Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

さらば、「ピアノ界のときわ荘=ムジークパウゼ」その1(No.2526)

2017-04-10 23:53:13 | ピアノ音楽全般

ピアニスト=川上敦子、佐伯周子、瀬川玄、関口奏子 を排出した「ピアノ界のときわ荘=ムジークパウゼ」解体される


  1992年4月1日に正式開業した(ハズ)の「グランドピアノ専用アパート = ムジークパウゼ」が2017年4月9日の 私高本の母博恵の23回目の命日を以て、完全閉鎖された。1966年新築のアパートだから、「税務署の償却期間」を過ぎてからの改築であり、当時母からは「過剰投資では無いか?」とも言われていた。それから、(税務署の「改築分償却期間」)を越して存続したのだから、ピアノ界にとっては極めて高い存在感があった、と私高本は感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読売日本交響楽団第196回土曜マチネーシリーズ批評(No.2525)

2017-04-08 23:56:17 | 批評

マーラー特有の遠近観を見事に聴かせた カンブルラン指揮読響「巨人」


  第1楽章序奏から、『舞台袖にて3本のトランペットで ppp』を指示したマーラー交響曲第1番「巨人」。その精神を終楽章第4楽章最後の731小節まで貫いた演奏だった カンブルラン指揮読響。指揮者カンブルランの読みの深さも凄いが、その「困難な演奏」を実現してしまう読響メンバーの演奏の質の高さにも脱帽。1番ホルンの久永は、明日日曜マチネーでは第1楽章から、第4楽章並みの演奏を全曲貫徹して下さい。


  帰宅してから、スコア(私高本が所有しているのは音楽之友社版=ウニヴェルザール社刊全集第1巻の許諾複製)を読み返すと、あるわあるわ、各楽章の頭の「編成」読んだだけではわからない細かな指示の数々。批評書くのがこんなに遅くなってしまったではないかw

  マーラー交響曲第1番「巨人」は、失恋の心の痛みを描いた「さすらう若人の歌」を発展させた交響曲。(捨てられてしまった)元恋人を忘れ切れない切なさが全編を覆う。「遠い昔の良かった時代=遠い」と「フラれた現実=近い」が交錯する作品。それが数秒の内に入れ替わる、を描いたのが「巨人」とカンブルランは主張している。


 明日の「日曜マチネー」を聴く人に、敢えて聴きどころを言うならば、終楽章=第4楽章。それまで全く演奏していなかった 4番フルートと4番オーボエが始動して、コーダでは「7本のホルンにトランペットとトロンボーンが各1本加わる」も全て実現。

1番トランペットと1番トロンボーン(アルト)がピアノで重なった直後に「急激なクレシェンド」が2度ある。トランペット+トロンボーンの静けさに唖然


  信じられない「短時間でのクレシェンド」も全て実現。弦楽器だけでなく、管楽器も含めてである。


  私高本が聴いた範囲内で、「進む方向が似ている録音」を問われれば、『テンシュテット指揮ロンドンフィルの全集』を挙げておく。音響の良い東京芸術劇場で、1人でも多くの人が カンブルラン指揮読響マーラー交響曲第1番「巨人」を聴いて欲しい。今日の様子だと、13:59に入場でも楽々当日券が買える様子。私高本は、13:59 会員券で通過w


  前半の ハイドン「太鼓連打」について。「マーラー交響曲前にちょいと」という演奏では無く

「ハイドン時代には、メインでトリだったんだよ」感を滲ませる演奏



  具体的には

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする