1823年2月5日に「作品18」として出版された舞曲集D145 は、その「ドイチュ番号」の異様な若さに拠り、最初期の作品の1つとみなされることが多い。ピアノ専門誌が「シューベルト」の特集組んだ時に、延々と「初期の舞曲」として例題に挙がり譜例まで出されていたのもD145であった。これは「完全な誤解」である。この曲集は、「出版されたピアノソロ曲」として
の順であり、(作品番号は逆になるのだが)「さすらい人」幻想曲 よりもさらに前に出版された『シューベルトの自信作』であった。
「ドイチュシューベルト主題カタログ」旧版を見てほしい。(新版ではない!)
を参照するように指示されている。終わりの2曲(D969,D977)は、1951年当時は「作曲年代不明」とされていたので、その前の「D769」が『確実に新しい作曲年代』とみなされた。1823年頃。
D365 の時にも述べたので繰り返しになるが
である。印刷にある程度の時間が掛かるとして、「さすらい人」幻想曲作曲直後にまとめたと判断するのが最も適切であろう、と思われる。
なのである。
- 36のオリジナル舞曲集 1821.11.29出版 作品9 D365
- 12のワルツ、17のレントラー、9のエコセーズ 1823.02.05出版 作品18 D145
- 「さすらい人」幻想曲 1823.02.24出版 作品15 D760
の順であり、(作品番号は逆になるのだが)「さすらい人」幻想曲 よりもさらに前に出版された『シューベルトの自信作』であった。
「ドイチュシューベルト主題カタログ」旧版を見てほしい。(新版ではない!)
- D299
- D679
- D697
- D729
- D769
- D969
- D977
を参照するように指示されている。終わりの2曲(D969,D977)は、1951年当時は「作曲年代不明」とされていたので、その前の「D769」が『確実に新しい作曲年代』とみなされた。1823年頃。
D365 の時にも述べたので繰り返しになるが
既存の舞曲から「優れた曲」を抜粋した上、出版時に「新曲」追加が 1821~1825のシューベルト舞曲スタイル
である。印刷にある程度の時間が掛かるとして、「さすらい人」幻想曲作曲直後にまとめたと判断するのが最も適切であろう、と思われる。
D145 は D769A が振られても良い「中期の傑作」
なのである。