Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : バッハ第7回(No.1446)

2006-12-19 22:20:05 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 順序通りに4回連載です。『Wikipedia 批評』なんて、実行した人間が過去にいたのだろうか?(爆

 『インターネット時代の象徴の1つ』 = Wikipedia である。多数の無名の人たちにより作り上げられる『インターネット大事典』であり、質が信じられない高い極みに達している項目があるかと思えば、信じられないほどスカな項目もある。 私高本が最近読んだ「Wikipedia」中、

であった。「ヴォルフ音楽を本当に聴いた?」としか言えないほど、スカな出来。う~ん、こんなのも実在するんだよね(泣
 まあ、ヴォルフは「ヒョーロンカ」としてありとあらゆる罵倒を繰り返してきた(← 罵倒された側から見ての評価)ので、「やむなし」かもね(藁


 さて、バッハ「フーガの技法」の Wikipedia(2006.12.19現在) の批評である。

  1. Wikipedia 横並びで見れば「中」程度の出来であり、全体像の 60% くらいが見えてくる(← シロートの集まりが作っている、の批判が絶えないが、まさに実証してしまっている項目の1つかも)

  2. 原典版楽譜は、ベーレンライター版新バッハ全集 も ヘンレ版 も ペータース版 も読んだことの無いメンバーで構築されたことは ほぼ間違いない

  3. 「晩年のバッハが視力障害になった」と「晩年のバッハの楽譜の書き方に障害が出て来た」がゴチャゴチャになった記載なので、音楽学については全く無知なアホが主導して編纂


などが明解である。 その割には、ヴォルフのようにボロボロになっていないのは「バッハ最晩年の名作であり、資料が豊富」なためと推測される。


 1つだけ補足したいのは、この Wikipedia 程度のことさえ、理解しないで「バッハ : フーガの技法」を語る(騙る?)ヤツが 21世紀になっても未だ多いことである。3日後に述べるが、レオンハルトを信奉する「古楽器派」の中でも「底辺間近のヤツラ」に多い。
 とにかく1回、目を通して頂きたい。冒頭述べたように、「Wikipedia中では 中程度」の水準には間違いなく達しているから。
 少々悪い言葉で言えば、『烏合の衆でもこの程度は書ける』のである!


 明日は 小林義武 の書評。
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