Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

N響第1856回定期&読響第93回みなとみらい名曲シリーズ 2017.02.11立体批評(No.2521)

2017-02-11 23:54:03 | 批評

管弦楽曲(含む交響曲)は素晴らしいが、協奏曲では 小林研一郎 に及ばない パーヴォ・ヤルヴィ


  久しぶりに「オーケストラの梯子聴き」をした私高本。読響 → N響 と言う「予算第2位 → 予算第1位」のオケの役付き指揮者の演奏であり、どちらも大いに期待して行ったのだが、思いのほか それぞれの特徴が浮き彫りになったので、今回は「立体批評」を行う。本当に久しぶりだw


 パーヴォ・ヤルヴィ は前任者アシュケナージとは違い、棒の指示が明確であり、(オケで聴ける)メインレパートリー=管弦楽曲(含む交響曲)では満足度が高い。「デュトワ時代の再来」を感じる次第だ。だが、「デュトワ時代に比べるとはっきり何か物足りない」と感じていたのも事実。猫頭評論家=私高本は、本日まで読者の皆様に言葉として伝えることが出来なかったが、本日「小林研一郎指揮読響」のおかげで、明示することができる。小林研一郎、パーヴォ・ヤルヴィ、読響、N響の皆様に感謝するばかりである。


  パーヴォ・ヤルヴィ は「現代作品」は多く取り上げる指揮者の1人であるが、吉松隆言うところの「ギギー、ガッシャン系」は振らない。調性を感じられる作曲家作品を取り上げる。今回は

  1. ペルト:「シルエット」(2009)


  2. トゥール:アコーディオンと管弦楽のための「プロフェシー」(2007)



  どちらも日本初演。チラシ情報では何も分からなかった。だが聴いて見ると

パーヴォ・ヤルヴィの「共感度合」が全く異なっていて、ペルト「シルエット」は100%完全燃焼、トゥール「プロフェシー」は燃焼0%で一酸化炭素発生><


であった。「既に名声が確立された作品だけを、フルトヴェングラーやカラヤンのように降る」だけが目標の指揮者は多い。(N響や読響にはあまり出ないよ!)
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東京オペラプロデュース:レスピーギ「ベルファゴール」初日 2017.02.04 批評(No.2520)

2017-02-04 21:41:17 | 批評

レスピーギファンには「オーケストレーションの鮮やかさ」、オペラファン&オペレッタファンには「名作の追憶」を蘇らせた「ベルファゴール」日本初演


  多くのクラシック音楽ファンにとって、作曲家レスピーギ = 「ローマ3部作」作曲家である。私高本も、4年前にレスピーギ「ラ・フィアンマ」日本初演を聴くまでは、「ローマ3部作」作曲家のイメージばかりが大きかった。だが、4年前に、東京オペラプロデュース「ラ・フィアンマ」を聴いて、おそらく生前は プッチーニ に続く「イタリアオペラの巨匠」として認識されていた、と推測されることがわかった。「ラ・フィアンマ」も素晴らしかったので、大いに期待して新国立劇場中劇場に向かった次第である。


タイトルロール=村田孝高 が最高の歌唱!


  これまで何回か聴いて来た 村田孝高 だが、本日の歌唱は「人が変わった」ほどの入魂の演奏だった。轟く低音+囁き掛ける高音 が魅力を発散した。終演後のブラヴォーも勿論最大。いいバリトン歌手になった!!!

管弦楽ファンには「レスピーギの彩り鮮やかなオーケストレーション」が楽しめ、オペラファン&オペレッタファンには、第1幕までで次々に繰り出される名作のパロディが楽しめる


 「コジファントゥッテ」「天国と地獄」「青ひげ(オッフェンバック)」「こうもり」などなどが台本にてパロディ化され、聴衆はニヤッとさせられる。極め付けは「ドンジョバンニ」のレポレロのアリア「カタログの歌」は見もの、聴きもの! 馬場紀雄演出はこの場面が傑作!

橋爪ゆか、上原正敏 のアリアも見事


  楽日公演も大いに期待して聴きに行く。当日券は 14:59 に到着しても大丈夫だろう。
  
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新国立劇場「蝶々夫人」初日2017.02.02批評(No.2519)

2017-02-02 23:57:08 | 批評

低音が全く出ない上に喉歌いの 安藤赴美子「蝶々さん」


  わずか4日公演なのに全日残席余裕あり、8日などはC券まで残ってる><

 初日公演を聴いた限り、「キャスティングミス」と感じる。新国立劇場ファンは耳が肥えているのでこのキャストでは、2日しか満席にならない、と私高本は感じた次第である。カーテンコールに合唱団(勿論、新国立劇場合唱団)が出て来ないのは、出来が悪かったことをスタッフ陣が認めているからだ。
 プッチーニ「蝶々夫人」は「プリマドンナオペラ」であり、他のキャストがどんなに良くても、蝶々さんが悪ければダメ。

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