Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

キラル作曲「オラヴァ」は伊福部昭「ゴジラ」を引用(No.2875)

2024-06-04 05:06:10 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)
6月1~2日放送テレビ朝日「題名のない音楽会」で放送された

キラル作曲「オラヴァ」は、伊福部昭「ゴジラ」の「自衛隊の行進曲 = 所謂ゴジラのテーマ曲」を引用


である。
服部百音は若いから知らないのだろう。番組スタッフも60才定年退職だろうから、年金世代入りした 私高本 同世代はいないのである。う~ん、伊福部昭旋律で最大人気なので、そりゃ人気はあるぞ!

https://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2023/backnumber/0061/ で音楽会の1部分が聴けるので確認して下さい。確か期間限定。
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毎日新聞本日2013.05.16夕刊:江口隆哉X伊福部昭「プロメテの火」東響半世紀ぶり全曲再演(No.2280)

2013-05-16 23:43:49 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)

毎日新聞本日2013.05.16夕刊:江口隆哉X伊福部昭「プロメテの火」東響半世紀ぶり全曲再演


  この演奏会は1人でも多くの人に聴いて欲しい。その思いが伝わって来る

斉藤希史子 記者記名記事


である。私高本も全く同じ思いである。リンク先の デジタル記事 は、「全体の3分の2の文章」であり、素晴らしい写真2葉 と 末尾の 3分の1 (主として 桑原和美 就実大教授(舞踊学)の話と、東響の演奏会詳細がカットされている。私高本の購買している毎日新聞配達店では、明日の夕刊が入って来るまで(13時から14時くらい)は、バラ売りをしてくれる。(毎コンの時に追加で買った)

 デジタル記事だけで、興味をそそられた方は、是非是非 演奏会に足を運んで欲しい。演奏会案内はこちら。

現代日本音楽の夕べシリーズ第16回 : 伊福部昭 生誕100年記念プレコンサート



 是非是非、足を運んで頂きたい。(佐伯周子出演演奏会を除くと)本年最大注目の演奏会!!! 勿論、PMJ で取り上げます!
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「日本狂詩曲」について(No.1593)

2008-08-30 22:05:52 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)
う~ん、「日本狂詩曲」のピアノトランスクリプション版を「お願い」したマネジャーとして、できる限り1人でも多くの人に「曲の良さ」を体感してもらって、「伊福部昭音楽の偉大さ」を実感してほしい! と念じている。


 そんな本日、『2年前の佐伯周子の「伊福部昭追悼演奏会」録音を聴いた』のが本日。う~ん、マネジャーの私高本が聴いても唸る名演だわ。 例えば「日本狂詩曲 ピアノソロトランスクリプション版」の演奏も、川上敦子 とは違う。

  1. 川上敦子 は「伊福部昭の指示通りに弾く」

  2. 佐伯周子 は「宮崎訛で弾く」


だろう。えっ? 川上敦子の方が上か? ですか? 何とも言えませんね。「川上敦子の伊福部昭」も素晴らしいし、「佐伯周子の伊福部昭」も素晴らしいですから。
 この2人が生まれ育った土地は、余りにも対照的(泣

  1. 川上敦子 は 明治以降に開拓された「北海道音更」の育ち

  2. 佐伯周子 は 魏志倭人伝で「倭国」と思われている「宮崎県」の育ち


である。どちらも「素晴らしいピアニスト」であるが、感触は随分違う。2名とも「天才ピアニスト」だ!!!


 伊福部昭「日本狂詩曲」だけに絞って書きたい。

  1. 佐伯周子 が絶賛されている シューベルトD960/2 に比べても同等の名演!

  2. 伊福部昭先生は「川上敦子以外は絶対に無理」と思っていた曲 = 「日本狂詩曲ピアノソロ版」を演奏したのは「伊福部昭の想定外」

  3. 有象無象の「ブラスバンド編曲者」を全て退けた「日本狂詩曲ピアノソロ版」はオリジナル版と並ぶ名曲


と思う。 日本狂詩曲について1言だけ言えば「佐伯周子の上行グリッサンド」は「1935年の伊福部昭の思い」を実現した名演。譜面でみると簡単そうなのだが、実際には極めて難しい技巧の駆使だ。佐伯周子の演奏を聴く前は「エラそうにホザいている私高本」も判っていなかったことをここに記す(泣
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伊福部昭「日本狂詩曲」について(No.1592)

2008-08-28 18:44:26 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)
 一昨日の「井上道義 + 読響」の『日本狂詩曲』名演を聴いて、思い出したことがあるので本日綴りたい。

伊福部昭の神髄は「日本狂詩曲」だった!


 映画「ゴジラ」の音楽を担当するなど「ポピュラー音楽」の世界では大人気の伊福部昭。多くの作品が愛され、多くの人に演奏され、多くの作品が(伊福部昭先生の手で無い)「他人の編曲」で広まって行った。シューベルトの「悲しみのワルツ 作品9/2 D365/2」がツェルニーたちにパクられながら広まっていった世界に極めて近い。20~21世紀の方が「著作権」がキチンとしていたのだが(爆


 伊福部昭の「交響的大規模作品」は意外なことに少ない。その中で「協奏的作品」を全部除くと、代表作は次のようになる。

  1. 「日本狂詩曲」1935年

  2. 「交響譚詩」1943年

  3. 「タプカーラ交響曲」1954/1979年

  4. 「日本組曲」1991年(1933年「日本組曲(ピアノ版)」がオリジナル


のわずか4作品である。信じられない少なさであり、『長生きしたのに 作品の少ない』では、ベルギーの大作曲家 = フランク としか、並べられないように感じる。



・・・で、上記伊福部昭4作品の内、「日本狂詩曲」を除く3作品は「ブラスバンド編曲」を中心に極めて頻度高く演奏されている。演奏会でもコンクールでもだ!!
 なぜか「日本狂詩曲」だけが「ブラスバンド編曲」にはされていない。 その理由は生前の伊福部昭先生から伺っているのでここに記す。

編曲の「著名捺印」を求めて来る人がいても「日本狂詩曲」だけは(印鑑を)捺さなかった!


 う~ん、一昨日の「井上道義 + 読響」の演奏聴いたら改めて伊福部昭先生の言葉の重みがわかったように思う。「オリジナル作品」自体が既に、ラヴェルやベートーヴェンやバッハ並みの高い境地に達しているんだもんね!

伊福部昭先生が「69年ぶりにピアノトランスクリプション」したのは、『川上敦子の伊福部昭音楽の再現能力の高さ』を評価してのこと


だった! とはっきり感じる。伊福部昭先生は「川上敦子特注品」を作曲してくれたのだ。伊福部昭先生も川上敦子も私高本も「川上敦子しか弾けない」と思った作品であった!


  1. やたら難しい
  2. 原曲では聞こえない難しいパッセージが存在する!

は、楽譜を頂いた瞬間から思っていた。CDでは聞き取れない。楽譜を 東京文化会館資料室に読みに行っても(異なる楽器間での受け渡しがありかもしれないが)私高本程度の読譜力では読み切れなかった。一昨日の 「井上道義 + 読響」でも聞こえて来なかった。

伊福部昭「日本狂詩曲(ピアノ独奏版,2003年)」には、オリジナル版に存在しないパッセージが盛り込まれた!


と考える方が良いようだ。
 ちなみに、川上敦子 が家業に専念した以降、佐伯周子 が「伊福部昭音楽」を継承してくれていることは頼もしい。やたらと難しいパッセージも、再現してくれている。今度はいつ聴けるのだろうか? > 佐伯周子の伊福部昭
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伊福部昭「日本狂詩曲」オリジナル版久しぶりの演奏!(No.1400)

2006-10-25 22:41:06 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)
 おお! 今日で 1400号か!! 感慨深い!!!
本日は 洗足学園音楽大学大学院室内楽の夕べ に足を運んだ。佐伯周子 + 井上友美 のラフマニノフ「組曲第2番 作品17」は抜粋では無く、全曲聴きたかった! が偽らざる感想。『多くの院生に出場してほしい』意図も理解できるのだが、1聴衆としては、いきなり 第2番「ワルツ」が飛び出して、次が第4曲「タランテッラ」では、どうも聴く側 = 私高本 の調子が狂ったようだ。う~ん、CDでも演奏会でも「ワルツ」から聞くコトは初めてだったからか?
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伊福部昭「日本狂詩曲」オリジナル版久しぶりの演奏!


・・・で、本年2月8日に永眠された 伊福部昭の最高傑作「日本狂詩曲」のオリジナル版が、東京では久しぶりに演奏される。
 この「日本狂詩曲」だが、あまりに大き過ぎる編成 + 技巧的難しさ のため、

日本初演 → 作曲後45年経た 1980年になった!


逸話がある曲。尚、1部のアジテータたちが、『1944年に初演』のデマを振りまいているが、生前の伊福部昭先生に確認したところ、

  • 作曲家伊福部昭先生に全く無許可(というか一切確認無し)で
  • 東京在住連中が勝手に楽譜を改竄(=縮小短縮)して演奏したので
  • 無許可海賊版演奏であり(← 印刷楽譜は既に出版されていた!)
  • 日本初演 = 1980年5月13日 山田一雄指揮 新星日本交響楽団 が日本初演!

とのことであった。デマには注意しよう。
 もちろん、この演奏会 = 「渡邊一正指揮 東京フィルハーモニー交響楽団」は、伊福部昭オリジナル大編成版を使用して存分に「伊福部昭サウンド」を聴かせてくれるハズなので、伊福部昭ファンは楽しみにしてほしい。 チケット価格が安いのもうれしいところ。
 ちなみに、演奏会トリ が シューベルト/近衛秀麿「弦楽5重奏曲」というのも「シューベルトファン」の私高本としてはうれしいところ!
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伊福部昭作曲「七夕(たなばた)」 (No.1304)

2006-07-07 17:42:31 | 作曲家・伊福部昭(1914-2006)
 今晩は「七夕」だ。ゆっくり「織姫と彦星」の夜空を見ながら、酒を呑む予定だったが、あいにく東京は曇または雨の様子。また1年2人は会えないのかと思うと、ちょっと寂しい。
 「七夕」に因んだ曲は多く、「笹の葉さらさら~」はほとんどの人は聴き、歌った曲なのでは?
 私高本は、この日が来ると、ここ4年ほどは、日本最高の作曲家 = 伊福部昭 の「日本組曲」第2曲「七夕」を思い浮かべる。
 ピアノに限らず、ヴァイオリンにも箏にも超絶技巧を要求した伊福部昭の作品中、信じられないほど技巧的な難易度が低く、ソナチネアルバム第1巻の第1番とか第8番とかを弾ける人であれば、技巧的には弾ける。
 伊福部昭が青少年時代を過ごした北海道十勝地方の「音更村(おとふけむら)」を流れる「音更川」河畔の「河柳(かわやなぎ)」を用いた「音更の七夕」を思い浮かべて、札幌にて19才の時に作曲した。
 伊福部昭の「デビュー作品」となるはずだったが、組曲の他の3曲があまりに難しかったため、献呈したピアニスト = ジョージ・コープランド(George COPELAND) が演奏しなかった(できなかった)と言う逸話は、伊福部昭らしい。

楽譜は、これ。全音楽譜出版 1575円。
CDは 川上敦子盤 がお薦め。もう少ししたらネット上で購入できるように致します。
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