井上道義 最後のオペラ指揮は「真剣道義」の顔で締めた
井上道義指揮オペラは「真剣」と「おふざけ」の回があった。最後のオペラにプッチーニ「ラ・ボエーム」を選んだが、どちらになるかは、解らなかった。今回もダンサー4名が事前発表されており、不安は尽きなかった。ジャコモ・プッチーニ/歌劇『ラ・ボエーム』 東京芸術劇場
ミミ:ルザン・マンタシャン
ムゼッタ:イローナ・レヴォルスカヤ
コッリーネ:スタニスラフ・ヴォロビョフ
と3名も外国人招聘しているので、期待も大きかったが。
演出・振付・美術・衣裳=森山開次 は、プッチーニ音楽&ト書き に忠実
ダンサー出身の森山だが、歌中心の演出である。東京芸術劇場は「オペラ用ホール」では無いので、しっかりした大舞台は不可能。その中で「パリの屋根裏部屋」「パリ、カルティエ・ラタンにあるカフェ・モミュス」を(安普請だが)雰囲気を醸成する。女性主役2名は、しっかりした歌唱。ロドルフォ:工藤和真 も伸びのある高音を響かせる。読売日本交響楽団は弦8-9-6-6-4 編成で左から第1Vn, 第2Vn, Vc, Va で第2Vn 左奥に Cb と言う「低音分断配置」であったが、特に不都合も無かった。
1階1~6列の座席を取り外し、オケピットにした。
NHK-BS4K にてこの日の演奏を放映とのこと、来年だが。関西や川崎公演がこれからあるので、興味ある方はお聴き下さい。