カンブルランは ブルックナー交響曲第3番 = 「古典派交響曲」の大規模化路線を明快に主張し成功した!」
ブルックナー交響曲第3番 = ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」 & 第9番「合唱付き」 の規模と「語法」で、『ベートーヴェン越えを目指した作品』、を徹底して表現した カンブルラン。その解釈は、あまりにも大胆であり、終演直後に(長時間プログラムだったこともあり)席を立つ聴衆も多い中、盛大な拍手とブラヴォーの嵐が降った定期演奏会となった。コンサートマスター=長原幸太 が「解散合図」を出すまで盛り上がった光景が印象深い。
ブルックナー交響曲は「版問題」と「稿問題」が取り沙汰される曲目であるが、その中でも「第3番」は最も複雑な様相を呈している。カンブルランも「定期チケット発売前」は第2稿 と言っていたのに、実際の演奏は第3稿になっていた。どこにも明記されていないが、今回が「初指揮」だろう。そのようなことも影響したのか? 開園直前の着席状況を見ると、「1公演なのに何でこんなに空き席多いの???」状態。1階も2階も後ろの方はガラガラ。う~ん、「カンブルランの事前準備」は「良い」とは言えない><
ブルックナー交響曲中でも第3番の「版問題」と「稿問題」は、現在の瞬間最高に大問題><
カンブルランが悩んだのも理解できる。「稿」順に「版」を整理すると以下の通りになる模様。