Piano Music Japan

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作曲家論 : バッハ第9回(No.1448)

2006-12-21 23:29:50 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 私高本の『最初の書評 = バッハ』になるとは、書く寸前まで全然思いもしなかった。フツーに考えて、シューベルト か 伊福部昭 関連になると思っていた。う~ん、なぜ バッハ で書評デビューなのか? 小一時間考えるかも


バッハ研究するなら読め → 小林義武著『バッハ 伝承の謎を追う』(春秋社 2004年新訂版 3,675円)



3,675円(税込)



  • 内容   :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆☆
  • 時代   :☆☆☆☆☆


 「フーガの技法」の記述も素晴らしい! 「フーガの技法」以外の記述も素晴らしい!! この著書に対する偽らざる気持ちである。

「フーガの技法」でも 5つの疑問 を明記呈示!


して、きちんと対峙している。 とても「読者重視」が感じられる。しかも 書いてあることが『事実だけ』なので、おそらく多くの業界関係者は「仰け反った」のでは無いだろうか?

  • 「フーガの技法」は2つしか出口が無い
  •   1つが「初期自筆稿」であり、もう1つが「1851年出版初版楽譜から誤りを抜いた稿」であり、鏡面フーガの順序などは再考の余地はあるが、他の組み合わせや順序はあり得ない

  • チェンバロ用の楽曲である!
  •   チェンバロ曲とわかっていて「編曲モノ」として、弦楽四重奏曲にして演奏したりするのはもちろん自由だが、オリジナルはあくまでチェンバロ曲である。

は、多くの人が未だに認めない事実だが、既に実証されてしまっている。 これも 「レオンハルト盤 解説」とか読むと、またまた歪曲されているのだろう。

「フーガの技法」以外の箇所も、

全てが「事実のみに拠って構築されている」書物


である。

 小林義武著のこの著書は是非是非、読んでほしい。「バッハ理解最大の手助け」だと思う。

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