Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : バッハ第13回(No.1457)

2006-12-30 20:56:00 | 作曲家・バッハ(1685-1750)
 レオンハルトが「バッハ:フーガの技法 最新盤(1969年盤)にて「何を狙ったのか?」を鮮明にする。

バッハを制覇しようとし挫折した = レオンハルト


 事実を列挙しよう。番号は特に記載が無いモノは全て「BWV1080- 」の後の番号である。わからない方は、新バッハ全集買って読んでちょ。

レオンハルト新盤(1969) 曲順


  • 10
  • 11
  • 12-2(レオンハルト表記では12a)
  • 12-1(レオンハルト表記では12b)
  • 18-2(レオンハルト表記では18a)
  • 18-1(レオンハルト表記では18b)
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17


「フーガの技法」初版(1751年版)曲順


  • 10
  • 11
  • 12-2
  • 12-1
  • 13-2
  • 13-1
  • 10a(10番の初期稿)
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18-1(13-1番の初期稿)
  • 18-2(13-2番の初期稿)
  • 19(未完成、そのまま印刷&出版)
  • BWV668


「フーガの技法」自筆譜 = ベルリン国立図書館P200


  • 10a
  • 15
  • 11
  • BWVが振られていない曲、14 の初期稿の1部
  • 12-1
  • 12-2
  • 13-1
  • 13-2
  • 14 の初期稿の1部

以下は「添付楽譜」と解釈されている → つまり「初期稿」だったり「上記のまとまった楽譜の後の稿」だったり「未完成稿」だったりする楽譜。この楽譜は、初版印刷楽譜(1851)に印刷された。
  • 14
  • 18-1(13-1番の初期稿)
  • 18-2(13-2番の初期稿)
  • 19(未完成)



 正常な感覚がある方ならば、理解できると思う。

レオンハルトは 2つの資料 のいずれを根拠にしても、『絶対にあり得ない』曲順を 勝手に捏造した!


である。
 古楽器演奏家 には(悲しいことだが)多々あることなのだが、『自分勝手な思い込み = 真実』と主張した実例である。 レオンハルト & 信奉者よ、反論あるならば、コメント か トラックバック に書き込んでちょ。内容がマトモならば絶対に消さないからさ(爆


本日号PMJ の結論 = レオンハルト は「バッハを捏造しようとした」


 心ある バッハ学者 & 演奏家 のおかげで、この捏造は 大事に至らなかったかも。 日本では「神の手」とかホザいていた どこかの 文部科学省公認団体の 副理事長もいたっけなぁ~(爆笑
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