日本経済新聞12月14日東京版朝刊40面(=一番裏)の「回顧2011音楽」にショッキングな記事が掲載されていた。文化部 多田明の署名記事は次のように始まる。・
2011年、日本はCDや音楽配信の売上高を合わせた音楽市場の規模で、史上初めて米国を上回り、世界第1位の音楽大国になる可能性が高い。
日本の人口は米国の半分。マジか?
日本はCD、配信とも縮小が続くが、単価の安い配信への移行が急速に進んだ米国の落ち込みがそれ以上に大きいからだ。
う~ん、売上伸びたからではないのか、、、
7月8日以来5ヶ月ぶりにCDを発注するために、HMV と 日米英のアマゾン を覗いて見た。(基本的に手持ちのCDが充分にあるので頻繁にはCD は買わない。)EU圏のアマゾンで英国からしか買わないのは「英語しかメールやりとりが出来ないから」である(爆
驚いた!
元気の良かった廉価盤レーベル "DOCUMENTS" "membran wallet" "membran" が「壊滅的」とも言える惨状で、新譜数が激減している
米アマゾン が「MP3ファイルダウンロードだらけ」になり、新譜の1部をディスクで扱っていない
閉店店舗が急増しているらしく、日アマゾン出店者に「値札付き大特価品」が続出
SACD 新譜がやたら多くなり、しかも高い(爆
NAXOS が「ブルーレイディスク新譜」を出していた
だったからだ。ちなみに、英アマゾン は値段が上がっていたが、これは為替変動のためではなく、米アマゾンに比べて高かった品が多いのが印象的。今回、英アマゾン には発注しなかった。
この状況は「既視感」あり! 『1981年頃のLP状況に極似』
である。翌1982年に「CD発売」になる。既発の廉価盤がやたら出たと思ったら、「スーパーヴァイナル」とか「ダイレクトカッティング」とかの高価品がグチャグチャ出廻っていた(爆
私高本も「スーパーヴァイナル」「ダイレクトカッティング」も両方購入した。但し「何で普通の盤の2倍も3倍もするのか?」が猫頭では理解できず、共に数枚の購入にとどまった。当時から猫頭だったことだけは覚えている(爆
1981年当時の「東京のLP市場」は今は亡き「石丸電気レコード売場」が市場を左右していた。年に数回「傷物輸入盤バーゲン」があり、私高本もお世話になりました!
2011年は「HMVジャパン」が「東京のCD市場」を左右しているように見える > 価格がバーゲン時には最も安いから
だが、嗅覚鋭い「NAXOS」が「ブルーレイディスク新譜」を出すようになっている。
ブルーレイディスク使ったら「フィッシャー=ディースカウのシューベルト歌曲大全集」が1枚で収まるハズ
である。圧縮率次第かも知れないが「グラアム・ジョンソンのシューベルト大全集」も1枚で収まるような気がする。「現在のCD規格=サンプル周波数=44.1kHz」の音質を保って。「MP3程度の音質で構わなければ、フィッシャー指揮ハイドン交響曲大全集」も1枚で収まるような気がする、、、
そうなると、どうなるのか? を予測する。私高本は「猫頭」なので、1982年の「CD出現時」と同じことが再現する、としか思えない。つまり
直前まで意欲的な企画を実施していたマイナーレーベルが「即死」状態になる > 米VOX、米NONESUCH 等
「売れ筋」以外はカタログから消える
VOX とか NONESUCH とか「CD世代」は知らないレーベルだよな(爆
この予感がしたので「いずれ安くなったら聴いておきたい」と思っていた盤は全て発注した。大半がHMV。日アマゾンと米アマゾンにも少々。もしかしたら「ブルーレイディスクで今よりも安くなる可能性」はある。だからこそ
今の価格で「納得」できるモノは全部入手することにした次第
である。読者の皆様のお役に立ったでしょうか?