プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」が再演される、大隅智佳子オペラと新国立劇場で。
- OHSUMIのへや 明日2024.06.22初日
- フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ 来年2025年2月2日初日
どちらも「過去公演」の人気があったための再演である。期待して欲しい。私高本は両方共、初日に行く。
ジャンニ・スキッキ - Wikipedia
wikipedia の記述である。
>題材はダンテの有名な『神曲』・地獄篇第30歌から採られた。
>もっとも『神曲』中「ジャンニ・スキッキ」の名はほんの数行語られているに過ぎない。
>この物語の底本となったのは1866年にピエトロ・ファンファーニという文献学者の編により刊行された『神曲』のある版に
>「付録」として添えられていた、14世紀の「無名のフィレンツェ人」の著した
>「ジャンニ・スキッキとは何者で、何をしたか」の解説文であろうと考えられている。
>
>時と場所: 1299年9月1日、フィレンツェ、大富豪ブオーゾ・ドナーティの邸宅
>初演: 1918年12月14日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にて
次に、白崎容子(慶応大学文学部教授)の『地獄の底のジャンニ・スキッキ』をご覧頂きたい。
地獄の底のジャンニ・スキッキ
詳細が記述されている。
- プッチーニ
- ジャンニ・スキッキ
- ダンテ
- 神曲
- イタリア
- フィレンツェ
- 1299年9月1日
プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」の常識か? に思われるがどうだろうか???
プッチーニは「オペラ ト書き」が多いことで知られる。「ジャンニ・スキッキ」も冒頭から長い長い ト書き がある。だが
ト書き に「1299年9月1日」は記載無し
初演: 1918年12月14日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にて、が大きな原因と考えられるが、「時代設定無し」となっているのだ。
原純演出「ジャンニ・スキッキ」
- 日本(← イタリア)
- 足利(← フィレンツェ)
- 現代(← 1299年9月1日)
昨年1月足利公演の設定である。今回の東京 内幸町ホール公演は内幸町設定かも知れない。
粟国淳演出「ジャンニ・スキッキ」
- イタリア
- フィレンツェ
- 1955年(← 1299年9月1日)
プッチーニ ト書き に近い。時代設定はト書き無しなので「プッチーニ ト書き 通り」と言える。
・・・で、説得力があるか? と問われれば
粟国淳演出プッチーニ「ラ・ボエーム」が遥かに説得力があり、「ジャンニ・スキッキ」は判り難い
理由ははっきりしている。
「ラ・ボエーム」の「パリ」は全世界の憧れの街で容易に理解出来るが、「ジャンニ・スキッキ」の「フィレンツェ」のしかも細かな街の名前はさっぱり理解出来ないから
私高本だけが猫頭で理解出来ないのでは無い。新国立劇場オペラ初日の観客も殆どの人が理解出来ない><
初回だけでなく、来年の再演でも理解出来ないだろうことは予感出来る。
原純演出は「日本人が理解出来る 日本一高額な土地価格=東京」の有名地を字幕で紹介する。銀座などなど
「ヴェッキオ橋」だけ足利市内の「渡良瀬大橋」になっていた。東京公演では、東京の橋になるのだろうか?
服装について
原純演出=現代日本服装は容易に理解出来る。粟国淳演出=1955年イタリア服装は何が何だか理解し難い
粟国淳演出服装は、私高本には「アメリカ風」に見えた。「イタリア風=ミラノファッションショー」がイメージされるのだが、全く異なっていた、が実感。ミラノとフィレンツェがどれほど服装が近いか? 遠いか? はわからないが。