日本最高気温を埼玉県で記録した夏至直後の6/25(土)に大阪に「岡原慎也指揮者デビューコンサート」を聴きに行った。
ことが印象深い。
大半のピアニストにとって「ピアノ協奏曲」をプロオーケストラと共演することは「夢」である、と同時にほとんど大半のピアニストにとっては「一生に一度も巡り会えない」ままピアニスト人生を終える。
・・・で、運良くプロオーケストラと共演できたピアニストが「幸せな出会い」になるか? というと難しいのだ。(まことに伝え難いことだが)皆無に近い、と言った方が正しい。当 Piano Music Japan で何度も書いているように、「指揮者はいとも簡単にソリストを見限る」からである。原因は
の4点が主原因。さらに
が加わるから、さらに始末が悪い(爆
最近でも、5月の読響サントリー名曲でヴァイオリニストが見限られたし、4月N響定期でバリトンソロ歌手が見限られた。東京の2つのトップオケの「定期」でこの現状である。私高本の耳からすると「もっときちんと合わせてくれ~っ!」と感じたのだが。
岡原慎也 はこれまで数多くの協奏曲演奏をして来たピアニストだ。(指揮者ではないよ) 多くのピアニストが「指揮者がなっとらん!」と怒っている。グルダ、アシュケナージ、バレンボイム、エッシェンバッハ、ツィンマーマン、、
テンポ設定、ピアノに被さるオケの爆音、フレージング&アーティキュレーションの不一致 etc.
これらが上記4項目が複合して来るワケだから、イヤになる、と言うか悲しくなるピアニストは続出である。
ところが、岡原慎也だけは「弾き振り」に走らず、「ピアノ協奏曲だけを集めて振ることに専念」した。ここに興味を持って、大阪の「豊中アクアホール」に向かった。
私高本は「弾き振り」は決して嫌いでは無い(!)ので、結構聴いて来ている、ナマでもCDでも(爆
バレンボイム(ピアノ&指揮 ベルリンフィル)なんて、なかなかいいぞ! あの水準が聴ければいいな!
・・・と思って、大阪に行って絶句。
さすがに「単音の響き」とかはベルリンフィルの方が美しい気がするが、「旋律線」の扱いなどは、特に「木管楽器が主旋律を吹いて、ピアノが伴奏音型に廻る箇所」などでは、
が信じられないほど、まさに「自然に」聞こえる。K.271 よりは K.453 の方が圧倒的にオケの響きが充実。これは、ピアニストや岡原慎也のせいではなく、「モーツァルト自身のオーケストレイションの進歩」だと感じる。
「岡原慎也の音楽観」がはっきり打ち出された演奏会であり、音楽的に極めて高い成果が、3名のピアニスト+オケ と共に作り上げられた
ことが印象深い。
大半のピアニストにとって「ピアノ協奏曲」をプロオーケストラと共演することは「夢」である、と同時にほとんど大半のピアニストにとっては「一生に一度も巡り会えない」ままピアニスト人生を終える。
・・・で、運良くプロオーケストラと共演できたピアニストが「幸せな出会い」になるか? というと難しいのだ。(まことに伝え難いことだが)皆無に近い、と言った方が正しい。当 Piano Music Japan で何度も書いているように、「指揮者はいとも簡単にソリストを見限る」からである。原因は
合わせの時間が足りない
「ソリストの技巧不足」が指揮者に不満
ソリストと指揮者の「音楽観」が合わない
指揮者が「協奏曲に興味ない」ため勉強していない
の4点が主原因。さらに
オケメンバーは基本的に協奏曲演奏は嫌い!
が加わるから、さらに始末が悪い(爆
最近でも、5月の読響サントリー名曲でヴァイオリニストが見限られたし、4月N響定期でバリトンソロ歌手が見限られた。東京の2つのトップオケの「定期」でこの現状である。私高本の耳からすると「もっときちんと合わせてくれ~っ!」と感じたのだが。
岡原慎也 はこれまで数多くの協奏曲演奏をして来たピアニストだ。(指揮者ではないよ) 多くのピアニストが「指揮者がなっとらん!」と怒っている。グルダ、アシュケナージ、バレンボイム、エッシェンバッハ、ツィンマーマン、、
テンポ設定、ピアノに被さるオケの爆音、フレージング&アーティキュレーションの不一致 etc.
これらが上記4項目が複合して来るワケだから、イヤになる、と言うか悲しくなるピアニストは続出である。
大概のピアニストが「弾き振り」に走る
ところが、岡原慎也だけは「弾き振り」に走らず、「ピアノ協奏曲だけを集めて振ることに専念」した。ここに興味を持って、大阪の「豊中アクアホール」に向かった。
「モーツァルトオペラ」のようにピアノ協奏曲を指揮する岡原慎也!
私高本は「弾き振り」は決して嫌いでは無い(!)ので、結構聴いて来ている、ナマでもCDでも(爆
バレンボイム(ピアノ&指揮 ベルリンフィル)なんて、なかなかいいぞ! あの水準が聴ければいいな!
・・・と思って、大阪に行って絶句。
モーツァルトの「テンポ設定 & 旋律線の浮かび上がらせ方」は岡原慎也の方が上!
さすがに「単音の響き」とかはベルリンフィルの方が美しい気がするが、「旋律線」の扱いなどは、特に「木管楽器が主旋律を吹いて、ピアノが伴奏音型に廻る箇所」などでは、
木管楽器の「自然な息の長さ」に合わせる!
が信じられないほど、まさに「自然に」聞こえる。K.271 よりは K.453 の方が圧倒的にオケの響きが充実。これは、ピアニストや岡原慎也のせいではなく、「モーツァルト自身のオーケストレイションの進歩」だと感じる。