Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子ベーレンライター新全集に拠る完全全曲演奏会アンコールのご報告(No.2388)

2014-05-25 23:10:12 | ピアニスト・佐伯周子
 本日は、ご来場頂きましてありがとうございました。

当日のアンコール = 「20のレントラー第20番 = Brown Ms.34/20 = D366/1」


でした。
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明日の佐伯周子リサイタル当日券あります(No.2387)

2014-05-24 23:26:39 | ピアニスト・佐伯周子
 明日の佐伯周子リサイタル当日券あります。
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2014.05.25佐伯周子リサイタル演奏曲順変更(No.2386)

2014-05-23 22:09:17 | ピアニスト・佐伯周子
 表題の件、以下の通りに決定した。

佐伯周子 2014.05.25(Sun)シューベルト「自筆譜に拠る演奏会」第1回演奏曲順



  1. 6のドイツ舞曲 Brown Ms.54(1824.10)D820


  2. 12のエコセーズ Brown Ms.44(1823.01)D781


  3. 20のレントラー Brown Ms.34(1818-20)D145+D366+D970


  4. 12のトリオ付きドイツ舞曲 Brown Ms.9(1815) D135+D139+D145+D146


  5. ピアノソナタ第17番ニ長調作品53 D850(1825.08)



 本日、「通しの最終リハーサル」を実施した。チラシに掲載した通りの順序(舞曲は作曲順)で行ったのだが、『順を進むにつれて濃度が上昇』が明らかだった。試しに、舞曲集4集を弾き終えた後に、Brown Ms.34 を弾いてもらったら、表情が濃くなること!!!

 ・・・ってワケで、

舞曲に関しては、「シューベルト最後期の舞曲集 → シューベルティアーデ開始直後の舞曲集」順 に変更


と相成った。


 尚、一番の聴き応えは、「ピアノソナタ第17番ニ長調作品53D850」であった。このシリーズ初の「同曲同版再演」となる。ブレンデル(とその一門徒弟)が貶す第1楽章を、これほど鮮やかに弾き切れるピアニストは他にいない! と感じる。また、第2楽章の「哀愁」、第3楽章の「リズムの饗宴」、第4楽章の「軽やかさの中に突然現れる慟哭」も、『シューベルトの意図通り』に再現される。我が家のピアノは小さいので、低音が不足していた可能性は高い。だが、これだけの演奏を弾き切る「シューベルト弾きピアニスト」は他には想像できない。


 う~ん、アンコールは聴いていないんだが、何なんだろうか???

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シューベルト Brown Ms.9 の素晴らしさ(No.2385)

2014-05-22 23:24:02 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 佐伯周子の演奏会への練習を聴いて愕然としたことがいくつかある。その中で最大のモノは

「シューベルト Brown Ms.9」は、シューベルトの舞曲中でも最大規模に匹敵しており、聴きごたえのある曲集である!


事実である。この曲集は、『原題 = 12のコーダ付きドイツ舞曲』なのだが、内容と照合して『ベーレンライター新シューベルト全集』では「12のトリオ付きドイツ舞曲」と確定されている。

 この曲集は、ディアベリの初版楽譜出版時の命名に影響され、「最後のワルツ集」として、世に出回ってしまった(泣


 この「シューベルト Brown Ms.9」は、過去1回も(少なくとも)『この形では、東京近郊では演奏されていない』は、「ぶらあぼ」&「音楽の友」上では確定している。「録音上」では皆無である。

 この曲集を含む『最後のワルツ集』は、「繰り返しが省略されることが相次ぐ」が原因で、「時間短縮」が図られ過ぎである! と私高本は感じる。

「シューベルティアーデのための初めてのワルツ集 =  Brown Ms.9」は、意欲作!


と感じる。「きちんとシューベルト指示通りの繰り返しを実行すると、35分程度かかる意欲作」であり、1818-20頃までは『シューベルティアーデ』では、この曲集が繰り返し(全体であれ、部分であれ)演奏されたこと、と推察される。


 私高本は、「シューベルトの録音」については、可能な限り全て収集している = 「犬のサンダル集め」 なので、これは「録音」については間違いない。
 佐伯周子の素晴らしい演奏 を1人でも多くのお客様に「自身の耳で聴いて」評価して欲しい次第である。
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シューベルト「自筆譜に拠る演奏会」の素晴らしさ(No.2384)

2014-05-21 23:52:46 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 これは、聴いていて唸った。特に、差異の大きい 1曲目 と 2曲目 は「全く別物」のように感じられる。「シューベルトの楽想想起」の時の雰囲気を醸し出すピアニズムが素晴らしい。「ペダリング」なのだが、シューベルト自身が賞賛されたように「ハーフペダルの技巧」が卓越。ここまで、「シューベルト舞曲」は素晴らしかったのか!!
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佐伯周子:シューベルト「自筆譜に拠る舞曲演奏会」第1回チラシ(No.2383)

2014-05-20 23:59:14 | シューベルト:作品大系&詳述
期日が迫っておりますが、チラシ作成致しました。
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佐伯周子:シューベルト「自筆譜に拠る舞曲演奏会」第1回ご案内(No.2382)

2014-05-19 23:56:56 | ピアニスト・佐伯周子

佐伯周子:シューベルト「自筆譜に拠る舞曲演奏会」第1回ご案内


2014年5月25日(日)午後3時
ビーテックジャパン東京スタジオ(東京メトロ銀座線虎ノ門駅7番出口徒歩1分 03-6205-4005)


  
「会議は踊る」として有名な「ウィーン会議」は1814年9月1日から開催され、1815年3月にナポレオンがエルバ島を脱出したとの報が入るまでが最盛期。(脱出は2月!) ウィーンを舞台に世界首脳陣がワルツを踊りまくった時期である。
 シューベルトがプロ作曲家デビュー作「糸を紡ぐグレートヒェンD118」1814年10月19日、友人マイヤーホーファー詩「湖にてD124」1814年12月7日作曲。

シューベルト作曲家デビュー = ウィーン会議真っ只中


 「舞曲」は「ドイツリート」と並んで数が多い。だが、「シューベルトが書いた通りの舞曲集の形での出版」は、『ベーレンライター新シューベルト全集舞曲第1巻BA5529(1989)』が世界初! シューベルト死後161年経過。さらに本年まで四半世紀が経過しているが、「演奏するピアニスト」も「録音するピアニスト」も世界中皆無である(爆涙
  佐伯周子はこの巻を用いて、シューベルティアーデの会場とほぼ同じ広さの「ビーテックジャパン東京スタジオ」にて至近距離にて聴いて頂くシリーズである。


  1. 12のトリオ付きドイツ舞曲 Brown Ms.9(1815) D135+D139+D145+D146


      シューベルティアーデの友人=マイヤーホーファー詩「湖にてD124」から始まったシューベルティアーデにて最初に作曲され踊られた「ドイツ舞曲 = ワルツ」集。「ドイチュ番号」が4つ並ぶ通り、新シューベルト全集出版までは、4種の別々の作品集と考えられて来た。中間部=トリオ も1曲の舞曲なので、実際には24曲作曲された。1818年頃までの最大のワルツ集となった。
  2. 20のレントラー Brown Ms.34(1818-20)D145+D366+D970


      1818-20の楽譜用紙に作曲された「レントラー」集。この曲集も3種の別々の曲集と考えられて来た。20曲はワルツ系の自筆譜曲集中最大曲数! 作品番号付きの本格発売(1821.04.02)前なので、シューベルティアーデの友人たち「だけ」の為に作曲された最後期のレントラー。
  3. 12のエコセーズ Brown Ms.44(1823.01)D781


      楽譜出版を「カッピ&ディアベリ社」から「ザウアー&ライデスドルフ社」に切り替える(1823.04)直前のエコセーズ。エコセーズは、直訳は「スコットランドの」の意味だが、軽妙な2拍子の曲。ブレンデルが録音しているが、第1曲と第2曲以降が別の曲としている。通して演奏するピアニストは過去東京ではいなかった。
  4. 6のドイツ舞曲 Brown Ms.54(1824.10)D820


      シューベルトの舞曲自筆譜は1825年4月まで。3曲以上の「舞曲集」の最後が1824年10月作曲のD820。6曲と題されているが、1→2→1→3→1→4→5→4→6→4 の順に延べ10曲分演奏するように、の指示がある。内田光子が好んで演奏し、録音を残している。(今回の演奏と同じ順)
  5. ピアノソナタ第17番ニ長調作品53 D850(1825.08)


      交響曲「グレートD944」第3楽章スケルツォと同じ時期に作曲されたピアノソナタ。全ピアノソナタ中、最大のスケルツォ楽章を有す。奇数楽章のリズム感の面白さと偶数楽章の優美な色調の中の聴こえる景色が突如変化する千変万化!

全席自由 ¥4,000
主催:ピアノミュージックジャパン044-271-7027
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新国立劇場「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「道化師」初日2014.05.14批評(No.2381)

2014-05-14 23:47:48 | 批評

尾高忠明新国立劇場オペラ部門芸術監督の最終『新制作』オペラ、見事に名演を紡ぐ!



 尾高忠明新国立劇場オペラ部門芸術監督が就任したのは、つい先日のように感じていたが、今期(=今年の8月まで)のシーズンにて、飯守泰次郎次期芸術監督に引き継ぐ時期となった。

尾高忠明芸術監督になって、『新国立劇場オペラの質がはっきり上昇した!』


 若杉前芸術監督以前とは「質が2段階以上上がった」ことは、はっきりしている。指揮者としての資質については、私高本はわからない。なぜなら、尾高忠明現芸術監督 は「新国立劇場オペラにて指揮しなかったから」である(泣
 今期最後の「新制作オペラ = カヴァレリア・ルスティカーナ & 道化師」初日は、佐伯周子 にチケット奪取を喰らわずに済んだので、今期の新制作オペラ3作の内、この演目だけ初日に聴きに行けた(泣


デフロ演出 & パルンボ指揮 & キャスティング が圧倒的に素晴らしかった!


 
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黒川侑「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲」デビュー演奏会批評(No.2380)

2014-05-13 21:54:50 | 批評
  フランツ・シューベルト・ソサエティ の新年会にて、モーツァルト ト長調ソナタK.301 & ベートーヴェンハ短調ソナタ第8番作品30/2、シューベルト幻想曲ハ長調D934 にて、見事な演奏を聴かせてくれた 黒川侑 が、その当該の ベートーヴェン の ヴァイオリン協奏曲 を 井上道義 + オーケストラ・アンサンブル・金沢 で聴かせてくれる!!! と言うので、京都まで足を運んで聴きに伺った。
 当初は私高本1人の見込みだったのだが、私高本の発言を聞いて、佐伯周子も「どうしても聴きたい!!!」と言うので、倍の交通費を掛けて京都まで聴きに行った。

 聴きに行って大正解だった。ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 は、頻繁に演奏されるのだが、カデンツァが作曲されていないこともあり、(ブラームスとかチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に比べて)演奏が映えないことが少なくないのだが、

黒川侑 + 広上淳一 + オーケストラ・アンサンブル・金沢 の演奏は、全体設計だけでなく、細部に至るまで綿密に組み合わされており、(井上道義の喉頭癌による急遽の指揮者交代)を全く感じさせない極めて感動的な演奏だった! 協奏曲だけでなく、同じベートーヴェン交響曲第4番も!




 ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲は、名曲であるにも関わらず、名演は極めて少ない。ベートーヴェン自作カデンツァが無い!、だけでは無いだろう。
 ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、などのヴァイオリン協奏曲に比べて、「名演率」が低い。何が「名演」に感じない? のかは、猫頭ヒョーロンカ なので、未だ解明できていない。


 黒川侑 を聴いたのは、実は、フランツ・シューベルト・ソサエティ が最初では無い。「題名の無い音楽会」でテレビでチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲を聴いていた。うまかったので、演奏会に足を運んだ次第である。

録音は、実演の50%以下しか伝えられない!


は(フランツ・シューベルト・ソサエティの演奏会を聴いての)正直な感想。圧倒的な演奏だった。


 ・・・で、同じベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲! しかも 井上道義指揮 + オーケストラ・アンサンブル・金沢! と言うので、大いに期待したのだが、演奏会直前に 井上道義の喉頭癌が発覚><
 代替指揮者の発表があったのだが、大いに意外! 過去「ピンチヒッター」を請け負った記憶が(猫頭ヒョーロンカ=私高本)には「東京のプロオーケストラ」では1996年12月以降皆無の 広上淳一! だったからである。(続く)
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