・こちらはすっかり棟も傾き再起不能。

哀しい姿を曝け出している・・・断末魔の叫び声が聞こえそう??

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-2

2015年12月03日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 

近所の伯母さんから、確か仏師の工房だと小耳に挟んだような??

なるほど、さも有りなんと言う茅葺き民家

丹波北山型の深い入母屋造り葺き下ろし屋根が集落最奥手の高台に佇んでいる。

 屋根は良く手入れされ美しく隙がない・・・近くまで行って声を掛けてみたが返事は無かった・・・

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-1 

2015年12月01日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府
 
美山、茅葺き街道脇で見かけた茅葺き民家。
 
 
丹波北山型の深い大屋根をを持つ入母屋造り・・・脇に作業別棟を設けて居る
 
 
入口方向に廻って見るとユースホステルの看板・・・なる程なあ、どうりでどこから見ても綺麗に整えられている。
 
 
移築したものか古くからここに在ったものかは知らないけど・・・どうりで下屋もがっちりしていて、どこか近代的な感じもしないでは無い。
 
撮影2015.11.4

南丹市美山町樫原(かしはら) 石田家住宅 

2015年11月29日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 

日本最古の農家建築と言われる茅葺き民家です。

 茅葺街道と呼ばれる府道12号線、美山に入ってすぐ大原神社の神木であるケヤキの巨木が迎えてくれるのどかな里山の大原・・・

そのケヤキの脇を通る参道?の奥に屋敷を構える石田家住宅の茅葺屋根。

もう今から7~8年前にもここには立ち寄ったことが有り、その頃には気さくなお婆ちゃんが居て屋内まで気軽に案内してくれていた。

現在では、土日祝日だけの公開と成って居るようで、今回、ここを訪れたのはウイークデーだったので外観のみの撮影と成ってしまいました。

石田家住宅は国の重要文化財に指定され、解体復元工事中に江戸時代初期の慶安3年(1650年)3月31日の墨書が発見された。

建物は急な傾斜を持つ入母屋造り葺き下ろし屋根の、所謂、典型的な初期の「北山型民家」のだと言われて居る。

建物は妻を東西に建ち西側の妻入、桁行9.4m、梁間9.9mとそれ程大きくはない。

しかし、日裏などはすっかり苔生し、そろそろ葺き替え時を迎えてる様です。

内部の写真とこの説明板は2007年の撮影です。

撮影2015.11.4/2007.10.28


京丹波町 升谷の茅葺き民家

2015年11月27日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

国道27号線「和知」から「美山」に通じる府道12号線に沿う由良川左岸の升谷に残されて居た茅葺民家。

付近は如何にも里山風情が満載の片田舎と言う感じ・・・集落内に人影など全く見かけないので、集落内を車で走る事さえ戸惑ってしまう様な・・・・

集落の入口辺には、如何にも、いわく因縁の有りそうな大きい白山神社の鳥居が立ち尽くしており、集落のランドタワーに成って居る。

集落にたった一軒残った茅葺民家は、村はずれの一番奥、道路より一段高く石垣を積んだ上に屋敷を構えて居た。

 深い急傾斜の丹波型入母屋造り、下屋を持たない葺き下ろし屋根は、もう葺き替え時を迎えて居るのか日裏の屋根はすっかり苔生している。

 昔からこうだったのだろうか??・・・間口は道路側、日裏の平入と成って居る。

 

 如何にも農家風情ん佇まいなのだが、日浦の間口がどうも気になる。

もうこの屋根もなんとかしなくては長くは持たない。 

撮影2015.11.4


京丹波町下山 渡辺家住宅

2015年11月23日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 

旧和知町下山に建つ重要文化財茅葺民家の渡辺家住宅。

 国道27号線下山バイパス、下山信号??を東へ少し入った処に建って居る。

付近は10軒ばかりが山田の中にポツポツ軒を寄せ合う小さな農山村。

しかしそんな集落には不釣合いな程立派な「大福光寺」が目と鼻の先に有って、この地の歴史の深さが窺い知れる。

渡辺家住宅は昭和50年に国の重要文化財に指定された京都北部では最古に属する民家だと言われ、江戸中期享保10年(1725年)の建造。

入母屋造・茅葺・桁行12.8m、梁間9.8m、約120平方m、深い葺き下ろし屋根を持っている。

葺き替えてもう随分経つのか北側に当たる裏屋根は随分苔生し茅が痩せて居る。

妻側から見ると、煙出し部の妻飾りが随分飾りっ気の無い旧式なものに思える。

丁度家の前に居た人に声を掛けると主人だったようで・・・・気楽に中まで招き入れられ話を伺えた。

何と言っても文化財指定の一般民家が抱える苦悩が痛いほど判る話だった

撮影2015.11.4


笠置町上有市 法明寺薬師堂の茅葺き屋根

2015年06月22日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

笠置に用事が有り出掛けた序に、有市に茅葺き屋根の寺があったことを思い出したので寄ってみた。

もう何年か前にも寄ったのだが・・・当時から相当傷んで居たのであまり期待はしてなかったけど。

笠置山への笠置大橋の信号を越え、トンネルを潜り抜けると、左手山裾に建ち並ぶのが有市の集落。

集落内を行く旧伊賀街道、上有市の村外れに墓地と併存するように、この茅葺き御堂が建っている。

一目見るなりあっと驚くタメゴロウ・・・確か腐れ屋根の様に見えていた茅葺き屋根が完全に息を吹き返し蘇っている。

屋根が葺き替えられたのは未だつい最近の事だろう・・・・小振りだが、寄せ棟葺き下ろしの茅葺き屋根が凛としている。

法明寺「薬師堂」と言う事なのだが無住の戸締めでは傷みも早い事だろう・・・・檀家の人たちも、それ相応の負担を強いられたのだろうと思う。

撮影2015.6.21


南丹市美山町 野添の深見禅寺茅葺き民家-4

2015年01月07日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

遠くから見ると、一見、庄屋屋敷の豪邸かと見紛うばかりの在所旦那寺。

高い石垣を積み、一段高い境内に本堂と庫裏をL字型に配している。

やっぱり深い入母屋茅葺き屋根、向かって左手正面が本堂、右手は生活臭のする庫裡の様です。

サイドから庫裡だけを撮影するとまったく宗教色が消え全く民家そのもの。

こうして見ても、正面に廻って山門を確認しなければ、なかなか寺とは納得し難かった。

撮影2014.11.20


南丹市美山町 野添の茅葺き民家-4

2015年01月06日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

先日来紹介してる南丹美山、野添の在の4箇所目の茅葺き民家。

流石に茅葺き民家が色濃く残る美山町、「茅葺きの里北村」程では無いにしろ、一集落にこうして四ヶ所の茅葺き民家が残されて居る。

やっぱりこの集落の特徴か?主屋に対してL字型の茅葺き屋根を付属させて居る。

表、庭先なども清潔に良く整備され、生きとし生きる茅葺民家。

この地域ではまだまだ過去の歴史の中にある茅葺き民家では無く・・・・現在の生活が息づいて居る。

撮影2014.11.20


南丹市美山町 野添の茅葺き民家-3

2015年01月05日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

急傾斜で深い大屋根を持つ茅葺き民家、角棒千木の棟抑え飾りが勇ましい。

先日より紹介した美山町野添、色づく山と棚田に囲まれ、抜きん出て高い棟が一際目を惹く。

しかし陽裏の屋根は苔生し、ペンペン草では無いけど雑草まで生えて居る

正面から見ると表玄関周りに雑多ものが積み置かれ、最早住まいの呈は成して無い。

入妻破風には立派な懸魚が付けられ、格式が窺われるのだが・・・・。

撮影2014.11.20


京都山城 雪の茅葺き民家-2

2015年01月04日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

昨日に引き続き我が山城、木津川右岸、隣村に残る茅葺き大和棟の雪景色。

勿論この茅葺き屋根も以前に紹介・・・・雪姿の茅葺き大和棟など殆ど見れないので、コンデジをポケットに出かけてきた。

この民家は豪壮な屋敷を持って要るにも係わらず、最近周りに民家が建ち込み撮影ポイントがない。

主屋の茅葺き大屋根を見渡せるのは裏側のこの位置からだけ・・・

正直な話、雪化粧の大和棟は思った程には感動的なものでは無かった・・・・。

それはただ単に撮影が下手くそだけだったからかも・・・・・

それよりも寒さが厳しく、身体に応える朝でした。

雪のない以前のページはここ・・・・

撮影2015.1.2