Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

突然ですが「岡原慎也+岡田将ピアノ」を聴きに兵庫県宝塚市に行くことにした(No.2075)

2012-06-28 21:13:09 | ピアニスト兼指揮者・岡原慎也
 元来が無計画な性格なのか? 単に猫頭なのか? はワカランが昨年秋に続いて半年少々で、またまた

突然、岡原慎也 を聴きに宝塚! と相成った。但し、今回は「2台ピアノのための名作集」を 岡田将 と共演で!


である。出演者については、両者の「公式HP」にリンクを貼っておくので、興味ある方は読んで下さい。(岡原慎也 のHPは、なぜ、経歴が「芸術祭優秀賞」受賞前のママなのかワケわからん><)

 わかり難いので、チラシ表 ・ チラシ裏 にもリンク貼っておきます。

 選曲の趣味は(ピアソラの編曲モノを除き)極めて、趣味が良く、「2台ピアノの精髄」って感じ。

  1. ミヨー:「スカラムーシュ」(オリジナル2台版)


  2. ピアソラ:作品集(編曲)


  3. デュカス:「魔法使いの弟子」(オリジナル2台版)


  4. ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第2番 作品17



 このプログラムを組んだのは、岡原慎也? 岡田将?? 2人の合議??? 「趣味の良さ」だけでなく、「異なる技巧」も必要なので、極めて興味深い。私高本の興味は、昨年の「岡原慎也の宝塚ソロ公演」以上かも知れない(爆
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2012/06.27 山形交響楽団「さくらんぼコンサート2012東京公演」批評 予告編(No.2074)

2012-06-27 23:51:05 | 批評

ナマで聴いたチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番中、ずば抜けて最高の出来だった『トリフォノフ + 飯森範親 + 山形交響楽団』


(本文は週末に書きます><)
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東京オペラプロデュース「マスネ:エロディアード」2012.06.24楽日批評(No.2073)

2012-06-26 22:08:13 | 批評

圧倒的な感銘を新国立劇場中劇場に巻き起こした『サロメ役=大隅智佳子』


 終演後の「ブラヴォーの嵐」が新国立劇場「大劇場」か??? と錯覚させるほど、あちこちから飛び交わされた 東京オペラプロデュース「エロディアード」公演。声掛けだけでなく、拍手も凄まじかった > 大隅智佳子登場の時! NBSがNHKホールでオペラ演奏したりすると、観客数が3千人越すので(演奏が良ければ)「ブラヴォー密度」は濃くなる。

新国立劇場中劇場を、しかも 東京オペラプロデュースは『前9列取り外し』で席数激減!


 おそらく、700席くらいなのではないだろうか? > 当日仕様の新国立劇場中劇場座席数

 それなのに、1800席規模の大劇場(最近、オペラパレスの愛称を付けた)と同じどよめきが起こったのだ。聴衆の反応は敏感なモノであり、この日の 大隅智佳子 は(これまでの全ての舞台で素晴らしかったのだが)それを 2段くらい突き抜けた感触。20世紀初頭の一時期「マスネ作曲:サロメ」として公演された時期もある、との逸話について「さもありなん!」と感じた次第である。


 本日号では「楽日公演の演奏」についてだけ語る。まだまだ語りたいことは「東京オペラプロデュース:エロディアード」には山ほどあるし、緊急でお伝えしなければならない別件もある。日曜&月曜更新できなかったのは、あまりの素晴らしさに猫頭が興奮し過ぎて文章が書けなかったからである!!!


 初日公演で サロメ = 鈴木慶江 で聴いて、「東京オペラプロデュース公演中、最高の出来!」と思ったが、翌日それすら凌ぐ公演を聴けて私高本は幸せである。

 初日公演批評でも書いたように、その根源は「準備万端」であった、と感じる。これほどまでに準備万端なオペラ公演は極めて少ない。(抜けは多いだろうが)思いつくまでに「準備万端オペラ」を挙げて見る。

  1. 1991.06 ベルリン・コーミッシェ・オーパー「青ひげ」


  2. 1994.09 ウィーン国立歌劇場「フィガロの結婚」


  3. 1995.10 ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」C.クライバー指揮


  4. 2010.12 - 2011.01 新国立劇場「トリスタンとイゾルデ」大野和士指揮



 これらに匹敵する「準備万端」を マスネ「エロディアード」に 東京オペラプロデュース は用意してくれた。財政は決して裕福とは言えないフトコロの中で「知恵を出し合い、譲るところを譲る」を実践した結果と感じる。

 上記リストを見て、違和感を感じる人もいることと思う。トップの「青ひげ」は下の3公演の「歌手の質」は揃えていないからだ。今回の「東京オペラプロデュース:エロディアード」も色んな場面で「ベルリン・コーミッシェ・オーパー:青ひげ」に近い工夫が凝らされていた。


 東京オペラプロデュース「マスネ:エロディアード」は『マスネの構想』に比べて色々な点で不足していた点があった。「合唱団員人数」とか「オーケストラ弦楽器人数」とか。この辺りは財政に直接響くポイントなので、無闇に増やすとアッという間に大赤字を抱えてしまうことになる。大野和士が振った「サン=サーンス:サムソンとデリラ」公演を実行した「横浜オペラ」だったかはとても上質な公演を聴かせてくれたのだが、「第2回」さえ無かった、ように記憶している(瀑涙
 
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東京オペラプロデュース「マスネ:エロディアード」2012.06.23初日批評(No.2072)

2012-06-23 22:11:50 | 批評

圧倒的な感動を呼び起こした「飯坂純(指揮)+ 八木清市(演出)」マスネ:「エロディアード」


  東京オペラプロデュース公演での「飯坂純指揮」は5演目目、「八木清市演出(単独)」は6演目目。その全てを聴かせて頂いて来たが、(これまでも素晴らしかったが)今回はこれまでの水準をはっきりと越した演奏であり、演出だった。「何が最も違ったのか?」と問われれば、答える。

「事前に想定した準備」が(これまでの2演目での共演が生きて)『キャスティング』『大道具基本案』『曲順入れ替え』なども含め、最高の結果を産んだ!


と! 比較対象は「新国立劇場:マスネオペラ3部作」に比較して、はっきりと全ての面で上回っていた!! 信じられない!!! 予算額とかは「桁違い」で、東京オペラプロデュース の方が低いだろうに(泣


 Aキャストだけ聴いた段階で(Bキャストも聴かない内に)『キャスティングが絶妙!』と褒めるのは、勇み足かも知れない。だが「聴いた通りの批評だけを書く」私高本はここに断言する。

「サロメ」「エロディアード」「ジャン」の3役は、(マスネオペラに限らず)全オペラでも「負荷があまりに大きい大役」であり、ダブルキャストで日本人だけで選出することは極めて困難。だが「東京オペラプロデュースならば、出来る!」と確信しての公演


であった。最も負荷が大きいのは(私高本の耳では)「エロディアード」。

福田玲子 は(元来がメゾソプラノの役柄の)エロディアードを、ソプラノであるにも関わらず、「低音の響き」を轟かせながら歌い切った!!!


  これが、「キャスティングの妙」の最大のポイントである。エロディアード は「メゾソプラノの役柄」と言いながら、「3点Ces」がある。オペラとリートは声域が異なるとは言うモノの、「シューベルト:リート高声用」での「ソプラノ」の最高音は「2点B(シのフラット)」である。半音低い。ベーレンライター新シューベルト全集「高声用」で「生前出版」全てを確認したので、(老眼で見落としていなければ)間違いない。
 「タイトルロール=エロディアード」に「高音も出るメゾソプラノ」を起用するか? 「低音も轟くソプラノ」を起用するか? ここが『公演の成功を左右するキーポイント』だった、と推測する。

東京オペラプロデュース代表 = 竹中史子 と 公演指揮者 = 飯坂純 の結論は「低音も轟くソプラノ = 福田玲子」起用だった


  これが「大当たり」だった。福田玲子 は「胸声」と「頭声」の響きが異なっているのが、やや気になるソプラノなのだが、今日の公演では、それがあまり気にならなかった。それは

福田玲子 の声量の豊かさ、が「音楽作り」に良い方向を向いた


からである。これほど魅力的なソプラノだったんだ! が偽らざる感触。「メゾソプラノの役柄にソプラノ起用」が「大正解に大当たり!」になった、眼力は 竹中か? 飯坂か? おそらく、両者双方の話し合いだったように思う。(あぁ、本日公演の後に楽屋には行ってませんので、何も尋ねておりません><)

 ・・・で、終演後のカーテンコールで「福田玲子が最大の拍手とブラヴォー」を浴びるかとも思ったのだが、伏兵が居た><

サロメ役 = 鈴木慶江 の方がさらに上の「拍手&ブラヴォーの嵐」になった


 サロメ役は「低音の轟き」不要なので、条件が違うよな(爆


 オペラというのは「共演」であると同時に「競演」である。

 どんな瞬間に「共演者を出し抜いて、自分の演奏の素晴らしさ」を知らしめるか! を(ソリスト全員が)「腹に一物」入れて上演されるのだ(爆

 こんなこと書くヤツは私高本しかいないわな(爆笑

 福田玲子 も 鈴木慶江 も「相手を出し抜こう」と思っていて当たり前。この辺りの関係が「ドイツリートの歌手とピアニスト」の関係とは違うので、難しいんだよねえ(爆
 
 鈴木慶江 の方が「1段上」だったかな? 私高本は「鈴木慶江のオペラ」は相当に聴いている方に思うのだが、本日公演は「別人か?」と思うほどの素晴らしい出来。一皮と言わず二皮くらいぬけたのだろうか???

 これ以上を書いていると明日の「Bキャスト公演」を聴きに行けない可能性が極めて高い。あぁ、年令増加の「メタボ」か(爆  
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速報! 飯守泰次郎が次期新国立劇場オペラ部門芸術監督に決定(No,2071)

2012-06-22 13:14:59 | その他

速報! 飯守泰次郎 が次期新国立劇場オペラ部門芸術監督に決定



本日発表に拠ると、飯守泰次郎 が芸術監督就任前に準備を進める「芸術参与」に9月からなり、2014年9月に同監督に昇任する。任期は4年間。
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今後1ヶ月に聴きに行く演奏会予定(No.2070)

2012-06-21 21:54:20 | 演奏会案内
 これからの1ヶ月は「演奏家」に大いに着目しての演奏会選びだった。全ての演奏会に(最少で)1人は「注目の演奏家」がいる。その中でもひときわ注目しているのは次の4名。登場順に

飯坂純、小森谷巧、佐伯周子、スダーン


 他の演奏会も注目しているが、とりわけ上記4名には期待が大きい!!! 関西の演奏会も1公演聴きに行くつもりだったのだが、体力が持たない感触なので、涙ながら諦めることにした(爆涙

  1. 2012.06.23-24(土日)東京オペラプロデュース「マスネ:エロディアード」日本初演 飯坂純指揮 新国立劇場中劇場


      これは何が何でも聴いておきたいオペラ。以前、五十嵐喜芳新国立劇場オペラ部門芸術監督時代に「マスネオペラ」を毎年上演した。確か3年連続だった。全部聴いたがあまり良い出来では無かった。理由は「指揮」だと感じた。五十嵐喜芳は指揮者にあまり重きを置かなかった。評判呼ばなかったので再演されていないし、伝聞によると演出大道具はとっくの昔に廃棄されているとのこと。
      飯坂純 の指揮は、「笑いから涙」まで巾広い表現を「作曲家の意図通り」に再現する。ロシア物も素晴らしい棒だったが、フランス物は追随を許さない!
    両日キャストともに大いに期待しているので両日聴く。「西の老田裕子、東の大隅智佳子」と追っかけているソプラノ=大隅智佳子 が歌う日曜日は、特に大きな期待!!
      おそらく、尾高忠明新国立劇場オペラ部門芸術監督 が今回も聴きに来る予感あり。

  2. 2012.06.27(水)飯森範親指揮山形交響楽団東京公演 東京オペラシティコンサートホール


      注目の指揮者である 音楽監督=飯森範親 が「5月定期演奏会」を1ヶ月寝かせて熟成させ、東京公演に「そのまま」持って来る意欲溢れる演奏会。「チャイコフスキー + ブラームス」の組み合わせが少々違和感があるのだが、ピアニストの得意、もあるだろうから、これがベストだと信じる。

  3. 2012.07.01(日)下野竜也指揮読響フェスタ「ベートーヴェン:ロマンス + 運命」小森谷巧(Vn) 東京オペラシティコンサートホール


      小森谷巧 の「読響ソロ」1発目。この日メインは「運命」だが、その前にロマンスを弾く(ハズ)。今期で「正指揮者」任期満了となる 下野竜也 の「フェスタ」最終回となり総決算。ロマンス に相当に期待している。尚、私高本好みの3階席を発売していないので、2階席をget。それでもチケット余っているようだ(爆

  4. 2012.07.05(木)藤岡幸夫指揮読響シンフォニックライブ公開録音「ムソルグスキー/ラヴェル:展覧会の絵」 東京オペラシティコンサートホール


      関西フィルで大活躍中の 藤岡幸夫 が(日フィル以外では)久しぶりに東京のオケを振るような気がする。(日フィル外の東京は、2009年の読響「深夜の音楽会」公開録音のように記憶している。これは申し込んだのだが、当たらなかった(爆涙)
      「展覧会の絵」は管楽器が全てのパートが揃っているオケで聴かないとエラい目に遭う曲。N響だと「トランペットの関山ノリ番?降り番??」を確かめないと、聴きに行けない。現在、在京オケ中、アンサンブル最高の読響であれば安心して聴きに行ける。座席は「当日割当」だがどこになることやら。3階の好みの席が当たると良いのだが、21世紀になって初めて聴きに行く「読響公開録音」なので何ともわからん><

  5. 2012.07.11(水)佐藤雄太(テノール)+佐伯周子(ピアノ)デュオリサイタル「シューベルト:美しき水車小屋の娘」桶川市民ホール響の森(JR高崎線桶川駅西口スグ)


      佐伯周子は、今年は「アンサンブルの年」である。3月の「草冬香との連弾」から始まり、ついに「シューベルトと言えばリート」が今回演奏会と相なった。今週も2度も合わせをするほどの気合の入れようである!
      佐藤雄太 は、「日本のヴンダーリッヒ」と呼ぶとイメージし易いリリック・テノール。若い人(佐伯周子 よりも若い)なので、今回が「リサイタルデビュー」になり、地元に近い 桶川市民ホール での開催となった。電車代は多少掛かるが是非聴きに来て頂くことを切望する。(チケット代金1000円下げたし、、、)
      「美しき水車小屋の娘」は、「テノール向き」の大作であり、原調で歌うと最高の「響き」を得られる曲。佐藤雄太 は原調で歌う。尚、「テノール」でも下げて歌う人が大半の「難曲」である。パドモア とか(以下略)
      ピアノはスタインウェイ使用。小川典子が「ベートーヴェン/ワーグナー:第9 世界初録音」に使用したピアノである!!!

  6. 2012.07.12(木)広上淳一指揮読響定期演奏会「リムスキー=コルサコフ:シェエラザード」小森谷巧(コンサートマスター)サントリーホール


      小森谷巧の「読響ソロ」2発目。「シェエラザード」のソロは長いからなあ! 「佐伯周子の自催公演(上記「美しき水車小屋の娘」)の翌日」だが、這ってでも聴きに行かなければならない!(マジで這って行きそう)
      指揮者 = 広上淳一 は京都市交響楽団のシェフとして、関西で絶大な人気を獲得した。その充実ぶりをこの耳で確かめたい。指揮者を『下野竜也 vs. 広上淳一』でヴァイオリンの 小森谷巧 のソロ聴き比べ、って、考えられないほど贅沢な「7月の読響」!!!

  7. 2012.07.21(土)カリニャーニ指揮読響「サン=サーンス:交響曲第3番 他」東京オペラシティコンサートホール


      東日本大震災の直後、『新国立劇場のコジ・ファン・トゥッテはキャンセルしたが、読響は全部予定通り振った指揮者 = カリニャーニ』であった! つまり、日本政府や東電のバカタレ報道が怖いワケではなく、「キャンセルした共演歌手の代役の質の低さ」で『新国立劇場だけ』キャンセルしたのだ。猫頭の私高本の理解では、カリニャーニただ1人である!!!
      プログラムはよくわからんが、「好みの東京オペラシティコンサートホール3階席」が取れたので、東京オペラシティコンサートホール の方にした。う~ん、「バカと煙は高いところへ登る」だったっけ?(爆

  8. 2012.07.21(土)スダーン指揮東京交響楽団定期演奏会「マーラー:さすらう若人の歌 他」サントリーホール


      5月の「大地の歌」が超名演だった スダーン + 東響「マーラー:歌曲」。スダーンの回は何が何でも全回聴きます! 7月は「サントリーホール」と「川崎市教育会館」の2公演あるのだが(川崎市民である私高本としては言い難いのだが)音響はサントリーホール圧勝。時間的に都合付く人は、この日を聴いて下さい、お願いします(ペコッ


  読響4回、山形交響楽団トップ指揮者で1回、東京交響楽団トップ指揮者で1回、「演奏の質だけを追い求める私高本」はこうなった。今回は「危なげ」な演奏会皆無。付け加えるならば、「自宅ではCD全く聴かない曲」でも「トップ演奏家が選んだ曲目」だと聴きに行く。「シェエラザード」は手持ちCDあったような気もするのだが、聴いた記憶は21世紀には無い(爆
 全部期待しているぞぉ~! (しかし「協奏曲」への興味が薄いなあ、私高本、、、)
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3年ぶりに「指揮者:飯坂純」論(No.2069)

2012-06-20 20:07:46 | 指揮者 : 飯坂純
先々週末に「4日連続演奏会通い」をしてから、10日経過。この間「何してたの?」と尋ねられたら、次のように答える。

3年ぶりに「指揮者:飯坂純」論を書きたかった!


 それだけである。


 「飯坂純」素晴らしい指揮者であり、既に「指揮者デビュー」して3年経過しているが、「音楽の友」とかでブレークした気配皆無。

 ・・・なのだが、振る公演には、新国立劇場オペラ芸術監督 = 尾高忠明 が「お忍び」で『音響を確認(?)』で来場するほど、「玄人筋」からは『確固たる評価を得た指揮者』なのだが、「聴衆筋」からの人気があまり無い様子(泣
 理由は「オケ連加盟のメジャーオケの定期」を1回も振っていない、に尽きるだろう。今後も振らない、と推測する。ここで「オケ界の裏話」を語る、、、


ウィーンフィルは「過去1度も指揮者にギャラを払ったことは無い」。さらに「1人の指揮者とモーツァルト全曲録音」は交響曲、ピアノ協奏曲共に皆無


読響が「ザルツブルク音楽祭」に招聘された際に、読売新聞首脳が「ギャラ無し&交通費皆無」に激怒。当時の常任指揮者アルブレヒト&スタッフの努力を皆無にした(爆


  「ザルツブルク音楽祭」って、『ウィーン・フィルが出演することが最大のウリ』だからなあ(爆


 裏話はこのくらいでストップ。「飯坂純」に戻す。(猫頭の私高本の脳味噌では)フツー指揮者は「武者修行」とか称して、

  1. 海外研修に出掛ける


  2. オケを金銭で雇い、振る



のどちらかを実行する、ことが多い。飯坂純は(誕生日は知らんが)今年度中に40才のハズである。(私高本の猫頭が正常に指折って年令を数えていたら、の前提)
 飯坂純 は全く焦っていない。

判ってくれる人は判ってくれる


ことを。
 これ、演奏会を主催している私高本の感覚で言うと「キツい」んだよね(泣

 裏返すと「判らない人は(永遠に)判らない」を意味するし。


飯坂純 の指揮の特徴



  1. 選曲の素晴らしさ


  2. 「笑い」から「涙」まで表現の巾の広さ


  3. 耳の良さ。特に「ホールトーン」感受性



  美点は多いが、3点だけ挙げておく。「飯坂純指揮」は絶対に聴き逃せない!!!
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「わかる人にはわかる。わからない人にはわからない」(No.2068)

2012-06-14 21:11:14 | 批評
「クラシック音楽界のドン・キホーテ = 私高本」を期待して毎日チェックして来たあなた! あなたですよ!! 朗報です、今日は「ドン・キホーテ」爆発!!! 何が燃料になって、ここまで「アホに燃える」のか? は自分自身にさえわからない > 完全なアホじゃんw


 本年4月某日、東京指折りの名ホールでのことである。もう時効だから書いていいよな、日本の時効は短いから(爆

 私高本の話の相手は(信じられないかも知れないが)「日本を代表する新聞メディアのクラシック音楽部門責任者の編集委員」の方である。ちょうど、出会った際には、傍らに「ピアノ音楽評論界の重鎮評論家」も居合わせた。小ホール公演なので、「絶対面積が少ない」ので発生した数少ない奇跡的な事象かも知れない。
 某大新聞クラシック音楽部門責任者編集委員も重鎮評論家も私高本も、そのちょっと前に

鮮度抜群の超有望「某」ピアニストの『協奏曲東京正式デビュー公演(?)』にて顔を合わせていた。その当日の演奏会は「ピアニストの最善とは言い難かった」ので「今日はベストでは無いですね?」と私高本が編集委員に振った。


 まあ、ここまでは「評論家同士のジャブの打ち合い」ってところ。ここで意外な返答が帰って来た、マジかよ!!!

某大新聞編集委員:「先日のチャイコフスキーの方が悪かったじゃん」


 聞いて唖然、「この人、原因掴めなかったんかよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


 我が家の猫は、カワイイが大バカ。エサ食った時間と量さえ記憶できない。食った直後から「エサ、エサ、エサ」と鳴く。こんなバカ猫拾ったのは前妻だよなあ(泣

 ・・・ってなことを「泣き」入れてもお茶一杯出て来ないのが高本家。黙々と(私高本が判断したエサ量を)与える。結果として、朝起きると「猫引っかき傷が数箇所にある」のが、我が家の「フツーのセーカツ」。何だかちょっと違うよな > まともな家と(爆涙


 大新聞の編集委員が退席した時に一悶着起こった。大評論家先生が「あの編集委員分かっていませんよね!!!!!」と言う剣幕で。確かに「分かって」はいない。感性は人それぞれなので、「感性は止められない」。大評論家先生も大新聞編集委員も(私高本も)止められない。ここから先は「大編集委員不在の欠席裁判」に等しいので、心して読んで欲しい。大評論家先生&私高本 の方が間違っている可能性も高い。大体

「音楽評論」はナマモノなので、「感じたようにしか表現出来ない」のは当たり前


 だが、それにしても「チャイコフスキー協奏曲で棒で妨害した川瀬賢太郎のマズさ」がわからないんだな > 大新聞編集委員。


「音楽がズレる」大問題だ。この原因が「ピアノソリスト側?」「指揮者側?」「オケメンバーの資質?」については、リハーサルから入念に調べないと判らない。リハーサルから入念に調べさせてくれるオケはあるかも知れないが(採算を考えると)ヒョーロンカは誰も出掛けない支給水準だ。根本的に「批判的なヤツ」にカネ払うヤツは少ないわな(爆

わかるヤツにはわかる。わからないヤツにはわからない。


 こればかりは、誰が何と言っても変化することは出来ない。「分からないヤツ」には何を言っても無理。この辺りが難しい。大新聞の編集委員は何を聞いたのだろうか???

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「角笛交響曲」は女声のための交響曲である(No.2067)

2012-06-12 21:58:29 | 歌曲作曲家・マーラー(1860-1911

東京交響楽団が音楽監督=スダーンの下、「マーラーの歌曲 = 2012年度定期演奏会のテーマ」に据えた


 6/9(土)みたいに「マーラー無し」の回もあるのだが、(コチシュの弾き振り「モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調K453」とてもチャーミングでした!)

オーケストラ伴奏歌曲は全て + 「若き日の歌」抜粋を 飯森範親指揮で、と言う豪華版


 「子供の不思議な角笛から」が2回に分割されて演奏され、他の曲は1回でまとめて演奏される。私高本が「音楽の友」誌を読み始めて以来、初の快挙である。


 東響の壮大な計画は全く知らなかった昨年1~9月、

マーラー「子供の不思議な角笛から」全曲を、「女声 + ピアノ版」で開催したいと考え、老田裕子 と 佐伯周子 に相談を持ちかけた


 東響でさえ、2回に分割して、ソプラノとバリトンに割り振った「大」歌曲集を、である。

世の中に流通している マーラー「子供の不思議な角笛から全曲録音&録画」は全て「男声+女声」か「バリトン」である!


 初めは、老田裕子 も 佐伯周子 も「高本、頭大丈夫?」の反応だった。(猫頭なのでしゃーないか、、、)個人的には「佐伯周子のスメタナ」を聴き、「これは マーラー 行ける!」と思った(2010.11)し、「老田裕子のヴェルディ椿姫のヴィオレッタ」聴いて「これは マーラー 行ける」と思った(2010.12)。

「マーラー歌い」はオーケストラを突き抜ける声量が必須、「マーラー弾き」はオーケストラを彷彿させるスケール感と敏捷さを併せ持つが必須


だが、ヴェルディ「椿姫全幕」とスメタナ「チェコ舞曲集第2集全曲」はその資質をはっきり浮かび上がらせてくれた。


 「マーラーファン」の私高本は、聴けば聴くほどわからなくなったことがある。

なぜ「子供の不思議な角笛から」は、オーケストラ版もピアノ版も「男声+女声」または「男声」でのみ演奏されるのか?


である。
 流通している点数が圧倒的に多い「マーラー交響曲」CDは、

マーラー 交響曲第2番「復活」、第3番、第4番の「角笛交響曲」は全て「マーラー指示通り」女声が歌っている



 尚、後期の交響曲「大地の歌」になって来ると、「通常アルト」が歌う偶数曲を「バリトン」が歌う事例も少なくない。「角笛交響曲」の時代とは、マーラー自身の感覚が違うのだ。


 「角笛交響曲時代」は人によって、設定が異なる。私高本は

歌曲集「子供の不思議な角笛から」に着手した1892年1月28日から1900年8月まで、と規定し、交響曲第2番「復活」第2楽章 → 交響曲第4番 が作曲された時期。交響曲第2番「復活」第1楽章の初稿はこの時期から外れる


と考えている。ドナルド・ミッチェル は、交響曲第1番「巨人」~第4番を「角笛交響曲」と考えている。これが多くのバリトン歌手に共鳴し、「子供の不思議な角笛から」もバリトンで歌われることが(歌手1人ならば)録音に関して言えば「全て」である!

  1. フィッシャー=ディースカウ


  2. ハンプソン


  3. ゲンツ(弟)



 交響曲第1番「巨人」の原曲となった「さすらう若人の歌」は、誰が聴いても歌っても「バリトンがベスト」だろう。だが、交響曲第2番「復活」の第2楽章以降は全く風景が異なる。「復活」第2楽章から全く違う。この楽章は、「歌曲出身」では無いが、「主旋律」が(楽器を転々と替えながら)歌い継がれて行く、まさに「角笛交響曲様式」の楽曲である。交響曲第1番「巨人」と交響曲第2番「復活」第1楽章の重苦しい「低音の蠢き」は後退し、伸びやかに歌われる。もし「声楽」で歌われるならば「ソプラノ」だと私高本は感じる。(アルトの可能性も否定するものでは無い。)
 だが、テノール や バリトン、まして バス は想定できない。


 マーラーは交響曲第2番「復活」の第1楽章の後に、『5分沈黙で待つように!』の指示を残している。(← 本当だぞ!)聴衆に「全く変わった」ことを体感して欲しかったのだ、「マーラーの音楽」が変わったことを。
 第3楽章は、「パドヴァのアントニウス 魚へお説教 Des Antonius von Padua Fischpredigt」のオーケストラ編曲。歌は消えた。歌うならば、ソプラノか? アルトか? 謎めかせておいて、第4楽章に突入する。「はじめての灯り Urlicht」、アルトが歌う。「母性」を強く感じさせる詩であり、曲である。第5楽章は「子供の不思議な角笛から」とは全く別の詩だが、(混成合唱に男声合唱が混じっているものの)ソロは「ソプラノ + アルト」で女声だけである。
 交響曲第3番になると、さらに「女声」が徹底される。第4楽章でアルトソロが「ツァラトゥストラ」を語り、第5楽章で「子供の不思議な角笛から」の「三人の天使がやさしい歌を歌ってた Es sungen drei Engel einen süßen Gesang」を「アルトソロ + 女声合唱 + 児童合唱」で歌い上げる。序奏が少し変わっただけで「子供の不思議な角笛から:ピアノ伴奏版」そのままの楽章である。
 交響曲第4番は、さらにさらに「女声」が磨き上げられる。第4楽章=終楽章が「あの世の暮らし Das himmlische Leben」にそのままの形で移され、終曲する。ソプラノソロの食い意地の張った歌詞が印象に残る。昔から「人間は飢えていたんだなあ」と思わせる歌詞であり、さらに神話に対する皮肉も強い(爆


「はじめての灯り Urlicht」「三人の天使がやさしい歌を歌ってた Es sungen drei Engel einen süßen Gesang」「あの世の暮らし Das himmlische Leben」の3曲を『男声』が歌うと違和感が大きい。「灯りが点灯するか?」とか「天使、って女性か子供じゃなかったか?」とか「調理のことを男がここまで細かく言うか?」って感じ。
 歌詞のことをもっともっと詳しく知りたい人は

藤井宏行さんの マーラー歌曲対訳のホームページ


にリンクを貼っておいたので、ご覧頂きたい。マーラーがいかに心血を注いで「子供の不思議な角笛から」を作曲したかの一端を伺い知ることが出来るだろう。


 最後に一言。

マーラーは交響曲第4番作曲完成後、アルマ・シンドラーと結婚した。独身時代のように「女性を口説く」ことは社会的束縛からできなくなった、と考えられる


 資料からは「極めて嫉妬深いアルマ」の前で「女声専用歌曲」は死ぬまで2度と作曲しなかった、グスタフ・マーラー。だが、

「グスタフ・マーラーの青春の痕跡 = 角笛交響曲 = 女声の交響曲」が事実


である。「老田裕子 + 佐伯周子 の演奏会」期待して下さい!!!
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2012.06.07大友直人指揮読響第195回東京オペラシティ名曲批評 後編(No.2066)

2012-06-09 01:20:55 | 批評

「ブラームス交響曲第4番」を「ベートーヴェン交響曲第13番」として、確固たる信念で貫いた 大友直人


  「ブラームス:交響曲第1番ハ短調」を「ベートーヴェン風」に振る指揮者は多い。だが、第2番以降については、「ベートーヴェン風」に振る指揮者は(私高本が猫頭のためか?)記憶に無い。糖尿病が「脳梗塞」に至ったか?(爆
 だが、大友直人は、「ベートーヴェン風」に「ブラームス交響曲第4番」を振った! 振り切った!! 誤解の無いように補足すると、

  1. テンポ設定は「ベートーヴェンのシャープ系交響曲(第2番と第7番だけです><)」を引き継いだだろう「インテンポ」系


  2. 「鳴らす!」のだが、信じられないことに、「金管楽器の咆哮」は「第4楽章コーダのホルンの2回だけ」で「ティンパニはカマさない」だった。「鳴らす!」のは「第1ヴァイオリン中心!!!」


  3. 「よだれが垂れるような読響の管楽器群」を目の前にしても、ひたすら「第1ヴァイオリン中心の弦楽アンサンブル」で音楽作り!



だった。
 「大友直人のブラームス交響曲全曲」は是非聴いて見たい。
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2012.06.07大友直人指揮読響第195回東京オペラシティ名曲批評 前編(No.2065)

2012-06-08 00:03:57 | 批評

「新境地」を開きつつある 大友直人の最新 & 最精密な「ブラームス:交響曲第4番」


 大友直人 は、私高本よりも1才年上の「同年代の星」指揮者の1人であった。「星」が大卒当時は、(猫頭の朦朧とした記憶では)数十名居た中で、「フツーの眼」で見て、大野和士 と 広上淳一 と 佐渡裕 と並んで、「指揮者活動が日本国内で最も活動的な指揮者」である。(外国語がわからないので、海外活動は全くわからん>< )
 20年くらい前に(どこの雑誌だか思い出せないのだが)「ベストドレッサー」に選ばれたほど、「服の選び方 & 自分自身のスタイル」には定評があった。「音楽」についても「スタイリッシュ」なことには全く異論を見たことが無いのだが「個性」が、上記の「大野和士」「広上淳一」「佐渡裕」に比較すると『やや希薄』の評価がまとわりついていたことも否定はし難い。「消えた数十名の指揮者」に比べれば遥かに上なのだが、そんなことここに書いてもしゃーないわな(爆


「読響の弦楽器アンサンブルの素晴らしさ」を最大限に引き出そうとして、成功した「大友直人指揮:ブラームス交響曲第4番」


 今回の「読響のブラームス」は、チラシにもDMにも全く書いていないが以下の構成になっていた。

交響曲は全4曲演奏。協奏曲は「ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15を除く」3曲


 う~ん、協奏曲が中途半端(泣

 ここからは「私高本の勝手な推理」だが

  1. 桂冠指揮者=アルブレヒト が「交響曲第1番 & 第3番」&「ピアノ協奏曲第2番」を占有(爆


  2. 残る「交響曲第2番&第4番」と「ヴァイオリン協奏曲」と「ピアノ協奏曲第1番」と「2重協奏曲」の中から、下野竜也 と 大友直人 と 篠崎靖男 が(どういう優先順位かわからんが)選択



だった、と想像する。おそらく 正指揮者=下野竜也 の優先順位は高かった、と勝手に想像するが、「交響曲」引いていないのでよくわからん(泣
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吉田秀和 追悼(No.2065)

2012-06-07 17:07:04 | 批評
 日本のクラシック音楽評論界の大御所=吉田秀和が亡くなった。2012.05.22 享年98才だった。新聞やテレビで多くの追悼記事が出たが、私高本の感覚とは随分異なっていた。

吉田秀和の最大の功績 = 「1948年:市ヶ谷にて子供のための音楽教室」~「1963年:日本で初めてのグールド発見」の15年に凝縮


されている、と考える。

  1. 1948年「音楽教室第1期生」を音楽に浸らせるために、1952年「桐朋高校音楽科設立」、1955年「桐朋学園音楽短期大学設立」と『私立学校』として考えられる限り最善を尽くし人材育成


  2. 春秋社から「世界音楽全集<ピアノ編>全49巻井口基成(編集・校訂)」に(ほぼ全て)吉田秀和1人で「曲目解説」を執筆


  3. 1953年12月から翌1954年11月の欧米旅行にて「クラシック音楽の本場」では、どのような音楽が演奏されているのか? を日本に伝達


  4. 1957年に、「二十世紀音楽研究所」を設立し「現代音楽祭」を主催する(~1965)>


  5. 1963年に、「グールドのゴルトベルク変奏曲」を絶賛



 ここまでが、吉田秀和 の全盛期だと 私高本は考える。1964年以降は、それ以前のパワーは感じ難い。


 私高本が「吉田秀和死去」を知ってから、改めて読んで最も感動した 2つのホームページにリンクを貼っておく。興味のある方はご覧頂きたい。

宮澤淳一『グレン・グールドはクラシックの音楽家ではない』



白石知雄『山根銀二と吉田秀和をめぐる3つの断章』



 「井口基成版楽譜の曲目解説」についての記事は全く見当たらなかった。最新版には掲載されていないからだろうか???
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久しぶりに「4日連続」で演奏会を聴きに行く(No.2064)

2012-06-06 20:22:33 | 演奏会案内
 体ボロボロの私高本が久しぶりに「4日連続」で明日から演奏会を聴きに行く。体もつのかなあ???


  1. 大友直人指揮 読響「ブラームス」2012.06.07 東京オペラシティコンサートホール


      読響が数年毎に繰り返す(爆)、「ブラームス交響曲全曲演奏会」の今年の1回。私高本が選んだのは「東響を振って、マーラー&スクリャービン が素晴らしかった指揮者=大友直人」の回だけ。なぜか不人気で当日券でC券=¥3000 も発売されることが、前日=今日告知された。何で、人気無いの???

  2. ライプチッヒ弦楽四重奏団「メンデルスゾーン 他」2012.06.08 東京藝術大学奏楽堂


      クラシック音楽界のドン・キホーテ = 私高本 が断言する。「シューベルト弦楽四重奏曲の最高録音を残した団体 = ライプチッヒ弦楽四重奏団」である。ライプチッヒ弦楽四重奏団の演奏(録音)にどれだけ『シューベルトの本質』を教えて頂いたことだろうか!!! 今回は、「ハイドン + モーツァルト + メンデルスゾーン」なので、シューベルトが聴けないのは残念。だが、『世界最高峰の弦楽四重奏団』を聴く。興味ある方は「当日券余裕あり」とのことなので、ぜひ聴いて頂きたい。最少に言って、ハイドンは名曲中の名曲!

  3. コチシュ指揮 東京交響楽団定期演奏会「バルトーク:管弦楽のための協奏曲 他」2012.06.09 サントリーホール


      フツーの感覚では「名ピアニスト = コチシュ」だと思う。私高本の感覚も同じ。それを『指揮者メイン』で招聘した 東響の意図 が知りたい。R.シュトラウスの曲は猫頭の私高本にはよくワカラン。「モーツァルト : ピアノ協奏曲第17番ト長調K453」をお目当てで来る方が大半で(後半消えてしまう方が大半???)と推測するが、結構大切なポイントが「弾き振り」だと「手が見える」のは サントリーホールだと RA、RB、RC 辺りに偏在」することである。音はどこがいいのか???
     「ピアノの蓋」外した状態で音響の良いポイントを知っている方は是非是非教えて頂きたい。私高本はワカラン(爆涙

  4. 日本ドイツリート協会関東支部第8回演奏会2012.06.10 14:00ドイツ文化会館ホール(東京メトロ「青山一丁目」下車5分)


      お目当ては(ここだけの話だが)「佐藤雄太 + 岡原慎也」 と 「内藤稚子 + 岡原慎也」。尚、内部情報だが、内藤は「猫頭=私高本」では理解できない「シェック」とかのリートを歌う! などの情報も寄せられているが、未確認だ(泣
     この機会を逃すと聴けない! 可能性が極めて大!!! らしい。(私高本の猫頭では、想像さえ出来ないのが悲しい)
      この日まで、体力も持てば良いのだが、持たない可能性は50%超。この4日の「演奏会批評」は掲載無いと思っていてちょ(爆
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2012.06.10(Sun)佐藤雄太(テノール)+岡原慎也 シューベルト「美しき水車屋の娘」抜粋(No.2063)

2012-06-05 23:48:09 | 作曲家・シューベルト(1797-1828

来たる7月11日に 佐伯周子(ピアノ)で「美しき水車屋の娘」全曲を歌う 佐藤雄太 が岡原慎也(ピアノ)で抜粋を歌う!


 これは、「日本ドイツリート協会関東支部第8回演奏会」の場。日本ドイツリート協会HPにリンクを貼っておく。会場 等をご確認下さい><

日本ドイツリート協会HP


 日本ドイツリート協会の「会長&副会長 3名全員が出演」する気合の入れよう!

6/10演奏会チケット(\1500)を 佐藤雄太さん(テノール)のご厚意により、数枚「Piano Music Japan」読者の方に無料プレゼント!


を実施できることとなった。ご希望の方は「コメント欄」に

  1. タイトルに「チケット希望」と明記

  2. 名前と年令とメールアドレス または 電話番号(匿名等不可)

  3. 希望枚数


を記入下さい。コメントは非公開のママ処理しますのでご安心下さい。当日は 佐伯周子 も聴きに伺います。
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シューベルトの「ピアノソナタ」と「交響曲」の関係(No.2062)

2012-06-04 21:42:24 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
20才の年(= 1817.01.31-1818.01.30)にシューベルトは大変身する。

大傑作ピアノソナタ = イ短調D537 で気をよくして、「ピアノソナタは8連作」、管楽器使用の序曲=3曲 を経て、交響曲第6番D589「小ハ長調」に至る


となった。
 この後は「交響曲 と 弦楽四重奏曲」には関連性は皆無となった。また、「ピアノソナタ と 弦楽四重奏曲」も関連性は皆無となった。むしろ、「弦楽三重奏曲 & 弦楽五重奏曲」の方が「交響曲」「ピアノソナタ」とは関連がはっきりと認められるようになるのが、シューベルトの創作の特徴だ!


 ピアノソロに限らず、

「器楽曲の傑作」は、全て D537 の後


である。声楽曲が D118 からに比較すれば、遅い。だが、早熟と言われる「ショパン」と比較しても早い。ショパンのピアノ協奏曲のオーケストレイション は「師匠筋の手が入っていた」説が、本国=ポーランド から強く発信されているし(爆

 早熟天才の1人 = ベートーヴェン が「作品1」を手掛けたのは24才。ハイドンは、、、止めておこう(爆

 モーツァルトでさえ、「20才」の時には「デュルニッツソナタ」を作曲したモノの、まだ「大作曲家」には至っていなかった。モーツァルトと比較しても「オペラ」1分野以外では、「早熟さ」はシューベルトの方が上だと、私高本は感じる。だが、死ぬまで、シューベルトは「女を口説く手法」とか全然理解できなかったわな(爆涙
 これが「オペラ」では『天地の差』になったんだが、、、
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