Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

3年ぶりに「指揮者:飯坂純」論(No.2069)

2012-06-20 20:07:46 | 指揮者 : 飯坂純
先々週末に「4日連続演奏会通い」をしてから、10日経過。この間「何してたの?」と尋ねられたら、次のように答える。

3年ぶりに「指揮者:飯坂純」論を書きたかった!


 それだけである。


 「飯坂純」素晴らしい指揮者であり、既に「指揮者デビュー」して3年経過しているが、「音楽の友」とかでブレークした気配皆無。

 ・・・なのだが、振る公演には、新国立劇場オペラ芸術監督 = 尾高忠明 が「お忍び」で『音響を確認(?)』で来場するほど、「玄人筋」からは『確固たる評価を得た指揮者』なのだが、「聴衆筋」からの人気があまり無い様子(泣
 理由は「オケ連加盟のメジャーオケの定期」を1回も振っていない、に尽きるだろう。今後も振らない、と推測する。ここで「オケ界の裏話」を語る、、、


ウィーンフィルは「過去1度も指揮者にギャラを払ったことは無い」。さらに「1人の指揮者とモーツァルト全曲録音」は交響曲、ピアノ協奏曲共に皆無


読響が「ザルツブルク音楽祭」に招聘された際に、読売新聞首脳が「ギャラ無し&交通費皆無」に激怒。当時の常任指揮者アルブレヒト&スタッフの努力を皆無にした(爆


  「ザルツブルク音楽祭」って、『ウィーン・フィルが出演することが最大のウリ』だからなあ(爆


 裏話はこのくらいでストップ。「飯坂純」に戻す。(猫頭の私高本の脳味噌では)フツー指揮者は「武者修行」とか称して、

  1. 海外研修に出掛ける


  2. オケを金銭で雇い、振る



のどちらかを実行する、ことが多い。飯坂純は(誕生日は知らんが)今年度中に40才のハズである。(私高本の猫頭が正常に指折って年令を数えていたら、の前提)
 飯坂純 は全く焦っていない。

判ってくれる人は判ってくれる


ことを。
 これ、演奏会を主催している私高本の感覚で言うと「キツい」んだよね(泣

 裏返すと「判らない人は(永遠に)判らない」を意味するし。


飯坂純 の指揮の特徴



  1. 選曲の素晴らしさ


  2. 「笑い」から「涙」まで表現の巾の広さ


  3. 耳の良さ。特に「ホールトーン」感受性



  美点は多いが、3点だけ挙げておく。「飯坂純指揮」は絶対に聴き逃せない!!!
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『指揮者:飯坂純』論(No.1701)

2009-11-02 23:42:02 | 指揮者 : 飯坂純
 昨日「指揮者論」を書いていて違和感があった。夢中で書いている時は全く気付かなかったのだが

私高本が「個別の指揮者論」を書くのは初めて!

だからの様子。「ピアニスト論」は数えられないほど多く書いているのだが、指揮者論は初か!
 正直、ピアニストの方が興味がある。しかし、飯坂純 だけは書かないではいられない衝動が「心の内側」から突き上げて来る。こうなってしまうと止められないんだよね。
 本当は「シューベルトのプログラムノート」を書くための資料読みの時間だったハズなんだが(爆


 昨日号で

飯坂純は、オペレッタ「シャブリエ : エトワール」を完全に掌握していた!


と書いた。この意味を少し噛み砕いて書く。

  1. シャブリエ「エトワール」の詳細を、微に入り細に入り掌握している

  2. 「シャブリエのオペレッタ(またはオペラを含む)」を掌握している

  3. 「シャブリエの音楽全般」を掌握している

  4. 「オペラ音楽」のツボを心得ており実践できる

  5. 初演当時の「音楽情景」について理解が深い

  6. 今回の演出と意思疎通が密に出来ている

  7. 歌手陣の長所短所を(最低限上演曲目については)把握できている

  8. オケと合唱団の長所短所を把握できている


が全て「十全に」為されたと言うことである。書くのは簡単だが、実践は極めて難しいことばかりである。大半の指揮者は、これが実行できない。
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『指揮者:飯坂純』論(No.1700)

2009-11-01 18:04:22 | 指揮者 : 飯坂純
 気が付けば、1700号! 「デイリー」時代からの通算番号だが、脳梗塞発作を起こしたりしながら、よくもここまで辿り着いたモノだ。半年前に「死んでる」「半身不随になってバラ色人生終了」になっていても全く不思議は無かったのだから(爆
 「佐伯周子のシューベルトを全曲聴くまでは演奏会プロデュースするぞ!」の一念だけで生き延びて来たような気がする。大曲は名演揃いだからなー > 佐伯周子。これで小曲が「大曲並みの演奏水準」になればいいのだが、、、
 2009年10月に、私高本にとって『新たな期待の星(=エトワール)』を聴くことが出来た。名を「飯坂純」と言う。37才。聴いた「シャブリエ : エトワール」公演が「指揮者デビュー」とのこと。早いデビューでは無いだろう。だが、『大輪の花』だぞ!

  1. 川上敦子
  2. 岡原慎也 (& ヘンシェル)
  3. 佐伯周子
  4. 飯坂純

は、私高本にとって「音楽人生を左右する音楽家」になった。飯坂は、私高本よりも13才も下か!
 とても「指揮者大成の栄光の絶頂」までは、元々がボロボロの体の私高本が聴き終えられるとは思えないが、階段を昇り詰める瞬間は是非見たい。医者の指示は遵守しているから、「ボロな体」が保ってほしい。『素晴らしい音楽を聴きたい!』だけだ。
 私高本の「シャブリエ論」は、飯坂純よりもかなり劣るだろうから、ここには恥ずかしくて書けない。あくまで「聴いた限りの指揮者論」である。



名作オペラでデビューの指揮者 = 飯坂純 は幸運か?


 天からぼた餅が振ってくれば、喰うには困らない。指揮者に限らず、ピアニストでも歌手でも全く同じである。飯坂純が指揮者デビューした「シャブリエ : エトワール」は「名作中の名作」である。

  1. 音楽が素晴らしい

  2. 台本が『ビゼー : カルメン』に匹敵するほど、緊張感が持続している

  3. 性的に際どい表現もあるが「主役 = ラズリ」を「ズボン役」にすることで、嫌味から逃げ切っている


などだろう。


 飯坂純の指揮について1言で表せば

オペレッタ「シャブリエ : エトワール」を完全に掌握していた!


に尽きる。私高本はいろんなCDを聴いていて、「カルロス・クライバーの若い時のオペレッタ演奏」なんて言うのも聴いている(爆
 「良い演奏」もあれば、「これ、本当にカルロス・クライバー???」ってなのもある。「オペラ指揮者の修業時代」はそんなモノなのだろう。「カラヤンの自伝」を読んでもすさまじい編曲なども「日常茶飯事」とのことだ。


 東京オペラプロデュース公演で「飯坂純」の名前を読んだのは、いつのことだったろうか? 随分前のような気がする。10年前? 15年前? 正直覚えていないが相当前である。


 「コレペティトゥア」とは、「オペラを支えてくれている音楽指導者」である。歌手に向けて「公演演目の稽古を付ける」が仕事。「カルメン」とか「ニュルンベルクのマイスタージンガー」だと、「このナンバーがわからん!」と言う歌手は皆無だろうが、「シャブリエ : エトワール」だと多かっただろうな > 「このナンバーがわからん!」って歌手(爆


 最近の「クラシック音楽雑誌」の特集を読むと

私高本と同じ年代 = ざっくり言って「50才前後」の指揮者が有望!


の記事が多い。本当か???
 私高本が聴いた限りで言えば、

1960年前後生まれの日本人指揮者よりも、1970年前後生まれの日本人指揮者がさらに有望!


だと感じる。「人生で10年のキャリアの差」は大きいから、言葉足らずだとおもうが、ここに明記したい。

  1. 下野竜也

  2. 飯坂純


 この2人が「日本の指揮界」を背負って立っていくだろう。10才上の世代は「不運」もあった。楽譜も不充分だったし(← あっ、私高本も同じじゃん!)海外の最新情報も「2009年」ほどは、リアルタイムでは来なかったのだから。しかし「さらに10才上の世代」よりは、はるかに整備された恩恵に浴している > 大野和士、広上淳一、沼尻竜介などなど。私高本自身が大野と完全に同世代なので、リアルタイムで「短所&長所」は感じられたと思う。いろんな「フィクサー」みたいなバカが跳梁跋扈した時代でもある。語学が堪能で、いろんな論文をパクって、超有名某大学で「準教授」まで出世したヤツもいるし(爆
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