Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

読響カンブルラン指揮ブルックナー交響曲第3番 2016.06.24 批評(No.2482)

2016-06-24 23:30:52 | 批評

カンブルランは ブルックナー交響曲第3番 = 「古典派交響曲」の大規模化路線を明快に主張し成功した!」


  ブルックナー交響曲第3番 = ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」 & 第9番「合唱付き」 の規模と「語法」で、『ベートーヴェン越えを目指した作品』、を徹底して表現した カンブルラン。その解釈は、あまりにも大胆であり、終演直後に(長時間プログラムだったこともあり)席を立つ聴衆も多い中、盛大な拍手とブラヴォーの嵐が降った定期演奏会となった。コンサートマスター=長原幸太 が「解散合図」を出すまで盛り上がった光景が印象深い。


 ブルックナー交響曲は「版問題」と「稿問題」が取り沙汰される曲目であるが、その中でも「第3番」は最も複雑な様相を呈している。カンブルランも「定期チケット発売前」は第2稿 と言っていたのに、実際の演奏は第3稿になっていた。どこにも明記されていないが、今回が「初指揮」だろう。そのようなことも影響したのか? 開園直前の着席状況を見ると、「1公演なのに何でこんなに空き席多いの???」状態。1階も2階も後ろの方はガラガラ。う~ん、「カンブルランの事前準備」は「良い」とは言えない><


 ブルックナー交響曲中でも第3番の「版問題」と「稿問題」は、現在の瞬間最高に大問題><
カンブルランが悩んだのも理解できる。「稿」順に「版」を整理すると以下の通りになる模様。

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シューベルトピアノソナタ第21番変ロ長調D960「遺作」(No.2481)

2016-06-21 20:34:39 | 作曲家・シューベルト(1797-1828

シューベルト最長の器楽曲であり最後の器楽曲であり「総括作品」である D960


  D960 は人気曲であり、シューベルトピアノ曲中最も人気の高い曲の1つである。私高本が「最初に好きになったシューベルト作品」でもある。1978年10月放送の ブレンデル東京公演のFM放送だった。今から振り返ると第1楽章呈示部の繰り返しは無いし、シューベルトオリジナルにはほど遠いのだが、それでもそれまで聞いた全ての音楽作品を遥かに超える強い衝撃に全身が打たれたのだった。


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