Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

バッハ「シャコンヌ」のピアノ編曲についての結構詳述(No.2255)

2013-04-12 22:38:49 | 作曲家・バッハ(1685-1750)

バッハ:シャコンヌ の「2大ピアノ編曲 = ブラームス編曲版 と ブゾーニ編曲版」の『編曲思想の違い』について


 Piano Music Japan の名前通りのブログとなる。久々かも(爆


バッハ:シャコンヌ は、言うまでもなく 無伴奏ヴァイオリン曲


である。1本のヴァイオリンとは思えない技巧が散りばめられており、パガニーニ が出現するまで「演奏不可能の迷曲」の筆頭に数えられていたほど><

 ピアノ伴奏を付けた作曲家(= シューマン)もいたりするほど、「和声感」が素晴らしい曲である。(シューマンのピアノ伴奏付きを薦めているワケでは無いので、誤解無きように)


 ズバリ、焦点を書く。

先に編曲した ブラームス は「和声」を一切変えずに編曲、ブゾーニ は「和声」を変えて(強化した、または 複雑化した、と強弁すると思う)編曲


 これが実態である。

 私高本は、「バッハのピアノトランスクリプションは、ケンプ編曲がお薦め」をこれまで貫いて述べて来た。オケからの編曲だと、いろいろと「消えるパート」だらけなのだが、これはやむ無し(爆

バッハが「減3和音」で作曲した箇所を、「減7和音」に書き直す ブゾーニ、「減3和音」のママのブラームス


 これか、、、

 私高本が「ブゾーニ編曲」に違和感を感じたのは、、、

ブラームス や ケンプ は「バッハ」から、「声部を少なくする」ことはあっても、「和声を変えてまで増やすことはしない」


である。

和声まで変える ブゾーニ編曲 が最適、なことがあるのだろうか?


 私高本は、ブラームス編曲 や ケンプ編曲 の方が遥かに素晴らしい! と感じる次第である。
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作曲家論 : バッハ第14回(No.1461)

2007-02-27 23:25:52 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 今年は「厄年」では無いハズだが、新年松の内早々「首が廻らない」状況に陥った。廻る角度が「首振り扇風機の半分どころか 1/4以下」となった。特に借金は無いハズなのだが、、、(貸してくれる信用自体が無いのかも、、、)

 私高本は『25才時に、もうアカン』と1度は『医者に見放された = 生存できない見込み』宣言をされた人間(本当)なので、大概のことは受け入れる寛容さがあるのだが、「首が廻らない」は参った。

 約2ヶ月のブランクが空いたが、復調した(と思う)ので、本日以降、ブログを再開したい。以前の頻度(ほぼ毎日)は無理かも知れないが、できる限り更新頻度を維持したい。


バッハ録音の最初期(1933-1960)を俯瞰する(1)



 電気録音開始当初、当時「3B」と呼ばれた バッハ,ベートーヴェン,ブラームス は神聖視されていたようだ。「当時最大のSPレーベル = EMI」が早々に録音開始した。
  • 平均律全2巻(CDで 4枚分) → E.フィッシャー(ピアノ)
  • ゴルトベルク変奏曲(CDで 2/3枚分) → ランドフスカ(モダン・チェンバロ)

と振り分けての出発だった。1933年。今から74年前のことだ。


 これ以前にも、蝋管録音でのバッハ鍵盤楽器録音はあったかも知れないが、本格的な録音は上記2点であろう。この2点について、明日から考察したい。
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作曲家論 : バッハ第13回(No.1457)

2006-12-30 20:56:00 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 レオンハルトが「バッハ:フーガの技法 最新盤(1969年盤)にて「何を狙ったのか?」を鮮明にする。

バッハを制覇しようとし挫折した = レオンハルト


 事実を列挙しよう。番号は特に記載が無いモノは全て「BWV1080- 」の後の番号である。わからない方は、新バッハ全集買って読んでちょ。

レオンハルト新盤(1969) 曲順


  • 10
  • 11
  • 12-2(レオンハルト表記では12a)
  • 12-1(レオンハルト表記では12b)
  • 18-2(レオンハルト表記では18a)
  • 18-1(レオンハルト表記では18b)
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17


「フーガの技法」初版(1751年版)曲順


  • 10
  • 11
  • 12-2
  • 12-1
  • 13-2
  • 13-1
  • 10a(10番の初期稿)
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18-1(13-1番の初期稿)
  • 18-2(13-2番の初期稿)
  • 19(未完成、そのまま印刷&出版)
  • BWV668


「フーガの技法」自筆譜 = ベルリン国立図書館P200


  • 10a
  • 15
  • 11
  • BWVが振られていない曲、14 の初期稿の1部
  • 12-1
  • 12-2
  • 13-1
  • 13-2
  • 14 の初期稿の1部

以下は「添付楽譜」と解釈されている → つまり「初期稿」だったり「上記のまとまった楽譜の後の稿」だったり「未完成稿」だったりする楽譜。この楽譜は、初版印刷楽譜(1851)に印刷された。
  • 14
  • 18-1(13-1番の初期稿)
  • 18-2(13-2番の初期稿)
  • 19(未完成)



 正常な感覚がある方ならば、理解できると思う。

レオンハルトは 2つの資料 のいずれを根拠にしても、『絶対にあり得ない』曲順を 勝手に捏造した!


である。
 古楽器演奏家 には(悲しいことだが)多々あることなのだが、『自分勝手な思い込み = 真実』と主張した実例である。 レオンハルト & 信奉者よ、反論あるならば、コメント か トラックバック に書き込んでちょ。内容がマトモならば絶対に消さないからさ(爆


本日号PMJ の結論 = レオンハルト は「バッハを捏造しようとした」


 心ある バッハ学者 & 演奏家 のおかげで、この捏造は 大事に至らなかったかも。 日本では「神の手」とかホザいていた どこかの 文部科学省公認団体の 副理事長もいたっけなぁ~(爆笑
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作曲家論 : バッハ第12回(No.1456)

2006-12-29 23:37:00 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 「レオンハルトは壊れている!」 これが素直な私高本の感想です。

レオンハルトは壊れている!


 私高本が「最初にバッハに親しんだ」のは、レオンハルト指揮&チェンバロの 『バッハ : ブランデンブルク協奏曲全曲録音LP』 であった。当時、素晴らしい! と思ったし、今聴いても ブランデンブルク協奏曲 の6曲の演奏は素晴らしい!


・・・で、他の曲も素晴らしいか? と言われると、昔々の「アホな高本」であれば「レオンハルトならば素晴らしい!」と言っていたと思うが、今 「PMJ」主宰するようになった責任ある地位に着くと、違った「真実」を述べなければならない。ちなみに
  • 「真実」は
  • 「まみ」という女性ではなく
  • 「しんじつ」である

 PMJからの読者ならば、素直に理解してくれるのだが「デイリー時代からの読者」だと、「女の名前だろ!」と思うらしい。

1.そんなにもてる方法がある?
2.女性を紹介してくれる

ならば、速攻で実行してほしい(藁


・・・で、『表題の件』である。

レオンハルトの「最終見解は、バッハの実像を破壊する」ほどの愚劣な解釈


 音を聴けば理解できることだろう。
  • 曲順は「恣意的」以外の何ものでもない
  • 「第13番を除去し、第18番を採用」は、『資料云々』以前に感性がイカれているだろう
  • 19番カットは「なぜ?」の説明が、誰にも納得行かない

である。 もちろん、2006年年末の「世界の常識」から遠くかけ離れている。

 レオンハルトは「映画でバッハに扮した」チェンバリストである。(← マジ)
昔は、「ネタでしょ!」と思っていたが、今から振り返ると「マジ」であった。1985年以降の「バッハ ルネッサンス」には、ヤバいところだらけで参加していない様子。 こんな人の演奏を「マジでバッハの神髄」と思って、20年以上過ごした私高本の「二の舞」だけは、読者の皆様は避けてほしい。
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作曲家論 : バッハ第11回(No.1451)

2006-12-24 23:50:24 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 予告通りに レオンハルト新盤批評である。

レオンハルト新盤 → 恣意的な演奏で「バッハの本質」を歪曲



2,940円(税込)



  • 演奏   :☆
  • 資料価値:☆
  • 音質   :☆☆☆☆

 詳細は次号にて
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作曲家論 : バッハ第10回(No.1450)

2006-12-23 23:40:14 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 本日号は読者の皆様注目の「グールドのバッハ」である。

死が早過ぎたグレン・グールド「フーガの技法」


グールド盤 → スタジオ録音全て



1,420円(税込)



  • 演奏   :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆☆
  • 音質   :☆☆☆ ~ ☆☆☆☆☆

 グールドが死んだのは 1982年。早過ぎた。誰が見ても早過ぎた。「アンチグールド」の人たちでも、叩き甲斐が無かったことだろう。わずか人生50年。織田信長か? グレン・グールド?

 グールドが「フーガの技法」を録音したのは、3回。

  1. 1962.01.31-02.04(← グールド唯一のオルガンスタジオ録音)
  2. 1967.11.23(← 9、10、13番 のそれぞれ唯一の録音。ピアノだ!)
  3. 「1981春」と公表された『グールド死後の公開された TV3部作』の第2部用録画

である。 1回目は、聴いても特に害も益もないが、第2回 & 第3回 はグールドを理解する上で大切!


 グールドも神様では無いので、『時代の壁』は越えられなかった。 あなたも越えられないし、私高本も越えられない。
 壁にブチ当たりながら、必死に「打開」を見付けていくしか無い。見付けられれば「次がある」であり、見付けられなければ「終了キーは押されました」状態なのだ(爆

 グールドは わずか50才で死んだ。「フーガの技法」楽譜については、ヘンレ版(1987)も ペータース原典版(1989)も ベーレンライター新バッハ全集(1995)も何も出ない内に死んだのだ!

 えらそうに「ツェルニー版で 1962年のオルガン盤録音に臨んだ」との記載を読む度に

グールド生前には、現行原典版楽譜3種は発行されていないよ!


と、悪態を付く。う~ん、こんな私高本はスカなのだろうか?
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作曲家論 : バッハ第9回(No.1448)

2006-12-21 23:29:50 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 私高本の『最初の書評 = バッハ』になるとは、書く寸前まで全然思いもしなかった。フツーに考えて、シューベルト か 伊福部昭 関連になると思っていた。う~ん、なぜ バッハ で書評デビューなのか? 小一時間考えるかも


バッハ研究するなら読め → 小林義武著『バッハ 伝承の謎を追う』(春秋社 2004年新訂版 3,675円)



3,675円(税込)



  • 内容   :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆☆
  • 時代   :☆☆☆☆☆


 「フーガの技法」の記述も素晴らしい! 「フーガの技法」以外の記述も素晴らしい!! この著書に対する偽らざる気持ちである。

「フーガの技法」でも 5つの疑問 を明記呈示!


して、きちんと対峙している。 とても「読者重視」が感じられる。しかも 書いてあることが『事実だけ』なので、おそらく多くの業界関係者は「仰け反った」のでは無いだろうか?

  • 「フーガの技法」は2つしか出口が無い
  •   1つが「初期自筆稿」であり、もう1つが「1851年出版初版楽譜から誤りを抜いた稿」であり、鏡面フーガの順序などは再考の余地はあるが、他の組み合わせや順序はあり得ない

  • チェンバロ用の楽曲である!
  •   チェンバロ曲とわかっていて「編曲モノ」として、弦楽四重奏曲にして演奏したりするのはもちろん自由だが、オリジナルはあくまでチェンバロ曲である。

は、多くの人が未だに認めない事実だが、既に実証されてしまっている。 これも 「レオンハルト盤 解説」とか読むと、またまた歪曲されているのだろう。

「フーガの技法」以外の箇所も、

全てが「事実のみに拠って構築されている」書物


である。

 小林義武著のこの著書は是非是非、読んでほしい。「バッハ理解最大の手助け」だと思う。

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作曲家論 : バッハ第8回(No.1447)

2006-12-20 22:01:47 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 気付かなかったが、年末だった(爆
う~ん、新聞折り込みチラシに「蛍光灯」があったので思い出した。そろそろ野菜類が爆ageする日が今年も近づいて来たワケだ。年末になると必ず「配送スケジュール遅延」が生じる。道も混んでいるから仕方ないのだが。
 レオンハルト盤CD批評掲載 → 楽譜紹介(3種類します!) 後に、掲載する予定だった「2枚のCD」を先に掲載しておく。指折って数えたところ、来週になってから「掲載 → 読む → 発注する」では、年内に到着がアヤシい。本日号を読んで、明日に発注すれば(在庫がある Naxos盤ならば)年内到着できるだろう。


「フーガの技法」研究最先端はここまで進んでいる!


 単純明快に述べる。心ある演奏家たちは、ここまで進んでいる。最先端の2種を紹介しよう。2種類とも「チェンバロ演奏」である。

  1. 最新盤 = ギヨー盤 = 初期自筆譜稿に拠る演奏


  2.  これは「最新盤」である。 これから私高本が述べる資料の内、「バッハの意図」を忠実に再現しようとした若手チェンバリストの記録である。1,000円 しないCDなので、是非是非気軽に聴いてほしい。

  3. ヘンレ版楽譜校訂 & 補筆者 = Davitt Moroney のチェンバロ演奏盤


  4.  21年前の録音である! この21年間、いかに 音楽学者 や 音楽評論家が 怠慢を重ね、「無為な日々」を過ごして来たか? が理解できるだろう。「ピアニストの卵」ならば、何が何でも(ハイ、クリスマスの彼女とのデートをキャンセルしてでも)購入 → 聴く をしてほしい。



 もし、読者のあなたが「ピアニストの卵」とか「チェンバリストの卵」ならば、この2種 + グールド盤 + レオンハルト盤 の4種は、必ず聴いてほしい。(グールド盤は 指定のCD買って下さい。他のCDは「ピアノ演奏なし」もあります!)
 昨日予告の 小林義武教授著書の書評は明日号。 どこでも簡単に買える名著だぞ!!! 近所の 文教堂書店にも、店頭陳列されているではないか!!!
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作曲家論 : バッハ第7回(No.1446)

2006-12-19 22:20:05 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 順序通りに4回連載です。『Wikipedia 批評』なんて、実行した人間が過去にいたのだろうか?(爆

 『インターネット時代の象徴の1つ』 = Wikipedia である。多数の無名の人たちにより作り上げられる『インターネット大事典』であり、質が信じられない高い極みに達している項目があるかと思えば、信じられないほどスカな項目もある。 私高本が最近読んだ「Wikipedia」中、

であった。「ヴォルフ音楽を本当に聴いた?」としか言えないほど、スカな出来。う~ん、こんなのも実在するんだよね(泣
 まあ、ヴォルフは「ヒョーロンカ」としてありとあらゆる罵倒を繰り返してきた(← 罵倒された側から見ての評価)ので、「やむなし」かもね(藁


 さて、バッハ「フーガの技法」の Wikipedia(2006.12.19現在) の批評である。

  1. Wikipedia 横並びで見れば「中」程度の出来であり、全体像の 60% くらいが見えてくる(← シロートの集まりが作っている、の批判が絶えないが、まさに実証してしまっている項目の1つかも)

  2. 原典版楽譜は、ベーレンライター版新バッハ全集 も ヘンレ版 も ペータース版 も読んだことの無いメンバーで構築されたことは ほぼ間違いない

  3. 「晩年のバッハが視力障害になった」と「晩年のバッハの楽譜の書き方に障害が出て来た」がゴチャゴチャになった記載なので、音楽学については全く無知なアホが主導して編纂


などが明解である。 その割には、ヴォルフのようにボロボロになっていないのは「バッハ最晩年の名作であり、資料が豊富」なためと推測される。


 1つだけ補足したいのは、この Wikipedia 程度のことさえ、理解しないで「バッハ : フーガの技法」を語る(騙る?)ヤツが 21世紀になっても未だ多いことである。3日後に述べるが、レオンハルトを信奉する「古楽器派」の中でも「底辺間近のヤツラ」に多い。
 とにかく1回、目を通して頂きたい。冒頭述べたように、「Wikipedia中では 中程度」の水準には間違いなく達しているから。
 少々悪い言葉で言えば、『烏合の衆でもこの程度は書ける』のである!


 明日は 小林義武 の書評。
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作曲家論 : バッハ第6回(No.1445)

2006-12-18 22:51:20 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 本日号は、『私高本がバッハ論を書く』事実についての思いについて、短く語る。はっきり言って「感慨深い」の1語。
 2002年夏過ぎに 川上敦子 が指の故障で、予定演奏会 をキャンセルした後だから、2002年の 秋深まった辺りだったと思う。「リストの練習で指の故障のピアニスト」に、『何が最適か?』を探りを入れていた時である。

 どちらからとも無く「バッハ」が(相当早い段階で)出た。確か、いろいろな検討を重ねた後、結局私高本が頭を下げた。『川上さんの演奏うんぬんではなく、私高本が「川上敦子のバッハの魅力」を伝える筆力が全く存在しない、ごめんなさい』と。

 「川上敦子の魅力」の1つが、声部進行の(信じられない水準の)明瞭さにあることがわかっていても、私高本のスカな頭では「バッハ」は、『何を書くのか?』が全く理解できていなかった。


 4年後の「今」、昔読んだ資料をもう1回読んだ。昔は「何言ってるのか? ワカラン!」だった資料も、今読むと「このこと言いたかったんだ!」がはっきりわかる。昨日号で 「4大資料」にした グールド盤 も レオンハルト盤 も、昔から持っていて、4年前に 川上敦子 にワビ入れる前からの愛頂盤である。 レオンハルト盤は 余白(?)の ロ短調パルティータBWV.831 が最も好きなのだが(爆


 私高本の「バッハ理解」がこの期間に深まったことは間違いない。 何が原因か? はっきりはわからないのだが、おそらく

  1. 伊福部昭音楽研究

  2. 佐伯周子 演奏会プロデュース


が「2大原因」だろう。 伊福部音楽の 複雑怪奇(?)な声部進行の解説を書くのには、正直「泣きが入った」記憶あり。最初の演奏会(=2003年5月)の解説文は「間に合ったのが不思議」である(← 青山館長(当時) & 南出委員長
 ご迷惑お掛けしました!)
 ・・・で、もう1つ忘れてはならないのが、「佐伯周子プロデュース」である。 私高本が不得手な「ショパン」を毎回忍び込ませ、これまた演奏会プログラム印刷を極限まで遅らせている。う~ん、ショパン音楽は「聴くのは好き」なのだが、「書く水準」まで私高本が達しているのだろうか?
 ショパン音楽は(読者の皆様がご存知の通り)「バッハを手本」にしていることが多い。「24の前奏曲」なんて、「バッハ知らなければ存在するワケない」曲集。いろいろ勉強させてもらいました。

 ・・・で、その力が今回生きたとしか思えない。昔(← わずか4年前!)に読んで全く理解できなかった資料(← 大半が楽譜。この4年に初出版された「画期的楽譜」なんてありません、ハイ)が「はっきり見えた」。

 客観的に見て「PMJ創刊」から、私高本の「筆」に はっきり「力が付いている」ことがわかる。 「PMJ創刊自体 = 佐伯周子 の影響」は自明の理だから、「バッハ理解深まる = 佐伯周子 の影響」なのだろう。信じられないが、客観的に見ると以上の通りである。マジ?! (← やはり信じられない!)


 明日号から「基本4資料」詳述4日連続します。金曜日 = 12月22日 まで。
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作曲家論 : バッハ第5回(No.1444)

2006-12-17 21:41:42 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 本日は資料編である。

バッハ:フーガの技法 を知るための基本資料4点はこれだ!


 既に21世紀に入って、消費税(5%)以上の年月が経過した(爆

 「バッハ演奏」の世界は、『オリジナル楽器演奏』と言う名の下に、【コピー楽器演奏】がはびこり、質の低下が悲しいほどに進んでいる(マジ

 例えば「イ・ムジチ合奏団」が毎年2回くらい来日して、ヴィヴァルディとバッハばかり日本中を演奏しまくっていた時期が実際にある。「ステレオの方のアーヨ盤の四季」が録音発売されてから、次の盤(ミケルッチ盤だったっけ?)が売り出される間の最盛期である。私高本はガキの時代だったので、テレビで視ただけだが、「今そこにバッハ & ヴィヴァルディ」がきちんと鳴っていた。 親に「ナマで聴きたい」と言ったら、テイ良く断られたが、今考えるとチケット代が高かったからだろう。そんな昔を思い出す。昔から『ナマ好き』でした、ハイ。
 「モダン楽器演奏」だが極めて質が高かった。


バッハ:フーガの技法 を知るための基本資料


 21世紀の「現代」は、これだけは目&耳を通しておいてほしい。逆の視点で言えば、「この4点だけ目&耳を通せば、90%程度は理解できる」と言うことです。 ちょっと前だと「自分自身で楽譜を読んで、文献を探す」必要があったのですが、いい世界になりました、マジ。

  1. フーガの技法 - Wikipedia

  2.  まさか、現代日本で「Wikipedia」を使っていない人は存在しないだろうが、「フーガの技法」が登録されていることを知らない人はいるだろう。 とにかく読んでほしい。 最後の「外部リンク」には 鈴木雅明の『フーガの技法』解説 も貼られており、充実。

  3. 小林義武著『バッハ 伝承の謎を追う』(春秋社 2004年新訂版 3,675円)

  4.  いくつかの「スカなネット販売情報」で『版元品切』とか出てくるが、ガセ情報である。 カワイ表参道でも、ヤマハ渋谷でも、簡単にきちんと買えるじゃないか!(爆
     その辺の本屋でも簡単に買えるのだが。 『新訂版』は「注」がさらに充実した上に、デフレのおかげ(?)で定価が下がっている!
     「バッハ本」を1冊買うなら、この本にして下さい。「楽譜校訂の考え方」や「演奏修辞法」などを含め、とても「音楽の本質が身に付く本」です。もし、あなたが持っていないならば、「バッハが好きでも嫌いでも1冊持っていてほしい本」です。
     「フーガの技法」についても「1章」設けて丁寧に解説してくれています。解説通りの演奏会やCDがほとんど無いことが、問題なのです。(高橋悠治 とかの水準で満足できる人は少ないと思う、、、)

  5. グールド盤 → スタジオ録音全て


  6.  この盤のBand1~9は超有名。グールドがオルガンで演奏した唯一の正規録音だからです。しかし、あってもなくてもいいレベル。『ヴァルヒャに対抗したメラメラした炎』だけです、ハイ。当初2枚出す予定だったと思われ、前半部だけを演奏しています。
     ・・・で、Band10 以降 がグールドの本領発揮。小林義武研究とは違うのだが、『全体像にこだわらずに、部分像にこだわる』のが、Band10以降のグールドの態度。 グールド好きもグールド嫌いも1度聴いてほしい。私高本としては『個人的には、ゴルトベルク変奏曲並みの名演』と感じている。

  7. レオンハルト新盤 → 35年以上前だが、一世を風靡した → 恣意的な態度であり、「バッハの本質」を伝えなかった



  8.  この盤は レオンハルトの新盤であり、会心の出来だったようで、その後新録音は35年以上生きているレオンハルトが実行していない。他の諸曲は 何回も録音しているのもあるのに(泣
     特徴的なことは3点。

    1. 曲順が『1969年当時』に留まっており、今聴くと「完全に変」
    2. 13番をカットして、18番を採用、というのも時代の古さ
    3. 最後の4重フーガ(通常の呼び方で19番)をカット

    である。 これが『レオンハルトの主張』そのものである。
     1985年の「バッハ生誕300年」前後に発表された「最新研究」からは【完全にハズれた演奏】となり、その後再録音していないし、もし私高本の記憶が正しければ、「演奏も日本ではしていない」ハズである。
     この演奏の大切な点は とにもかくにも 『ちょっとだけ頭が良い(または「良い」と思われる)ならば、何を言っても何を演奏しても許されるかも知れないこと!』に尽きる。 今もこんな高い値段で売られています、ハイ
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作曲家論 : バッハ第4回(No.1443)

2006-12-16 23:22:46 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 Piano Music Japan 創刊10周年記念第3弾 = 最終企画 である(爆
  • 私高本では、バッハは理解できないだろう! とか
  • 他のCDばかり聴いているのに、「バッハ理解ができなくて、ブログ更新が止まった」は言い訳

などの手厳しいご意見も頂きました、ハイ。
 結構長い連載になりそうですが、「きちんと結論は出しました」なので、読んで トラックバックなり、コメント頂ければ幸いです。
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作曲家論 : バッハ第3回(No.1427)

2006-11-21 22:54:05 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 未だに「バッハの晩年」がよくわからない。単純に「私高本の頭が悪い」ような気もする(藁

「フーガの技法」が難しい。明日書けるかも、全然見えない。書けなかったらごめんなさい。
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作曲家論 : バッハ第2回(No.1424)

2006-11-18 22:52:12 | 作曲家・バッハ(1685-1750)

浜松国際ピアノコンクール第2次予選

は相当に

リアルタイムWebストリーミング配信

に人気が出ているようで、昨日今日とちょっとだけ、乱れがあった。浜松~川崎は、静岡県~神奈川県 は【隣県】なので、安定してくれると本当にうれしいのだが。


バッハが【後世に残したかった作品 = クラヴィーア曲】と推測される


没後250年 = 2000年 に「ベーレンライター新バッハ全集スタディスコア」が大量に発行され、ハードカバーの高い楽譜が購入できなかった人々(← 私高本を含む)が、大バッハの作品の「新全集」に実際に手に取ることができるようになった。
 「翌年 = 2001年」が21世紀の始まり(← タマに間違って2000年からが21世紀だと思っている人がいる)だが、少なくとも日本では「2000年」に

バッハの主力作品 = カンタータ


との意見が、単行本&雑誌を大いに賑わわせ、その後6年経過する今まで特に反論は無いように見受けられる。 本当にそうか???


 バッハが【生前に出版した曲】一覧を書く。

  1.  第1巻 : パルティータ全6曲BWV.825-830 (1731)

  2.  第2巻 : 「イタリア協奏曲BWV.971 + ロ短調パルティータBWV.831」 (1735)

  3.  第3巻 : 4つのデュエットBWV.802-805 + オルガン曲BWV.552 ,669-689 (1739)

  4.  第4巻 : 「ゴルトベルク変奏曲」BWV.988 (1742)


 これで全部である!
  • 平均律は第1巻も第2巻も無い
  • 受難曲は(ルカ受難曲やマルコ受難曲も含め)全く無い
  • カンタータも全く無い

である。 最少に言って、初めの出版から20年弱(正確には19年)生きたのだから、『出版 = 金銭負担がきびしい』であっても、本当にカンタータとか、受難曲とかが【バッハが自分の最も大切な作曲領域】と信じていれば、出版したハズと思われる。いろいろな文献が2000年には出たが、
  • 器楽曲 = 作品番号 が付く
  • 声楽曲 = 作品番号 が付かない

の説明はあったが、

「バッハが声楽曲を出版しなかった理由」については何も見なかった


が私高本の実感。万が一、ドイツ語とかで書いていても何が何だかワカラン(藁


  • 1720年の「フリーデマンのための小品集」
  • 1722 & 1725年の「アンナ・マグダレーナのための小品集」

以降、相当に「鍵盤楽器に傾注」していたと考えられる。
 「第5巻」ももちろん検討&用意されていて、

  • 第5巻 = フーガの技法BWV.1080

の予定だった。完成前、途中で死んでしまい、最終構想は誰にも「謎」として残ったが。 死の翌年に印刷発行されている。


バッハの生活を支えた曲 = カンタータ


は正しい。『宮廷音楽家』として、給与を得ていた源泉だから。しかし、最も力を入れて「後世に残したい!」と思ったのは、ピアノ曲(クラヴィーア曲)ではないだろうか? 反論ある方は、コメントか、トラックバックにどうぞ! お待ちしております。
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作曲家論 : バッハ第1回 (No.1423)

2006-11-17 08:29:05 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
浜松国際ピアノコンクールリアルタイムWeb中継 で「第1次予選」をずーーっと聴いていたら、全員が「バッハ」を弾いていた。(← コンクール規定だから)
改めて聴くと名曲ですね。 バッハ以外に「必須」の作曲家は ショパンだけで

本日から開始される浜松国際ピアノコンクール第2次予選

で演奏される。

浜松国際ピアノコンクール課題曲一覧

で確認して下さい。
・・・と言うワケで、「バッハ論」をまだ掲載開始していなかったことに気付き、本日号はバッハです。


バッハ(1685-1750)総合評価



ピアノソロ曲:☆☆☆☆☆
ピアノ協奏曲:☆☆☆☆☆
ピアノ室内楽:☆☆☆☆☆
連弾&2台 :☆☆☆
歌曲伴奏  :☆☆☆
ピアノ教育 :☆☆☆☆☆

音楽史評価 :☆☆☆☆☆

コメント 等は明日号以降にて。
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